1999.10.31 ぱわぁのイカ釣り日記(?)

Report by ぱわぁほ〜る


[俺にもイカ釣らせやがれ!]

10月24日 FC東京サッカーグラウンド
 先日のぱわぁのイカ爆釣話を自慢げに話されてしまった友人Y。あまりにもオイシイ話に心はグラグラ言っている。ただ今ぱわぁ達はFC東京(J2)のグラウンドで東京都サラリーマンミニサッカー大会に参加中。試合の合間の空き時間ってやつだ。
 このY、CDショップの店員さんなので普通のサラリーマンのおいらとはなかなか予定が合わない。ま、今のところおいらは年中休みだけど(;_;)。休みが入ってもサッカー観戦に行きまくっちゃうサッカー好きだし。なかなか休みで完全に空いている日がないときた。

 現在、おいら達のチームは予選通過の瀬戸際。リーグ戦の星取勘定次第では、来週に予定されている2次予選に出場できないかもしれない。ま、そんなことはないだろうとタカを括っていたのだが・・・。一次予選敗退決定(;_;)
 ってことは、来週末はお互いに空いちゃったって事だな?つー事で、「俺にもイカ釣らせやがれ!」との叫びとともに釣行決定。

10月30日夜
 仕事が終わり家までロッドを担いで直行してきたY。娘が奴の顔を見て硬直してる。この前はキャッキャ言って遊んでいたのに(^^;
 飯も食って一休みしたところで妖怪堤防へ出発。そうそう、君、おいらの見えないものが見えるんだよねぇ。あそこへ行って、何か見えても騒がないでね。おいらには見えないんだから。

[朝方にソーダが・・・]

10月31日 午前1時過ぎ 江ノ浦港
 妖怪堤防へ到着。前回とは違って堤防には結構な人影が。ま、休日だからこんなもんか。港の中でもあがってるから、まずはこっちから攻めてみようか。
 1時間経過・・・。全く反応がない。オレンジ一色ではなく、それぞれピンクとオレンジで攻めているんだけど、どちらにも反応がない。目の前にはカタクチが飛び逃げまくり。ちょいと向こうでシーバス様が「バッシャーン!」あぁ!!もう我慢できねぇ!!とばかりに餌木からミノーにチェンジする浮気者ぱわぁ。案の定、シーバス様からもフラれたとさ。
 途中、トイレに行きたくなったぱわぁ。港の上のコンビニまでトイレを借りに行く。さすがにただじゃ帰ってこれないので肉まんを二つ所望。レジ横に割り引きクーポン券を発見。利用させてもらう。ホークス日本一万歳!と、訳の分からないことで喜ぶ西武ファン。
 コンビニの帰りに、ちょいと情報がほしくて途中にある釣具屋さんへはいる。ガン玉一袋であれこれ聞いちゃう図々しいぱわぁ。朝方にソーダが回ってきてるらしい。他にも、カサゴ魚信も良いそうな・・・。

[今日の目的はイカだしなぁ・・・]

10月31日 午前3時過ぎ
 ここでちょっと周りの様子をうかがってみる。風が強くなってきたのもあって堤防から何組かが上がったみたいだ。んじゃ、ってんで堤防へ移動。先行者に話しかけると全くだめだとか。右先端が空いていたのでちゃっかりそこへ入ってキャスト。でもさ、この向かい風じゃ魚信も底もとれないぞ。
 どうするってんでとっとと堤防先端をあきらめたぱわぁ達。堤防中程、一段降りたところから港入り口付近を探るようにキャスト。前回はここでも2杯上げてるし、おいらの釣ったイカの墨跡もまだ残ってるしぃ・・・。
 1時間経過・・・。ここも全く反応がない。さてどうしたものか・・・? 風は海側から吹いてくる。うねりも出始め、港の中まで入って来ちゃった。シーバス様にはちょっと良さそうかぁ??でも、今日の目的はイカだしなぁ・・・。どうする?って相談して早川港へ移動を決断。時間はもう4時を過ぎている。

[今シイラが回ってきてるんだよ!!]

10月31日 午前4時半過ぎ 早川港清水の舞台
 場所空いているかなぁ・・・?と言う不安を持ちながらの移動。なかなか移動を決断できなかったのはこれに尽きる。で、不安はあっさりとなくなった。先行者は一人。話しかけると、そこそこ良いらしい。んじゃ、脇に入れてねとちゃっかり入り込んでキャストを開始。すると、先行者の方に早速ヒット。をを!!これは期待が持てる!!と頑張ろうと思ったらなんとタコ(^^;
 その後、誰一人としてアオリからの魚信は返ってこないまま朝日を拝むことに。一睡もしていないYはここで戦線離脱。車の中で爆睡開始。日が昇っても何とか・・・と頑張るぱわぁ。頭の中にソーダがよぎる(^^;んで、移動開始。メタルジグを持参していなかったので先ほどの釣具屋で何か買って詳しい場所を聞き
こうかなぁ・・・と寄ってみる。
 おいら「すいませ〜ん、さっきのソーダの話なんですけど・・・」
 店員さん「あぁ・・・あのねぇ・・・昨日はナブラが・・・」
 別の客「ねぇ、シイラを釣るルアーってどれ??今シイラが回ってきてるんだよ!!」

