2004.03.11 水温上昇でトラウトも活発!

Report by Fumio Noji

ボ〜ッと浮かんでいる

 先日の平日が空いていたエリアフィッシングに気を良くして、今日も鹿留でトラウトフィッシングを楽しんできた。朝起きたら、昨晩からの強風は更に強さを増して、とんでもないほどにウナリをあげている。ところが天気図を見ると、風向きは南西だ。ひょっとしたら富士山の裏側になるから、デッドスペースで風が弱いんじゃないかと考えて、午後からのミノーイングに期待を寄せて出かけてみた。案の定、小田原を出発して山北の辺りまで行くと、風はかなり弱まってきた。山中湖を過ぎた辺りから少し吹いてきたものの、釣りには支障のない程度だ。気温も急上昇して、19℃を表示していた。鹿留の水温も、なんと7℃にまで上昇していたらしい。前日と比較しても、一気に水温が上昇したようだ。

 受付で午後の半日入漁券を購入し、先日から気になっていたスピニングリールのキーホルダーまで入手した。あとで気がついたんだけど、ハンドルが回るんだけど、ベールの回転は通常のスピニングとは逆回転だった。さっそくタックルをセットして、川の上流へ向かった。人は少ないものの、釣りやすそうな場所には人の姿が見える。とりあえず空いている場所でキャストをしてみたけど、あんまり反応は良くない。ここ数日の午後3時からは、河川改修で濁りが入るようだ。その影響なのかどうか分からないけれど、あまり良い状況ではないようだ。急な水温上昇が影響したのか、浅い場所に集まったトラウトたちは、「ボ〜ッ」と浮かんでいる。流れの中の個体だけは、何とか反応しているようだ。


ミノーイングテクニック伝授

 そこでやたらと釣りまくっている人が視界に入ってきた。ベイトリールにバスロッドを使い、上流から真下に糸をたらしている。とてもルアーをやっているようには見えない。しかしじっとしているとすぐに釣れて、見るとフラシの中はトラウトでいっぱい。不思議に思って近くで見ていると、手元を隠しながらスプーンのフックにイクラをつけている。余計なお世話かもしれないけれど意見をすると、「これはエサじゃない!」と威張っていた。イクラってエサじゃないのかなぁ。いちおう事務所に伝えたけど、そのあとはどうなったかな。ちなみに湖の方では、棒ウキを使ってジッとアタリを待っている人もいました。ここでもなにやらハリに・・・。

 まあ人のことはほっといて、こっちは今日のお楽しみであるミノーイングに切り替えて、湖で存分にトラウトの反応を堪能することにした。今回は娘にミノーイングでリアクションバイトのテクニックを教えるため、トゥイッチングとジャーキングによるミノーイングを課題にした。最初はぎこちないものの、徐々に間の取り方が分かってきたようだ。徐々にトラウトの反応が良くなって、ヒットの連発が始まった。それからバーブレスフックでのバラシを減らすため、ジャンプへの対応の仕方や、ライトラインでの大型を誘導するテクニックを教えてみた。1時間も遊んでいると、さすがに見た目もそれらしくなってきた。


ミノーをスッポリと・・・

 全般的に反応が良かったのは、日陰になっている場所だった。湖ではスプーンのスローリーリング一辺倒のアングラーが多かったけど、ヒットの数は明らかにミノーに分があったようだ。しかもサイズがよく、イワナやブルック、ヤマメ、そしてブラウントラウトまで姿を見せてくれた。惜しくもバラシてしまった50cmアップのブラウンは、なかなかのファイトを見せてくれた。基本的にはグリグリメソッドのロッドアクション版で、速度の付け方によってトラウト達の反応は違ってきていた。フックもバーブレスにしてあったので、フッキングが楽だったことも付け加えておこう。

 夕マヅメには足元の色鮮やかなブラウントラウトが飛び出してきて、ミノーをスッポリと咥えた。するとミノーは口の中で縦になり、フッキングして無い状態でヒット?してしまった。当然ブラウントラウトは口をアングリと開けたまま。情けない状態であっという間にランディングだ。これで本日の営業時間のタイムアップの放送が流れた。この頃になると、辺り一面でカゲロウの羽化が始まり、至るところでそれを捕食するトラウト達のライズリングが見られた。そろそろイブニングライズを狙って、ドライフライで楽しんだら面白そうだね。娘は今回の釣行で、完全にミノーイングの面白さにはまったようだ。もうスプーンはなるべく使わないとまで話していた。4月くらいには、春の爆釣を堪能できるかもしれないね。