2001.12.21〜 平潟港〜勿来港〜小名浜沖提

Report by Taka


カレイと、根魚の唐揚げが食べたくて…

 去年のことになるが、どうしても、根魚の唐揚げ、カレイの煮付けが、食べたくなり、スーパーへ買い出しに行ったが、無い。無い。無いの連続。カレイは、国外からの輸入物のイシガレイらしき物がちょっと有るだけ。だったら、釣りに行くか!という単純な発想で、投げ釣りの道具一式と、いつも入れっぱなしの管釣り道具、それに、シーバスルアーと、ワーム、寝袋を車に詰め込んで、昼の3時頃出発。途中前日降った雪が路面一面を氷となって覆っていて、スタックして上れない車も居るほど。4WDになった私の車は難無く上る。恐るべし、スバル!!

え?なんで?

 現地に着いたのは、夕方4時をちょっと回った位。福島県と茨城県の県境にある、平潟港から攻める。此処は、ドンコの良型が出るので、足下を丹念にワームで攻めるが、アタリらしいアタリも無い。堤防の先端で釣りをしている人の様子を見に行くと、釣れている物を見てビックリ。今日は、12月21日頃?普通アジが釣れるかぁ?という言葉に心が支配されて、自分の中の予定が崩れていく。当然、アジが釣れるということは、水温が高いままなので、根魚に向くはずがない。アタリが無いまま6時頃になり、メバルのことを思い出す。

 此処平潟港は、入り江に堤防を作ったような四方を山に囲まれた港である。大抵の港は、どん詰まりとかにスロープが有って、潮通しが良くなかったりする。しかし、此処は、潮通しの良い場所にスロープが有って、過去何度かメバルを釣ったことを思い出して、スロープに移動。1gのジグヘッドで表層から攻め、中層を引いたときにバイト。上がってきたのは、15cm位のメバル。何も釣れないよりは釣れた方が良いので一息入れるために、食事休憩を取る。

良いアタリだぁ〜

 食事をし終えて、スロープを本格的に攻める。浅い方は小さいメバルばかりなので、スロープが切れて落ち込んでいる場所を丹念に攻めることにした。自分の中での定番は、ピンクのスクリューテイル(OFT)。これで、4つ釣るとアタリが遠のき、白へ変更した時だった。ゴツンと今までに無い大きなアタリ。慎重に引き寄せるが、走る。頭の中は???状態。上げてみると20cm強のアジ。ウオー、マジィ!!これは、お土産た!!と思い次を狙うが、メバル5に対して、アジ1という効率の悪さ。問題は、集魚効果の有る常夜灯が無いということで、港内奥の常夜灯周りを攻めようと移動。水面を覗くと潮が淀んでいる。ダメだぁ。ということで、スロープに戻って釣りをしながら考えること10分。
隣の港行こう。ということで隣の港に移動。

来た来た、爆釣タイム!!

 隣というのは、福島県南端に位置する勿来港。常夜灯周りを見てみると、潮が澄んでいて良い感じ。よーーく見るとアジっぽいシルエットの魚が泳いでいる。早速ロッドを出して、釣りを開始。最初はじゃれつくような感じのみで食い気がない。何とか反射食い状態で1本追加。そして、船と船の間にキャストして、表層、中層をリフトアンドフォールフォールで攻めるとフォール中にコツコツ!!合わせをくれるとアジ。ここからは、グローブがアジ臭くなるほど釣りました。此処だけで35匹。アタリが止まることなく潮止まりの11時まで釣れ続く。最終的に良かったリグが、1gのジグヘッドに、バークレーマイクロクローラーテールのみ。が良く、スレ知らずという感じだった。スクリューテール、グラスミノーSも良かったが、この細さにかなう物は無かった。さて、翌日のカレイの為に寝るか。ということで、小名浜港で寝ることに。

釣るぞ、絶対!

 朝、4時半に起床して、渡船を行っている釣具屋へ渡船券を買いに行く。渡船券を買うときにカレイの状況を聞いてまだ早いと言われ、困ったが、とりあえず青イソメを購入して船着き場へ。小名浜沖提は、2本の沖堤で構成されていて、東第2、東第1という呼ばれ方をしていて、青物、良型マコガレイ狙いなら、第1の大大西が良いと言われたが、今回は、アイナメもということで、東2の原油ドルフィンにほど近い3番という場所を選んだ。選び方は、結局慣れるまでは、適当と言っていい。沖堤に着いて、直ぐに投げの仕掛けを投入して、アイナメ用ブラクリ(西田式ブラー)を使ってテトラと堤防の際に仕掛けを入れて、底をこづくとゴツゴツ。ビシッと合わせてテトラに潜られないように一気に巻き上げると東北名物ドンコ君。4つくらい釣ったので、投げの餌を交換して、再度穴釣りを開始したとき、おじさんに話しかけられて、沖堤についてを聞き出し、おじさんの釣るモノを見る。22cm強のメバルを次々に上げていく。どうやら、底を叩くとドンコ、中層を探るとメバルが釣れるという感じ。ブラーにワームじゃあ中層は無理かぁと思っていた。

ブラーって便利

 底をこづいてドンコを狙っていたとき、久々のアタリにちょっとビックリして、大合わせと早合わせをしっかり行って、更にあわてて巻き上げるというお粗末な慌てよう。しかし、これが功を奏してなんと、メバルをゲット。25cmクラスのかなりの良型。この時に気が付いたのは、着底後ゆっくり巻き上げてくれば…と思い、実戦してみると、面白いように釣れる。釣れるサイズも25〜30cmのランカークラスのみ。やめられません。止まりません。次々と穴を変えて攻めると乱獲状態の30匹。この日は、午前中で切り上げようと思っていたので、帰りの渡船を12時と言っていたので、泣く泣く切り上げることにした。シーバス用に巻いておいた10Lbsラインが1回の釣行でパァになった。まぁ、元は取れたな。

疲れた〜

 釣り終わって、防寒具を脱いで、バーナーで水を沸かして、昼飯タイム。昨夜買っておいたおにぎりをほおばっているとき。ゴキッと硬い物を噛む感触。なんだよー、石食った、くらいの認識で、ラーメンをすすり終えて、車に乗って一服入れているとき、なんだか、歯に大穴が…そう。詰め物が取れてしまったのです。慌てて、姉に電話で聞くと、「取れた処で硬い物噛まないで」との通告。そう。唐揚げが食べたくて釣ったメバルは全てパァ。1匹も自分の口に入ることなく、近所の皆さんにお裾分け状態になったのは、言うまでもない。