 ってことでソーダ狙いでなくシイラ狙いに当然変更。ちょっと重めのジグヘッドとグラスミノーのMを購入。メタルジグよりこっちの方が面白そうだし・・・。何より、間に合わせには安いし沢山入ってるしぃ(^^;

[おいらにとって初のシイラちゃん]

10月31日 午前6時半 江ノ浦港妖怪堤防
 で、早速堤防へあがってみると・・・。みんなでルアー投げちゃってる(^^;空いてる場所は・・・?ないなぁ・・・。あ、あそこちょっと空いてるぞ。ってんで「すいませ〜ん。ちょっとの間だけでいいんで入れて下さい。」とちゃっかり隙間に入れてもらう。
 で、ファーストキャスト。リトリーブ開始。と同時にゴン!と魚信。
「来た!!」
とロッドをあおった途端にバラシ(;_;)
 これにビックリしたのか、隣の人が
「ルアー何使ってんの?」
とか話しかけてくる。

 隙間に入れてくれたし、自分の使っているルアーのことだけでなく、シイラについて知っていることまで教えちゃうぱわぁ。あげくに、ジグをロストしちゃった隣の人に、ジグヘッドとグラスミノーを一組上げちゃった。反対側の隣のカップルは、ネンブツダイを餌にして、堤防の足下に垂らしているしぃ。
「そんなんじゃ釣れないんじゃないかなぁ・・・?」
と言おうとした途端、誰かのルアーを追って足下まで来たシイラがそのネンブツ君をくわえちゃった(・_・;;;

 そうこうしているうちに、シイラのチェイスがなくなって本来の餌釣りに戻る人も出始めた。でも、まだ何人かはあきらめずにジグやミノーをキャスト。みんなトップを力の限り早く巻いている。で、おいらはちょいと沈めてジャーク&フォールの繰り返し。これが見事にヒット!シイラがルアーをくわえてくれた!!
 このとき、おいらのタックルは妖怪堤防で使用していたバスロッド(あそこって、長いロッドはシャクリにくいんだもん(^^; )に12ポンドのライン。さぁて・・・ペンペンシイラだけど上がるかなぁ・・・?とか思いながら、周りの人に協力してもらってファイトさせてもらう。隣の人がタモ入れしてくれて無事キャッチ。おいらにとって初のシイラちゃん。40cm弱。しっかりキープ。
 それからしばらくしてちょっと活性が上がったみたいでもう一匹ヒット。今度はジャンプも見せてくれた!!(^^) で、そのときに抜き上げられると確信。一匹目みたいな慎重なやりとりをせず、強引に抜き上げに成功。やはり40cm弱。その後、全く気配がなくなったので両隣に割り込ませてもらったお礼を言って引き上げる。その間、Yはおいらの愛車『CITY”ちょろQ”ターボ』で爆睡。

[もう少し粘れば良かった]

10月31日 午前8時半 江ノ浦港横のゴロタ
 まだまだ起きそうにないYを車に残し、今度は同じタックルのまま港の横のゴロタで遊んでみる。娘の離乳食用にカサゴちゃんが釣れたらいいなぁ・・・ってなもんさ。しばらく遊ぶとコン!と魚信。でもその後が全く引かない。重いんだけど引かない。あれぇ??と上げてみると海藻みたいな色の物体がついている。あ、動いた(^^; 15cm弱のムラソイ君でした。ちょっと食べる場所が少なそうなのでリリース(^^; それから、おいらにも睡魔がおそってきたので車の中でお休みなさい。

10月31日 午後1時半 江ノ浦港駐車場
 ドアの開く音で目が覚める。ちょこちょこと起きながらも4時間近く眠ったんだぁ・・・。で、音の方を見るとYが悔しそうな顔をしている。どした?
「今目の前までタコがついていたんだよぉ。上げるときに落としちゃった」
 抜け駆けて釣りを始めるからそういう目に遭うんだよ。

 さて・・・これからどうしようかねぇ??真鶴から三石辺りを攻めてみるのも良いし・・・。メッキはどうなんだろう?それとも三浦方面へ思い切って移動するかぁ?と悩んだところで携帯電話。またまたいきなり野地さんに情報を教えてもらう。本当にいつもすいません(^^;;;
 で、教えてもらった情報を元に真鶴方面へ行こうと思ったんだけど・・・腹が減った。ファミレスで食事してもそれなりの値段。港の中のレストランで食事した方が良くないか?との結論で駐車場横のレストラン(食堂?)で食事。港の様子を見ながら食事をしていると、それなりに小物が釣れている様子。このまま餌釣りで小物を釣って夕方からイカ狙いも良いかねぇ。んじゃ、ちょっともう一度様子を見てから決めるべぇ。と食事後もう一度港の様子を見て回る。
 と、なんと!!港の中までシイラが入っているじゃありませんか!こりゃ、シイラ狙いで決定だな。と港の中でルアーをキャストしまくり。おいらは、ポッパーを引いてティーザー役になる。すぐ隣までシイラが入ってきているみたいなんだけど、こっちまで入ってこない。堤防の方はどうなんだぁ?と様子を見ると、朝一緒に釣っていた人がまだ頑張っていた。
「あれから休みなしに入ってきてたんだよぉ」
 あぁ・・・もう少し粘れば良かった(;_;)

