2004.02.18 終わり良ければ全て良し!(^^)

Report by Fumio Noji

電動リール登場!

 今日は久々のエサ釣りで、いつものように福浦港のまるせ丸からの出船だ。今日もノンビリと、昼前くらいのポカポカ陽気の中での釣行だ。風もほとんど無くて、ハリスの長い仕掛けを扱うには楽な天候だ。今日の本命はアマダイ・・・のはずだったんだけど・・・。前日にタイ用の3.5mインターラインロッドと電動リールを引っ張り出した。このロッドを使うのは何年ぶりだろうか。バッテリーを充電して、リールの動作を確認しておいた。無事に動いてくれたので、ちょっと安心。仕掛けも何年か前に作っておいたモノがいくつか残っていたので、それをそのまま使うことにする。

 さ〜て、まるせ丸はいつものように港を出港して、すぐ近くから伊豆山方面へ向かって探り始めた。今回狙った水深は、80〜100mくらい。ボクが小田原でやっていたのに比べると、ちょっとばかり深いかな。何ヶ所か探っていると、すぐに小さなアタリがいくつも出た。スイッチをオンしてリールを巻くと(楽チン楽チン!)、上がってきたのはアカボラと呼ばれている魚。食べると美味しいらしいんだけど、ボクは後で自分が料理することを考えてパス。黙々と魚を外し、エサのオキアミを針に刺す。そして仕掛けを海底に・・・。


水深100mからホウボウが!

 しばらくすると、ちょっとばかり強めのアタリがきた。ちょっとスピードを遅めにして巻き上げてくると、さっきまでとは違う魚影が海中に見えてきた。黄色い尾が目立っているので、すぐにイトヨリだと分かった。さすがに水面付近まで来ると引き込みは小さくなり、そのままあっさりと抜き上げた。久々に見るイトヨリに気を良くして、すぐさま仕掛けにエサを付けて沈める。しかしその後はパッタリとアタリが止まってしまい。潮もほとんど動いてない状態が続いた。船は熱海に近いエリアまで探りながら移動してきたけれど、その間に釣れてくるのはアカボラやトラギスばかりだ。船長の判断で、一気に福浦沖から真鶴半島横にかけてのエリアへと大移動だ。

 ここでちょっと深い場所へ落ちたとき(約100m)に、誘い上げたロッドに強い引き込みが来た。最初は首を振っていたけれど、すぐに一定の抵抗でグングンと引き込むようになった。「ひょっとして・・・?」と思っっていると、上がってきた魚はホウボウだ。先日苦労したけど、100mの深場から上がってくるなんて・・・。根魚と違って、ホウボウは上まで上がってきても元気だねぇ〜。いつまでも暴れている。写真を撮影するのに背びれをつまんで持ち上げると、気持ちよくヒレを広げてくれる。キレイなんだよなぁ〜(^^)


ズンッズンッ!

 ちょっと気分も上向いてきたけれど、だいぶお日様も山の方へと傾いてきた。船は再び場所を移動して、福浦沖に近い位置へと移動した。ここが最後のチャンスになりそうだ。そして仕掛けを沈めた。着底してからオモリを持ち上げると、アマダイの場所は砂泥で埋まった部分から抜けるような感触がある。ところがここの場所では、その柔らかな感触がまったく感じられなかった。オモリで海底を叩いてみると、硬い砂か岩のような感触だ。場所がずれたのかと思ったけど、すぐに柔らかな感触の場所にオモリが入った。安心してボトムを取り直して、タナをチェック。

 そして運命の時が来た。タナ取りをやり直した後にロッドを誘い上げると、一気にロッドが「ズボッ!」と引き込まれた。慌ててロッドを持ち直してロッドで溜め、手巻きでリールを巻き始めた。何周かハンドルを巻いた後、電動のスイッチを入れる。しかしバッテリーが弱っているからなのか、ドラグが滑ってないのにリールは巻けない。その間にも、下へかなりの重量感で「ズンッズンッ!」とラインが引き出される。ちょっと予想外の展開だったので面食らったけど、この時に頭をよぎったのは「サメ??」かもってこと。首を振りながらラインが真下へと出ていってしまう。


1.9kgのウッカリカサゴだぁ!

 ここでようやく落ち着きを取り戻し、ポンピングを始めた。ゆっくりとロッドを立てながら、ラインが出ないように軽く指でささえる。そして電動をオンにしたままで、ロッドを寝かせながら一気に巻き取る。これを何度も繰り返しながら、ようやく海中に魚の姿が見えてきた。すると予想以上に大きな魚で、口から何かが飛び出している。どうやら大型の根魚のようだ。水面まで上げて網ですくってもらうと、その魚は立派なカサゴだった。一瞬アヤメカサゴかとも思ったけど、あとで確認してみたらウッカリカサゴだった。久々に見る大型のカサゴに、その時は嬉しくてしょうがなかった。港に戻ってから市場のハカリに乗せてみると、重さは1.9kg、全長は50cmの立派なサイズだ。口からはちょっとしたサイズのカニが飛び出していた。

 本来はアマダイが本命だったはずなんだけど、まあ「終わり良ければ全て良し!」ってことで、今日は大満足の釣りを体験できた。家に帰ってからは、鱗を落としたりさばくのが大変だったぁ〜。でもシコシコしたコシのあるお刺身は食べやすいし、カマを塩焼きにしてみたら、鶏肉のような触感で妙に美味しかった。あとはお鍋でじっくりと楽しめるね。あ〜〜〜、たまには何がくるか分からないような釣りも面白いよね。まあ普通はこんなのこないはずだけどね(^^)