2004.04.02 南伊豆にはミナミハタンポが・・・

Report by Fumio Noji

盛り上がりのターゲット

 このところ取材での写真撮り釣行が多くなり、メバルを求めて伊豆半島を中心に徘徊している時間が多くなってきた。取材に絡むとなかなかここでのレポートを紹介しにくいので、今回のレポートでは合間のお楽しみを書いてみようと思う。この時期のメバル狙いでついでに遊んでいるターゲットといえば、ちょいとばかり盛り上がっているミナミハタンポだ。以前雑誌で紹介してからは、この名前を出すアングラーも多くなってきたように思う。

 この日は南伊豆を中心に回り、取材用の撮影を順調に終えていた。帰りがけに寄り道した港では、なぜかアングラーがいない。堤防の先端周辺は、見事なまでの貸切状態だ。いつもならここにはたくさんのミナミハタンポが群れている。専門に狙っているアングラーにはあまり出会わないけれど、キャストしてみなければ存在には気づかないだろう。この日は開発中のライトロッド・リトルトゥイッチLT-590H/Sを使っての釣行だ。ソフトティップは、1gのジグヘッドリグを容易に扱わせてくれる。ミナミハタンポの吸い込むようなアタリで、気がつくと勝手にフッキングしているほどの気持ちよさだ。今までなら「コンッ!」と弾いていたようなアタリでも、軽く手首を反応させる程度でフッキングしてくれる。


入れ食いを楽しもう

 キャスト〜フッキング〜キャッチ&リリース。これの繰り返しがしばらく続いた。ミナミハタンポの活性はどんどん高まって、ついには水面下がギラギラと反射するほどに浮上してきている。ヒットしてくるサイズは、全て13〜15cmだ。この魚は体が平べったいので、メッキのやり取りと感覚が似ているように感じる。たまにはこんな釣りもいいよね。釣っては逃がし・・・の連続だけど、やっぱり入れ食いってのはどんな魚でも楽しめる。ミナミハタンポは色々な場所にいるから、みんなもマイポイントで探してみてね。