 そろそろ上がるってんで、その場所を譲ってもらってキャスト。ポッパーを引いてくると早速後を追いて来る。足下まで来たときにガバッとバイト!!でも、ミスバイト(;_;) 結局、その後は反応がなくなったのでみんな帰り支度。Yはいつの間にか餌木に換えてキャスト。

[タコだよタコ!!]

10月31日 5時過ぎ 江ノ浦港妖怪堤防
 気がつきゃ、そろそろ良い時間。何人かが餌木をキャストしている。餌釣りオヤジ達も現れた。いつの間にか、他が空いているのに隙間に入ってきて仕掛けをぶっ込む餌釣りオヤジ。まぁ、いいや。どうせ餌よりも餌木の方がいいんだから。と訳の分からない余裕が心をよぎる。先週の状況はそうだったんだもんね。
 ところが!!ここから割り込んできたオヤジの仕掛けにイカが乗る乗る。ワンキャストワンヒットが5回続く!そういや、あの仕掛けが流れている辺りって、先週おいらがやってた場所じゃん!くぅ!!やっぱ、あの場所が一番良かったのかぁ!?? 別のオヤジもさらに間に割り込んで仕掛けをぶっ込む。気がつきゃ、おいら達は堤防左側に寄せられてたとさ(--メ
 図々しいことにYのクーラーが竿置きになっちゃってるし。それでも文句を言わないYは人間ができてるんだろうか?気づいてないのか?(^^;まぁ、奴が何も言わないならおいらが言うこともないな・・・と相手にしないで釣りを続けることにした。

 先週会得したイカの乗る手応えも全く・・・と言うわけではなくある。変な表現だね。何となーく、イカが餌木をさわっているような感触はあるのさ。何回も。でも、その後、ズッシリと餌木を抱き込むような感触がない。おかしい。何かがおかしい。
 そんな状況が続く中、また何かが餌木にさわっているような感触。しばらく様子を見てえいやっ!とあおると何かが乗った様子。でも、イカじゃなさそう。テンションはかかるけど、引く様子がない。件のオヤジは「ここはタコもいっからなぁ!!タコだよタコ!!」と嬉しそうに言いやがる。うるせぇよオヤジ!寄るんじゃねぇ!と腹の中で叫ぶぱわぁ。
 堤防に上げられたのはアオリイカでもタコでもなかった。アカイカ。胴長15cm位。初のアカイカ。今日は初物が2つ上がったぞ(^^)v とりあえず、イカを上げたので一休み。小腹が減ったので堤防の上でうどんを煮て食べる。

 そのうどんを取りに車に戻っている間に、割り込んできた餌釣りオヤジ達は堤防横へ移動。とっととその場所を確保してキャスト。うどんを食っている間にYの餌木に何やら触っている感触が・・・。ロッドティップをじっと見ていると、乗った瞬間が判った。
 慎重に慎重に寄せて抜き上げられそうなサイズだけどもタモ入れ。なんて言っても、Yにとっての初アオリゲット。胴長20cm弱。そこそこ良い型だ。嬉しそうなY。おいらも嬉しいよ。さ、おいらも負けずに頑張るぞぉ!
 ・・・結局、その後二人にアオリからの魚信はなし(;_;) 翌日の仕事もあるので(おいらはないが(;_;) )早めに上がることに。当初の目的を無事果たせて良かったね。おいらもホッとしたよ。最近、君と釣りに行くとあまり良い思いしてないもんな。その直前に一人で行くとおいらは良い思いをしてることが多いし。それを信じていって肩を落として帰ることが続いていたもんな。今日はとりあえず、良かった良かった。

 初アオリをゲットしたYは翌日刺身にして美味しくいただいたそうな。おいらのアカイカはアオリと比べるとちょっと水っぽかったな。まぁ、アオリの身がコリコリしてるからかもしれないけどね。
 シイラはさらにその翌日にYが東扇島で釣りをするってんでフライにして差し入れに持っていってやったんだ。予想以上に美味くて、二人ともビックリ。一緒に連れていった娘がおいら達が釣りをしている最中に車の中で沢山食べたらしい。かみさんがビックリしてた。もしかして、一番沢山シイラを食ったのは一歳になったばかりの娘かもしれない。

 めでたしめでたし。