誰もアングラーがいない
最近になって、ようやく海の水温も下がり始めている。近所ではまだ安定してないけれど、東京湾がだいぶ上向いてきた。この状況なら・・・と、伊豆半島の様子をチェックに出かけてみた。当日はかなりの強風で、外海側はかなりの大荒れだ。しかも濁りがかなり強烈に入っているため、狙えるポイントは風裏になっている場所だけだ。高い堤防の影や、山の裏側になっている場所でしか、ルアーをキャストするどころか、たっているのも危険な状態。素直に外海側の大型ポイントを諦めて、風を避けている西伊豆の港へと車を走らせた。
釣り場へ到着してみると、相変わらずここには誰もアングラーがいない。ここで知人以外のアングラーに会ったことがない。ひょっとしたら、他のアングラーとはメバルのポイント選定が異なるのかもしれない。ある意味、ボクにとってはパラダイスの場所でもある。いつ来ても、シーズンイン突入してさえいれば、ここでメバルが釣れないなんて経験はない。それほどのポイントが、ここ伊豆半島には残されているんだ。今回はちょっと深い場所を攻めてみようと、最近はまっているミノーイングではなく、ごく一般的なジグヘッドリグを試してみることにした。1gのジグヘッドに、ワームはパワーシラスの2インチで、カラー10番。ライトゲームの3ポンドの先にこれを結び、得意のライトロッドでポイントを直撃だ。
ジャスト24cm
harukaと2人で岸壁に立ち、まずは様子を見ながら軽くキャスト。着水させてから5秒ほどのカーブフォール。軽くティップでトゥイッチを加えてアピールさせてから、スローなリーリングを開始した。すると開始直後にジワ〜ッともたれるようなアタリがきた。そのままリーリングを速めると、しっかりと重さがロッドに伝わってきた。下へ突っ込むような引き込みをいなしながら寄せてきて、重量感のあるメバルを一気に抜き上げた。メジャーをあてて測ってみると、ジャスト24cm。なかなかのサイズだ。先日購入したカメラ付き携帯電話で、早速メバルの顔をアップで撮影してみた。あとで気が付いたけど、ちゃんとしたモードで撮影すれば、もっと鮮明でキレイに写せたみたい。まあ最初だから、今回はその1枚をアップしておこう。しかし、ホントにこのロッド性能は素晴らしい。中途半端にあわせいを入れずに、そのままリーリングを速めるだけで確実にフックは貫通する。しかも違和感を与えることなく、フッキングまで咥えさせていられることが感激だ。
その後も数尾を追加しているうちに、harukaはメバルの他にカサゴも釣り上げている。水面付近にはネンブツダイが群れているので、それを避けるためにボトムに近いレンジを狙っていたらしい。小型ばかりだったけれど、カサゴもそこそこの数を釣ったようだ。メバルはカケ上がりの中層にサスペンドしているようで、レンジが浅すぎても深すぎてもバイトしてこない。このレンジキープが、この日のメバル攻略パターンのようだ。米とらしき小魚がそのレンジに群れていたので、ひょっとするとボトムは水温が下がっているのかも知れない。ルアーを触ってみると、かなり冷たくなっていた。表層は風で冷えているのかも知れない。
しばらくすると水面付近をキラキラ輝く群れが回遊してきた。着水と同時にリーリングを開始して、ルアーは水面直下30cmほどをトレースするようにコントロールしてみた。するとヒットしてきたのは20cmほどのアジだ。今日はまさか味に出会えるとは思ってなかったので、ちょっとばかり嬉しい出来事だ。数尾をキャッチしたところで、群れはどこかへいなくなってしまった。再びメバル狙いに切り替えたけど、徐々にサイズダウンしてきた。15cmほどの小型が掛かり始めてしまったので、この場所での釣りは終了した。
予定通りにヒット
harukaも大型を釣りたがっていたので、近くのほかのポイントへ移動した。とりあえず釣らせてあげようと、まずはピンポイントを教え、ワームを着水させる位置に沈めさせた。そこで50cmフリーフォールで、リールを3回ほど巻いてカーブフォール。更にリールを巻き始めるとヒットするはず・・・と説明し、その通りやらせると・・・。あ〜ら、不思議。予定通りあっさりとヒットしたメバルに、harukaもちょっとばかり驚いている。強烈な引き込みをかわして抜き上げたメバルは、先ほどボクが釣り上げたのと同じく24cmのでっぷりサイズ。釣らせてあげると言った手前、その通りに釣ってくれたからボクも嬉しい。harukaはよほど嬉しかったのか、メバルをぶら下げたままケタケタ笑い転げている。いいねぇ〜、こんな楽しい釣り(^^)
このポイントで数尾のメバルとカサゴ(相変わらずカサゴはharukaが専門)を釣り上げて、ここでの釣りを終了した。さぁ、帰ろう・・・と車を走らせて、どんどん西伊豆から沼津方面へと走っていく。途中ちょっと気になる場所があったのでキャストしてみると、そこでもメバルが遊んでくれた。そして最後の極めつけは、ヘチを探っていたときに掛かったメジナだ。25cmほどのメジナで、なかなかのファイトと重量感を楽しませてくれた。ほんの数時間の釣りだったけれど、十分に今シーズンのメバルが濃いことを確認することができた。今度は海が静かなときに、かたっぱしからメバル・ロードでもやってみようかな(^^)