「磯メバルのすすめ」

 今シーズンは、各地からメバル好調との情報が、たくさん寄せられてくる。ボク自信も、まだ真冬だというのに、メバルのルアーフィッシングを堪能している。春告魚とも呼ばれているメバルだけど、最近では真冬でもたくさん釣れているようである。抱卵している個体は少ないものの、極端な小型だけではなく、そこそこの中型サイズが多く混じっているのも、今シーズンの特徴ではないかと思う。

どこを狙っているか??

 ここまでを読んで、「えっ?そんなにメバルが釣れてる?」って思った人は、自分が狙っているポイントを考え直してみてはどうだろうか。メバルは潮の動きにも影響されやすいし、潮位によっても居着く場所が刻一刻と変化していく。いつもはそこで釣れていたからといって、今日も同じ場所でたくさん釣れるとは限らない。港内でしかメバル釣りをやらないアングラーは、外海に面したポイントや、磯を探ってみてはどうだろうか。

 例えば港内の常に静かな場所では、小型のメバルを主体に数釣りのできる場所は至る所に見受けられる。それとは異なり、似たようなシチュエーションの場所であっても、mったくメバルの反応がない場所も存在している。それでは何が違うのだろう。ボクが知っているタイプの港では、港があまりにも奥深く、うなぎの寝床みたいな場所では、メバルの存在はかなり薄いと感じている。

 ところが奥の方がそんな状態でも、港の入口付近ではちゃんと釣れているケースが多い。このような場所の特徴としては、港内にたくさんいる場所では、港口周辺に中型までのサイズが多い。しかし港内の魚影が薄い場所では、港口で釣れる数が少ないものの、大型が揃ってくれるという特徴があるような気がする。

周囲の環境はどうか?

 それでは、港の周辺はどうなっているだろう。今シーズンボクが気に入っている場所は、港内でメバルの実績が高く、なおかつ港の周囲が岩場で囲まれているようなエリアだ。そういった港の入口周辺や、限りなく港口に近い岩場で実績が出ている。他にも、サーフに突き出した堤防でも、沖に根が点在しているような場所は、一発大物尺メバルの実績がかなり出ているのが特徴だ。

 こういった観点で考えてみると、今まで大型メバルを釣ってきたポイントは、ボクの場合はゴロタ磯で、カケ上がりの手前に春先のウィードが生い茂っている場所に限定されているように思う。ゴロタ場をボートから狙うと、確かに大型メバルが釣れやすい傾向は、ボクも以前から感じていた。岸から釣っていても、シーバス狙いの大型ミノーに、尺メバルがヒットしてきたという話は、以前からたくさんある。

積極的にゴロタを探るか!

 ここまで書くと、ゴロタ磯を直接狙いに行きたくなる。そう、ゴロタ磯って、あんまり釣りをしているアングラーがいないんだ。たまに昼間、メジナを狙っている人がいるくらいで、まして夜は足場の良さそうな場所でも、ほとんどアングラーに出会うことはない。まあ、足場がいいと言っても岩場だから、それなりの装備はしていって欲しいけど、大型メバルを釣りたいんだったら、今年の春先はチャンスかなぁって気がしている。

 ボク自身の経験だと、こういった場所にサスペンドしているメバルは、常に上を意識しているように思う。だから使うルアーだって、ワームを静めるような釣り方じゃなくって、フローティングミノーでアップテンポに攻略していく方が、勝負は早いし大型から釣れてくると感じている。小さくても7cmくらいの、スリムミノーで試してみよう。港内で小さなメバルに飽きてきたんだったら、そろそろ尺メバルにターゲットを切り替えてみたらどうだろうか。きっとメバルの強烈な引きの真実を、自分自身の体で知ることになると思うよ。