いつもの漁港へ・・・
久々に出かけることができて、行き先はやっぱり伊豆半島だ。せっかくだから、それなりに釣れた方が楽しいからね。harukaと2人で、まだ明るい時間に小田原の自宅を出発した。いつものように箱根を越えていくと、途中の道路は夜の凍結が凄いようで、凍結防止剤で真っ白になっている。道路わきの斜面から流れ出ているはずの水も凍っていて、大きな氷の塊が斜面に貼り付いている。夕方の箱根新道頂上での気温は1℃。思ったほどこの日は寒くないようだ。修善寺から土肥へ抜けると、久々に風が弱くて釣りやすそう。気温も7℃ほどあるから、これなら気楽にノンビリと釣りを楽しめそうだ。
更に車を走らせて南下し、いつもの本命となる漁港へと到着した。潮はちょうど満潮で、海面はさざ波が立つ程度で静かなもの。最初の港では至る所にイカの墨跡が残っている。比較的新しいものだけど、アオリイカの他にヤリイカの墨跡も混じっているようだ。近くの磯には、イカ狙いのウキが光って漂っている。堤防のヘチを中心に探ってみるものの、まったく魚からの反応はなし。久々に来たから海の状況が分からなかったんだけど、ちょっとこんなだと心配だなぁ。
すぐにこの場所に見切りをつけて、ちょっと北上して他の港へと移動した。外海側の水温低下が気になったので、今度は湾内の水深があるエリアを探ってみることにした。3ポンドタックルのライン先端には、1gのジグヘッドにパワーシラスの3インチをセット。岸壁に立ってみると、ちょっとばかり驚かされた。なんと辺り一面にライズが出ている。最初はアジの回遊かと思ったんだけど、ちょっと体高があるのでメバルだと気づいた。今までに見たことのないような、メバルのライズだった。捕食しているベイトフィッシュは、3cmほどのボラだった。後で口からたくさん出てきたので、よほどいい条件であったのだろう。
カケ上がりの斜面を狙う
ところが水面のライズを狙ってみても、いっこうに反応がない。ベイトフィッシュが多すぎて、ワームを見破ってしまっているのかも知れない。よ〜く見ると、ライズしているメバルのサイズは10〜15cmほどが多い。そこでレンジを下げて狙ってみることにした。このポイントは手前が2mほどだけど、そのちょっと先は一気に4mほどにまで深くなっている。このカケ上がりに大型が潜んでいると信じて、舐めるように攻めてみることにした。するとあっさりと20cmほどのメバルがヒット。年末頃から釣れていたメバルは抱卵している個体が多かったけど、既にお腹は小さくなっていた。まあ予想通りのパターンでヒットしてくれたので、まずは満足の結果だ。
harukaの方を見ると、まだ反応がないようだ。諦めて場所を移動したので、代わりにその場所を狙ってみることにした。先ほどと同様に、たっぷりとジグヘッドリグを沈めて、カケ上がりを舐めるようにリーリングしてみた。するとカケ上がりに引っかかったような感触が・・・。ところが軽くロッドを立ててみると、下へ突っ込むようにロッドが絞り込まれた。「ジ〜ジ〜ジ〜ッ!」とトルクのある引き込みで、ラインをどんどん引き出していく。ロッドでためて寄せに入ると、澄んだ海の中にギラリと光る魚影が見えた。どうやらヒットしている魚はメバルみたいだ。
26cmのメバルだ!
ここでこのサイズがヒットするのは予想外だったので、ちょっと嬉しいやら・・・。水面まで浮かせてくると、ちょっと3ポンドで抜き上げるのはためらうサイズだ。それでもネットもないし、静かにロッドの弾力を生かして抜き上げてみた。足元に横たわったメバルを測ってみると、26cmのグッドサイズだ。いよいよ本格的なメバルシーズン到来を感じさせてくれるサイズだ。口からはたくさんの小さなボラが出てくる。どうやら表層に浮上して捕食したら、すぐにボトム付近へ戻るという捕食を繰り返していたのだろう。このパターンが分かってから、harukaと2人でメバルの入れ食いを楽しむことができた。足元からはカサゴが飛び出してきて、数は少ないものの楽しませてくれた。
反応の継続しているうちに、他の場所もチェックしたくなったので、一気に南伊豆まで大移動してみた。まだ潮は下げて動いているので、他の似たような場所でも楽しめるはず。釣り場に到着すると、徐々に風が出始めてきた。釣りに困るほどではないけれど、直接風の当たる場所は寒いので避けることにした。堤防の陰になる漁港内を狙い始めると、ここでもあっさりと良型のメバルとカサゴが、2人のロッドを絞り込んでくれた。どうやら久々の釣行を、伊豆半島の魚たちは快く出迎えてくれたようだ。十分にライトルアーを楽しめたので、ほんの2時間ほどの釣りを終えることにした。とにかく風が出始めてからは寒い。長時間の釣りよりも、短時間で結果を出す釣りを楽しむのがいいね。