1999.06.09 中禅寺湖の本マス

Report by Taka


 先週の週末水温の安定具合が良く、そして釣果も安定しつつある状態と読み、平日釣行を敢行した。朝、と言うより、夜中の2時に中禅寺湖に到着。早速ボートの確認を行い、支度を始める。此処のボート屋さんの凄いところは、予約を入れておけば、朝勝手に乗っていって良いというところ。料金は最後の最後に払えば良い。注意点としては、船首についている旗を持っていって精算する。
 今回は、トローリーングとハーリング。芦ノ湖では、ハーリングは良く聞かれるが、中禅寺湖ではあまり聞かれないので、通用するのかどうかと言う知りたい気持ちもあった。

[なんと一発目からレイク]

 3時に出航。今回最初のポイントとして選んだのは、大尻。なんでも、このところレイクトラウトが大尻で好調とのことを聞いていたからである。早速桟橋から船を出し、すぐに流し出す。トローリングロッドは2本。一本を4色(トローリングでは、探るタナを色分けされたラインの色で示す10ヤード毎に色分けされている)と、3色で流す。一方、ハーリングは、5番のフライラインタイプ2を使う。総て流し終えて、大尻の真ん中辺りに差し掛かったとき、待望のアタリ。しかし、なんだかただ重いのみの感じだが、途中不意の突っ込みをかわし、無事にランディングすると、なんと一発目からレイク。体長46cmの立派なレイクトラウト。幸先が良い。

 このまま大尻周辺を丹念に攻め続け、またまたアタリ。先ほどのレイクとほぼ同じ場所。しかし、今回のは先ほどとは違いものすごい重さ。これは、ネガカリだなと判断して、強引に巻いていると、グングンと首を振る仕草が伝わってきた。とそのとたん、ギューンとロッドが大きくしなりヤバイとと思い、リールのクラッチを切って糸を出す。しかし!!全然止まる気配なし。エンジンをニュートラルにして、ヤツの様子を伺う。もうラインは6色に達するほど出ている。デカイぞ!!と、思ったとたん軽くなる残念痛恨のバラシ。これを上げておけば記録間違いなしだったのに。気を取り直して、再度流し始めると、またまたアタリ。今度は簡単に寄ってくるレインボーだ!!中禅寺湖初のレインボー。いつでも初物は良いですね。

[痛恨のバラシ・・・たぶん本マス]

 その後、アタリが遠のいて辺りが明るくなり始めたとき、ハーリングのロッドが心地よいドラグの音と共に魚からの魚信伝える。ゆっくりとやり取りをして、途中何回かラインを出され、突っ込みを交わして、さあランディングと言うときに痛恨のバラシ。首の振り方、突っ込みの早さから見て多分本マスであろう。このあと、湖一周してみるも全くのアタリ無し。結局朝マズメの集中した時間の釣果のみに終わり、一旦帰港。早めの昼食を取り、昼寝をする。

 午後2時に再度出航。今度はブラウントラウト狙いで山側と呼ばれるポイントを流す。途中ライズが激しく起きている場所を見つけ、急遽キャスティングに変更して攻めるが、追ってくるのはウグイばかり。しかし、その下を見ると、レインボー、ブラウンを確認したので、一生懸命手を変え品を変えで攻めるもノーバイト。この時点で時計を見ると、午後4時。良い時間と判断して、八丁出島から、トローリングをしながら、朝好調だった大尻へ向かうことにする。

[学習能力ゼロ???]

 アタリのないまま大尻に到着して、今までブラウン狙いで7色、8色だったラインを4色、3色に変更して大尻に突入。此処は、中禅寺湖でも珍しい8mラインが続くところ。いわば、唯一のシャローである。結構風が吹く中慎重に船を進めていたつもりが、だいぶ岸寄りのコースになってしまい、4色のほうがネガカリ。これを回収しようとターンを切ったとき、片方のロッドが跳ねる。「???」と思いつつネガカリ回収を先に優先させとにかく回収する。回収終えたあと、跳ねたロッドを巻き取ると、なんとレインボーが勘弁してくれとばかりに寄ってくる。あとで気が付いたが、リールのクラッチを切っていなかったことに気が付く。今度は注意して、再度流し始めるが、ラインを出しているときに、いきなりラインが走る。指でサミングして、ロッドを煽るも乗らない。そのまま2色に変更して流す。ゴミが絡みつく。回収→アタる→乗らないを合計4回も繰り返してしまう。学習能力ゼロ。

[本マスを捕りたい]

 もはや、周りはかなり暗い。時計を見ると、7時30分。リミットまであと30分。どうしても本マスを捕りたい。ここで、一つ思いついた。先ほどから、完全に水面下で食われている状況が続くので、暗い中、思いつきで、K-TEN8cmチャートバックを取りだし、キャスティングロッドにくっつけ、トローリングロッドを一本終い、闇雲に船尾方向へ投げて流し出す。軽いロッドだから、しゃくってストップアンドゴーを掛けたとたんガツン!!とロッドを引ったくるアタリ。これが今日最後のチャンスと踏んで慎重にやり取りを開始する。良い突っ込みを見せるが、本マスほどでは無いので結構形の良いレインボーと判断し、少しやり取りを強引にして、船縁まで寄せるとデカイ!! 見た目で50cm近い。でもよ〜く見ると銀ピカの身体。もしや?と思い慎重に寄せるとなんと!!本マス慌ててネットを出してなかば強引に取り込む。ちょっと手がふるえてきた。もしや、夢にまで見た50オーバーかと思い、急いで帰港。船宿のオヤジさんの所へ持っていき計測して貰うと、48cm1.2kg。悔しい。あと2cmだったのに。でも、良い釣りが出来てので、オヤジさんにお礼を言って写真まで取って貰い中禅寺湖を後にした。

[ヒットルアー]
ブラウニーピンク7cm
自作アワビスプーン
K-TEN8cmチャートバック
オリジナルフライ#2