1999.10.01 メッキを求めて右往左往の巻

Report by kan


 どういう訳か今年はまだメッキを釣りに行っていない。仕事が忙しくて行かれなかったのか、昨年はだいぶ時間を掛けたにもかかわらず結局1匹しか釣れなかったために、今年もボーズを味わうのが恐くて逃げているのかもしれない。
 いずれにしても初回ロットの『リトル・トゥィッチャー』を幸運にも入手できた僕に課せられた使命は「メッキを釣ること!」これに尽きる。というわけで、10/1に釣行することを決定した。(なんだ結局釣りたいんじゃないか)

[やっぱり寝坊…]

 朝寝坊の僕は、仮にターゲットか大好きな『ギャル』であっても朝5時に起きることなど出来ない。まして伊豆の朝マズメを目指して早朝の高速を走ることなど到底無理!
 よってあっさりと仕事が終わったら直ちに出発することにした。事前に野地さんに狙い目の場所を教えてもらっていたので、伊豆に入る前に寄り道をすることにした。狙いは「アオリイカ」だ。イカの監視員である『イカおやじ』さんに見つからないようにさっさと釣って逃げるため、現場に着いたらすぐに支度をして通称「清水の舞台」に立つ。
 朝4時である。愛用の腕時計に内蔵されたタイドグラフを見るとド干潮…。なるほどタモが届くか心配なほど水面は低い。しかしそんな僕の心配をよそにイカは全員出張中…生命反応は全くない。明るくなるまでやったが結局丸ボーズ。代りに餌木を一本海の神様に進呈してあげた。(T_T)

 仕方ないのでタックルの調子を見るのを兼ねてスロープでSR50(ホロブルー)をキャスト…。数投して「これからが本番」と勝手に決めてその場を後にした。そして更に寄り道、去年アオリイカを狙って通った某港でSR50をキャスト…。「これも練習!」勝手なもんである。
 それからはわき目も振らず西伊豆を目指して海岸線を走る。今年の春にホウボウ釣りを初体験した(これもボーズだったが)海岸に差し掛かると急に腹が減ったので、ファミレスで朝食をとる。車に乗り込むとまぶたに4号の餌木がぶら下がったような眠気に襲われて、1時間ほど仮眠を取ることにする。zzzzzz…

「あーっ!」気が付くとなんと11:00を回っている。なんということだ、すっかり日が高くなってしまっている。やっぱり寝坊だー!

[初の獲物は???]

 そんなこんなでようやく西伊豆に到着したのは12:00を過ぎたころだった。まず最初に行ったのは宇久須、(この時点で野地さんにもらったアドバイスをすっかり忘れていることに後で気が付きました。)ここではルアーと同じくらいのサイズの魚がチェイスしてきたのみ。
 田子漁港に移動すると一投目からアタリ!しかしフッキングせず…。懲りずに同じところを通してくると今度はフッキング! 本日初の獲物に期待をするが、あがってきたのは20cm弱のカマスくん。ちょっぴり残念だがとりあえずお礼を言ってリリースした。

[海砂利水魚で情報収集]

 気分が乗ってきたので、あちこち港内を攻めるが反応が無いので、浜側に移動してみたところようやくメッキらしいチェイス。4投して2度ほどアタリが有ったがいずれもフッキングしない(反転する魚体は体高が有って銀色に光っていた)。スレてしまったようなので、またも移動。
 田子造船所→仁科漁港→仁科大浜→松崎と回ってみたが、仁科漁港の数回のチェイス以外はルアーサイズのチビメッキのチェイスのみなので、思い切った移動を決断し弓ヶ浜へ向かった。途中またも空腹を覚えたので、前回は閉まっていた「海砂利水魚」というカレー屋さんに入る。僕にしては高級なカレーライスを頬張りながら釣り好きの店長さんに伺うと今年は水温がまだ高いので、港内にあまりメッキが居ないとのこと。「だまされたと思って田牛にいってみたら?」と言われたが、まず一番近い弓ヶ浜に向かった。

 昨年来たときはたくさんのアングラーが居たが、今日は誰も居ない。「ラッキー!」と思いつつ石積みの堤防に立つが風が強くて釣りにならない。30分ほど粘るが「田牛…」の事が頭を過ぎってまたも移動。道が分からず苦戦したが、日没前に田牛漁港に到着、こちらは10人ほどの人が居る。半数はメッキ狙いのようだ。
 日没まであちこちでキャストを続けるものの結局ノーバイト(T_T) あっけなく撃沈されてしまった。

『なんで僕には釣れないんだぁぁぁぁぁー!』

 仁科漁港で10投ほど「リトル・トゥィッチャー」を使用してみたが、SR50に比べて安定感が有りすぎて僕の技術では使いこなせませんでした。そのうえ、スロープのような浅いところで使用すると先端部分がボトムと干渉してバルサが見えてしまいました。(^^; みなさんちゃんと注意書きを見てしっかり使いこなしましょう。