2003.01.12 まるせ丸ホウボウ・ミーティング

Report by Fumio Noji

ホウボウ・ミーティング開催

 今回は、1/12(日)に開催された、まるせ丸・ホウボウミーティングの様子をお届けしよう。インターネットを通じて、まるせ丸でホウボウの楽しさを味わいながら、船上で気楽に盛り上がろうというのが今回の趣旨だ。まるせ丸は、ホウボウをオフショアルアーのターゲットとして取り上げた先駆者。他のルアーターゲットのゲストとして釣れるのはどこでもある話だけど、キャスティング中心に狙って釣っているのは、ボクの知る限りはここだけ。しかも乗合船でやっているんだから。もちろん今回のように、仕立船も大丈夫だ。狙っている水深は、20〜30mくらいが中心で、船下を含めて広範囲をキャスティングで探っていく。

 今回集まったのは、全部で13名。残念ながら急用で2名が不参加となったけれど、結果はその方人たちが後で悔やむほど、活性の高い船上となった。潮の動きが悪い状況だったけれど、それでも結果が出せたのは、参加して下さった皆さんの日頃の行いが良かったからかも知れない。残念ながら1人だけ釣果に恵まれなかった参加者もあったけど、2回ほどバラシがあったそうなので、これは仕方ないと思おう。それよりも、初めての経験でも釣果を出して下さった参加者の皆さんと、平均的な釣果が出せるように船の位置をうまくコントロールして下さった船長に感謝したい。本当にお疲れ様でした。

 さて、当日の朝は6時半頃に真鶴半島西側の福浦港へ集合。雑談を交わしながら、7時頃から簡単な挨拶とミーティングを行なった。今回はゲストとして、バスアングラーとしても有名な築山氏も参加。彼のコンスタントな釣果を出す秘密として、刻一刻と変化する状況に対して、アクションだけではなくルアーローテーションでヒットパターンをすばやく見つけ出すことにあると認識できた。これはボクを含めて、参加者の皆さんにいい刺激になったのではないかと思う。

細糸とグローカラーがキモ

 ミーティングを終えてあたりは完全に明るくなり、まるせ丸は福浦港を出船した。目指すは最近調子のいい伊豆山方面だ。岸からそれほど離れてないので、普段でも比較的静かに釣りが楽しめる。そういった意味では、船に弱いアングラーでも安心できるかも。この日はまれに見る好天で、ウネリや風も無く静かな釣りが楽しめた。皆さん寒さを覚悟していただけに、まずは釣果よりもこれが嬉しかったのではないだろうか。ポイントに到着するまでの間に、必要な方に船長のご好意で配られたスパイダーワイヤーの5ポンドを各自リールに巻いている。潮が速いと細糸でしか釣りにならないので、それを無償提供して下さった船長の配慮に大感謝!

 ポイントに到着して釣り始めてからは、意外なほどあっさりと釣果が出始めた。しかし朝のうちはパタパタっと釣れたけど、そのうち反応が極端に悪くなってきていた。どうも底潮の潮濁りがキツイ(後でアナゴまで釣れてハッキリ分かった)ようで、グロー系のカラーにアタが集中しているようだ。あとは同じようなルアーがポイントに集中しているため、ホウボウも飽きているのだろうか。そんな中コンスタントに釣果を出し続けていた築山氏には頭が下がる。

 そして何度かのポイント移動でようやくツボにはまってきたようで、船上はにわかに騒々しくなってきた。あるエリアでは、移動直後の数投にヒットが集中し、初めての方も順調に数を伸ばし始めてきた。築山氏にいたっては、大型のマゴチまで釣り上げている。それに混じって、所々でイイダコやスナダコなど、小型のタコが混じり始めてきた。つまりそれだけボトムを意識して、ホウボオウにしっかりとルアーをボトムアピールする方法が、十分にマッチしていたのだろう。


ライトなオフショアターゲットで楽しもう!

 こんな感じで船上の騒ぎは楽しく終わり、まるせ丸は福浦港へと帰港した。下船後は、DUELさんからの協賛を受けたたくさんの賞品を皆さんで分けて、この日のホウボウミーティングの締めとした。皆さんの感想は、初めてでも釣れるとは思ってなかった方が多かったようで(実はボクもここまで釣れるとは思ってなかった(^^;)、十分に満足していただけたようだ。大物釣りだけがオフショアターゲットと思っている方もいるかもしれないけれど、たまには目先を変えてみるのも面白いですよ。ホウボウなんて簡単に釣れると思っている方がいらっしゃったら、是非ともチャレンジして下さい。手軽なターゲットでも、色々と考えさせられることはあるんです。今回参加いただいた皆さんも、改めてまるせ丸のライトなターゲットたちと遊んでみませんか。

 ・・・ということで、午前の部は無事に終了。ところがこのあとも出船できるという船長のご好意により、なぜか最近ルアーアングラーの間で盛り上がっている、カワハギ船へと早変わりしたのであった。ホウボウとはポイントがだぶっている部分もあるので、ホウボウを続けたい人はそのまま、ホウボウ薄作りのカワハギ肝あえを食べたい人は、そのままアサリを持って再び船上の人となったのであった。チャンチャン!(^^;