「サーフの青物は流行らない?」

何で反応が悪いの?

 最近とても気になっている事がある。先日某雑誌の編集長と話したときの事だ。今年のワカシたちは、一気に群れが接岸してきて爆釣が続いているから、雑誌で攻略法みたいのを取り上げてみない?って話をしたんだ。しかも、ペンペンシイラやソウダガツオ、カマスにサバやアジまで釣れている。先日は某海岸でスマガツオまで釣れたという話しも耳にした。
 ところが編集長からの返事はそっけなかった。随分と美味しい話しだから、一発で乗ってくると思ったんだけど、サーフの青物狙いは雑誌で取り上げても読者からの反響がいまいち良くないとのこと。そこでボクなりに理由を考えてみた。

 本当に人気が無いのだろうか? ボクの知る限りでは、西湘方面での海岸線は、毎年ズラ〜っと青物狙いのアングラー達がひしめいている。沼津や清水の海岸だって同じような状態だ。これだけ釣り場が無くなるほどに混雑しているのに、どうして雑誌に掲載すると反応が薄いのだろう?
 そこでひとつ気がついたのは、青物を狙っているアングラーの顔ぶれだ。だいたいどこのサーフへ行っても、釣りをしているのは同じ人達だ。そう言えば、ボクがいつも通っている酒匂海岸だって、地元のリタイヤしたおじさんばかりが釣りをしている。どうやらこの辺にヒントが隠されているんじゃないだろうか。

イメージだけで避けられてる?!

 一般的にサーフの青物釣りというと、朝早く暗いうちからポイントに入っていて、空が白み始める頃にナブラやヒットのピークを迎える・・・そんなイメージをみんなは持っているんじゃないだろうか。日が昇っちゃったら終わりだよ・・・な〜んて話しも耳にする。つまり、朝早く起きて短時間の釣りしかできないんだったら、何となく興味も半減するって事なんじゃないかな。
 地元の人だったら、すぐ目の前にある海岸へ降りていけばいいんだから、結構気楽に通う事ができる。極端に言えば、毎朝ロッドを担いで海に行っていれば、通っている人達とのコミュニケーションだって取れるし、もちろんナブラが出れば大釣りする事もあるだろう。いつでもヒョイヒョイと釣り場に出向けるアングラーってのは、それほど人数が多くないんだろうね。

 もうひとつは、サーフで青物を狙っているアングラーの年齢だ。よく歳をとると朝が早くなるって言うけど、海岸には昔ながらのサーフトローリングを楽しむ年配の方が多い。その中に混じってボク達も釣っているのだが、たしかに朝が早いと眠い目をこすりながらの釣りは辛い。
 ボク自身が最近になってそう思うんだけど、夜になってもそのまま起きていれば釣りができるシーバスのナイトゲームと違って、青物は早朝だけのイメージが強い。ボクだって遅くまで起きているのは大して辛くないけど、朝早起きするのって、やっぱり辛いよね。歳を取れば平気になるのかな? (^^;;;
 そういった面で考えると、まだまだ若い年齢層の多いルアー人口を考えると、早朝の釣りというイメージの強い釣りって、ルアー雑誌で紹介しても反応が渋いのはうなづけるような気がしてきた。

朝だけじゃぁないんだよ!

 でも、そういった早朝の釣りだけって勘違いしているアングラーの方に一言話しておこう。回遊魚たちには夕マヅメって時間もあるんだよ。たしかに朝マヅメほどのナブラが立つ事は少ないかも知れないし、釣果も少し減っちゃうかも知れない。だけど、十分なほどの釣果には恵まれるんだよ。平日の夕方は仕事があるから釣りに行けないって? だったら休日の夕マヅメに行ってみたらどう? 釣り談義はショップの中でなくてもできるんだよ。海で出会ったアングラーと新たな友達になり、お互いに色々な話しをしながら情報交換だってできるよね。広大なサーフって、そんな清々しい気分にもさせてくれるんだよ。

 みんなぁ〜、シーバスだけじゃなくって、他の釣りもやろうよ! (^^)