常夜灯を避ける
もう終わりにしようと思っていたけれど、今シーズンのメバルと遊びに行ってきた。春の潮に入れ替わりが始まった頃から、メバルの反応は渋くなっていた。今までは常夜灯を中心に探っていて、それなりに良い結果が出せていた。ところが潮の濁りが入り始め、海藻は例年になく育ちが早くなっていた。そんな状況で、メバルの反応は確実に少なくなっていた。それと入れ替わるように、常夜灯の下にはネンブツダイの群れが集まっている。どこに行っても常夜灯の下はネンブツダイだらけで、メバルはどこかへ移動してしまったようだ。わずかに釣れてくるが、たまたまそこに残っていただけと考えた方が良さそうだ。
そこで今回は、毎年恒例のネンブツダイを避けて、常夜灯のない暗い場所でメバルを探ってみることにした。幸い今夜は月明かりがあったので、完全な暗闇にはなってない。手元はわずかであるが、何とかライトなしで見ることができる程度だった。伊豆半島を南下して、南伊豆へ到着したのは真夜中だった。思っていたほど、どこの釣り場にもアングラーがいなかったのは意外だ。伊豆半島では常夜灯の場所でメバルを拾い釣りするアングラーが多く、今回のように暗い場所で狙うアングラーは少ない。それだけにベイトフィッシュなどの状況によって、メバルの居つく場所も違ってくる。
メバルの入れ食いを堪能
何ヶ所か目星をつけておいた場所をチェックしたけど、どこもかしこもミナミハタンポだらけ。明るい場所を避けているので、ネンブツダイの猛攻は避けることができている。しかしこれだけミナミハタンポが群れでいると、さすがに釣っていてもうんざりしてくる。ところが外海に面した漁港の暗闇を攻めたとき、ミナミハタンポに混じって異なる押さえ込むようなアタリがきた。リーリングでフッキングさせると、そのまま一気に下へと突っ込んでいく。メバル独特のファイト開始だ。
水面まで浮かせて一気に抜き上げてみると、23cmのメバルだった。どうやらこの場所は当たりのようだ。よ〜く海の中を見ると、所々に小さなベイトフィッシュが散っている。大量のベイトフィッシュではないので、適度にメバルの群れを誘い込んでいると想像できる。その後も周辺を順番に探っていくと、ミナミハタンポを3尾釣ると、次にメバルが釣れてくるといった割合でロッドを絞り込んでくれる。そのアタリは途絶えることなく、30分ほど入れ食いが続いた。釣れてくるメバルのサイズはずべて20cm以上で、冬の頃に比べるとかなり引きが強くて楽しめる。ミナミハタンポも15cm近い大型ばかりなので、ファイトは十分に楽しめた。
さすがに1人でこれだけの入れ食いを楽しんでいると、メバルといえども釣っていて飽きてきた。どれくらい釣っただろうか。今回の目的を達成したので、とりあえずロッドを仕舞うことにした。アングラーのプレッシャーが少ない場所なら、メバルもまだまだ楽しめることが確認できた。しかも常夜灯を避けるというキーワードが、メバルの存在場所とつながっていたことが嬉しい。これからは早朝のアオリイカも楽しめるので、夜のうちにメバルを楽しんで、明るくなってからアオリイカに切り替えるという楽しみ方もできそうだ。ちなみに今回の画像は、携帯電話で撮影したものです。