いよいよ寒い冬に突入しちゃいましたね。でもルアーマンに冬休みは無いんですよ。釣れる時に釣る、美味しい時に釣るってのが、これからのルアーマンのトレンドだと思いませんか?
今回は美味しく食べるために釣るターゲットにチャレンジしてきました。釣ったら食べるってのが基本の人にとっては、とってもいい情報だと思いますよ。
さて、写真を見てもお分かりのように、今回のターゲットはジンドウイカです。ちょっと聞き慣れない名前で知らない人も多いんじゃないかな。ここ沼津周辺では冬の夜になると、アオリイカ狙いのエギングに混じって釣れる有名なイカだよ。
アカイカ、マルイカと言えば分かって貰えるかな。本当に同じ種類のイカなのか良く知らないけど、世間では単なる呼び名の違いだって言われているみたいだね。
このジンドウイカって、沼津方面の夜釣りでは欠かせない存在になっていると思う。しかも比較的手軽に釣れる事で、以前から目を付けていたんだ。夜になると堤防で釣れるって事は、本来そんなに深い場所で狙うイカじゃないんだから、ひょっとしたら手漕ぎボートで狙ったら手軽に釣れちゃうかもってね。
普通の人はエギで狙ってるみたいだけど、相模湾側でマルイカとして狙う時はメタルジグを使う。そんな理由から今回もメタルジグでポイント直撃を試すことにした。
お邪魔したのは吉田丸さん。ここでは手漕ぎボートの出し入れを、お客さんのセルフサービスでやっている珍しい場所だ。でも最近手漕ぎボート料金が値上がりする中で、破格値で貸してくれるのは嬉しい。
前日の雨でボートの中には水が溜まっていた。まずはボートを逆さにして、中の水をバシャッとこぼしてからだ。次にオールを取りに行ってセッティング。ボートを空荷の状態でスロープまで引きずっていく。
先に荷物を載せちゃうと重くて引きずれないから注意しよう。そして浅瀬を押しながら、地面を蹴り出して乗船だぁ。波の無い静かな湾内だから、本当に楽な発着場だよ。
さて、目指すポイントは前から目を付けていたイケス周りだ。沼津寄りに何カ所か吉田丸さん所有のイケスがあるので、その周りならどうどうと釣りをやらせてくれる。手漕ぎボートアングラーにとっては、本当にありがたい場所だ。
念のため注意しておくけど、いくら静かなフィールドといっても、湾から外に出るとちょっとした潮の流れや風で危ないこともある。だから吉田丸さんでは一番外側のイケスよりも内側で釣りをするようにお願いしているので了解してネ!
今回も相変わらず魚探を使わずに狙いを定める。最初はお約束でイケスを手前から順番にエギのシャクリ釣りだ。アオリイカの多い年ならチョコッと狙えば簡単に釣れるはずなんだけど、残念ながらこの日は全く反応が無かった。
次は岸沿いの岩場に潜んでいるはずのカサゴを試してみた。大きめの岩の上へボートを寄せ、ジグヘッドリグでそのまま岩影へスルスルッとソフトルアーを沈めてみた。
結果はすぐに出た。ちょっと小型だけど、カサゴがアッという間に2尾ヒットだ。春まではかなり遊ばせてくれそうな予感を感じさせてくれたのでひと安心。
さ〜て、本命のジンドウイカを釣るぞ〜。目指したのは吉田丸さんのイケスの沖にあるロープだ。ジンドウイカはボトムに群れる事が多いようなので、そのままロープの先がボトムに着いている辺りへボートを漕いでいった。
横には別のイケスがある。ちょうど沖からの潮通しも良さそうだ。得意の28gのメタルジグを付けて軽くキャストした。ボトムをリフト&フォールで徐々に寄せてくると、リフトでズンッと軽いノリ。慎重にランディングして無事にジンドウイカをキャッチ。
群れで行動しているはずなので、今のヒットポイントよりもわずかに手前へ寄ってきていると信じ、ボートを少し移動させた。今度はボートの真下に群れがいると想定して、真下にジグを沈めてみた。
ボトムに着低したらメリハリをつけて誘い上げるフォールの繰り返しで、難なく2発目をヒット。この調子で毎回美味しそうなジンドウイカがヒットの連発だ。
10分もやっているといつの間にか水深が浅くなった・・・のは気のせいで、なんとボトムへ着底する前にイカが28gのジグを止めてしまっているんだ。同じ場所でジグを踊らせているうちに、群れが大きくなって活性が高まったんだろう。
調子にのって入れノリを楽しんでいるうちに、スミを吐かせるのが面倒になってそのまま持ち上げたら、お約束のスミの洗礼を浴びてしまった。まあイカ釣りにスミは付きモノだからね。
予想以上の結果を出せた古宇のジンドウイカ釣りは、これからのフィールド開拓に大きな夢と希望を与えてくれた。手漕ぎバンザ〜イ!