ポイント選定 |
春のシーズンインは3月中旬、本格化するのは4月中旬頃です。昨今のエギングブームで、有名な釣り場はどこもアングラーでいっぱいです。そのため釣り人同士のトラブルも多発しています。これからは実績ポイントに無理して割り込むよりも、マイポイントを見つけ出してゆっくりと楽しんだ方が良いですね。そのためにポイントを見極める参考になればと思います。きっとすぐ近くに穴場がありますよ。しかし、いくら良いポイントだからといって、危険な場所での釣りは絶対やめて下さいね。そのあたりの判断は、皆さんそれぞれにしていただきたいと思います。 堤防以外の場所に行かれる場合、装備もしくは守っていただきたい事があります。 ・絶対1人では行かないこと。 ・スパイクブーツ、できればフェルト&スパイク底のもの。 ・フローティングベスト ・ホイッスル ・自分を愛してくれている人の気持ち さて、ポイント探しのキーワードは、「産卵床になる海草の生い茂った根=ネストを探せ」です。特に春から初夏にかけてアオリイカが接岸する目的は産卵です。アオリイカは海草に産卵します。だから必然的にネストになる海草の生い茂った根回りに集まります。また、良く海草が生い茂るということは、潮通しが良いということにもつながります。だからベイトになる小魚なども良く集まります。従って、産卵期はもちろん、1年を通じてアオリイカを釣りやすいポイントになります。 しかし、海草ばかりで変化の無いところはポイントになりません。そういう場所では、むしろ海草の穴や、部分的に砂地になっているようなところの縁がポイントになります。アオリイカは、沖からそういった場所へ入りこんできます。そんな場所を見つけたら最高です。その時期は、朝夕のマヅメ時が一番のチャンスになります。もちろん日中でも釣れます。逆に、夜の間はアオリイカが外へ出払ってしまい、思うように釣れないケースが多いですね。季節によって、釣れる時間帯がシフトすることも知っておいて下さい。 ●漁港でのポイント探し 堤防では、必ずしも先端ばかりが好ポイントではありません、むしろ手前から中間ぐらいの間でネストを探してみましょう。もし中堤防がある港なら、それも目安になります。船道のカケ上がりも良いポイントです。そういった場所にネストになる根があれば最高です。キャストしていてカンナに海草がついてきたらチャンスです。ピンポイントキャストで何度も狙い撃ちしましょう。 また、この時期のアオリイカはペアでいると言われています。1杯釣れたらもう1杯といった具合に、2杯続けて釣れることが多いです。 それとあまりに港内奥深くに入ると、春にもかかわらず200〜300gの小型が釣れることがあります。昨年遅くに孵化した個体です。これらにはあまり手をつけて頂きたくないものです。 ●サーフでのポイント探し サーフにも意外なポイントがあります。サーフと言っても遠浅の海岸はダメです。急深になっていて、そのカケ上がりに根があるところなら有望です。比較的安全に、気持ち良くエギングを楽しむことができるのがサーフの良いところです。但し、波が邪魔になって操作や取り込みが難しいという難点はあります。 ●磯場でのポイント探し 本格的な磯場よりも、足場の低いゴロタ磯が穴場です。潮通しの良い場所、つまり他の場所より海に向かって少しでも張り出した場所が良いですね。皆さんにも思い当たる場所が思い浮かぶのではないでしょうか。ぜひ攻めてみて下さい。但し、ゴロタ磯だからといって舐めて掛かると大変な目に会いますよ。冒頭で述べた注意は絶対守ってくださいね。さいわい、春からは時合が夜間から日中へと移行していきます。夜間に較べ、はるかに安全な釣行ができますね。 西湘での過去のデータによると、5月頃からは周囲が暗い時間帯はあまりヒットしません。朝は夜明けと同時、つまり午前4:00頃〜9:00頃まで、夕方は午後3:00頃〜日没までにヒットが集中しますね。例外的にヒットしたこともありますが、その日は朝から雨雲が重く垂れ込め、風雨の強い日でした。 また、アオリイカの卵を狙う魚の大半は、日中捕食活動をします。そのため親のアオリイカは日中ネストのそばにいて卵を守り、安全な夜間になると今度は自分の捕食活動のために港外に出て行くのではと考えられています。スポーニング中のバスを釣るのと同様、この時期のアオリイカは資源保護のためにも釣りすぎない方が良いということになりますね。 |