2004.07.11 早くも芦の湖ワカサギ開幕!

Report by Fumio Noji

釣れてるよ!

 7月に入り、芦の湖のワカサギ情報が入ってきた。例年なら安定釣果は早くても8月以降で、本来のピークは9月〜10月のはず。原因は分からないけれど、かなりのワカサギフリークが集まっているらしい。スポーツ新聞の釣果情報をチェックしても、ほぼ毎日のようにワカサギを釣っているアングラーの存在が分かる。いてもたってもいられなくなり、週末の芦の湖へと出掛けてみることにした。

 20年以上前からお世話になっている、湖尻の「芦の湖フィッシングセンターおおば」さんに、さっそく電話して状況をチェック。
「もしもし、最近ワカサギが調子いいって情報を聞いたんだけど、実際はどんな感じなの?」
「釣れてるよ。こないだは500くらい釣れた!」
「えっ?この時期からそんなに釣れちゃってるの?」
「そうなんだよ。調子いいね」
「へ〜。それじゃあ家族で行こうと思ってるんだけど、そこそこ楽しめそうだね」
「魚探を見ながら追っかける釣りだけどね」
「げっ、いま魚探持ってないよ!」
「それじゃあ難しいかもね。

 こんな会話をしながらも、結局は土曜日のボートを予約してしまった。出船は5時からとのこと。朝の4時に小田原の自宅を出発して、ほどよい時間に湖尻へと到着した。途中は雨がかなり強くフロントガラスを叩いていたけど、芦の湖に到着する頃には小降りになっていた。車から荷物を降ろして、さっそく店内へ入っていった。数年振りなので、ちょっと懐かしかった。

「おはよ〜。久し振り〜」
「きたね。久し振り」
「結局どこのエリアが良さそうなの?」
「○×△■・・・の場所で、底はあんまり食わないからね」
「えっ?底じゃ釣れないの?」
「まったく釣れないってことはないけどね。でも少し上が喰うよ」
「へ〜、じゃあ魚探がないとよけいに難しいね」


昔の記憶をたどった山立てで・・・

 桟橋へ行き、久し振りの再開をここでも果たす。さっそく様子を説明してもらった。どうやらいつもの芦の湖とは釣り方が違うようで、やはり底では釣れないという。効率的なのは、途中で仕掛けを止めて、そこからサミングで徐々に降ろしていくとのこと。するとどこかでアタリの出るタナがあるから、アタリが出たら徐々にドラグで糸を出し、追い食いをさせるという。海でやる、コマセを使わないアジを追っかける方法と似ている。問題は群れのいる場所を特定できるかだけど、やっぱり魚探がないと難しそう。

 荷物を積み込み仕掛けをセットし、オーナーのカラ針10本の仕掛けには、紅サシを3匹だけ付けておいた。多少でも足止めになればとの考えだ。ボートはエンジン快調で、目的のポイントへはすぐに到着。さっそく昔の記憶をたどった山立てで、仕掛けを沈めながら狙いの水深のエリアを探す。それらしい場所は見つかったけど、なかなかワカサギからのアタリはない。しかし朝日がちょっと顔を出したとき、モゾモゾと弱々しいアタリがきた。少し仕掛けを下げても追い喰いしてこないようなので、そのままリールを巻いた。仕掛けには小振りで美味しそうなサイズのワカサギが、力なくぶら下がっていた。

釣れるタナと水深を一致させてみる

 要領が分かってきたので、風を利用しながらニュートラルとバックの切り替えでボートを流すことにした。ほどよい流れなので、しばらくは何とかコントロールできた。ワカサギも入れ喰いとまではいかないけれど、そこそこに連なって釣れてくるようになった。この時点では8点掛けが最高だった。周囲にボートが増えてくる頃には、残念なことにアタリが遠のいてきた。どうも昔の芦の湖ワカサギのイメージがあり、この程度の釣れ具合では満足できない。気分転換にマリーナ方面に散歩へと出掛けてみた。念のため仕掛けを降ろしてみたけれど、やっぱりここでのアタリは皆無だった。

 再び最初のポイントへ戻って、朝と同じように流して釣ってみた。たま〜に釣れるのだけど、この程度の釣れっぷりは芦の湖のワカサギじゃない。風もちょっと強くなってきたので、流し釣りが難しくなってきた。しかし朝のうちの釣れ具合から、ひとつのパターンがあることを思い出した。それは水深に関係なく、ワカサギのアタリがあるタナが決まっていることだ。途中のタナで仕掛けを止めて下げながらの釣りは、どうも効率が悪い。そこで、釣れるタナと水深を一致させてみることにした。つまりアタリの出るタナが7mなら、水深7mを狙うこと。そして回遊待ちで群れの足を止めることだ。

 朝の釣れ具合から、おおよその回遊コースが予測できていた。これを追っかけずに待ち構えるため、本日最初のアンカリング。しばらくは何の反応もなかったけれど、ようやくアタリが出始めてきた。ゾロゾロと連なって釣れてくる。そこで喰ってくるので、一気に仕掛けを沈められて効率がいい。そして今日のクライマックスがやってきた。仕掛けを降ろすとすぐにアタリがあり、糸を少し送り込むと追い喰いしてくる。誰かが仕掛けを上げているときはそのまま待って、次に投入した仕掛けにアタリが来たら巻き上げる。これの繰り返しで、常にボートの下に仕掛けがあるように意識して、ワカサギの足を止める作戦だ。


10本針へのパーフェクト!

 これが成功したようで、しばらくはワカサギが釣れ続いた。仕掛けを上げると、毎回7〜8尾のワカサギが付いてくる。そしてついに、10本針へのパーフェクトまで達成した。いつの間にか雨が再び降り始めていたけれど、この時点では雨が降っているときに反応がいいようだ。そのまま釣り続け、あっという間にバケツはいっぱいになった。やっぱりこれこそが「芦の湖のワカサギ釣り」だ。ようやく本来の入れ喰いワカサギを堪能できたので、早めの昼食で桟橋へと戻った。

 食事をしている最中は雨が激しくなり、結局は十分満足に楽しめたので、これで終了することにした。久々のボートでのワカサギ釣りだったけど、予測して導き出した底での釣りに納得し、雨の芦の湖をあとにした。この日の結果は、早いタイミングでボトムでも釣れるパターンを見つけ出せたことにあると思う。今度は天気の良い日に、のんびりと楽しみたいと思う。今シーズンはまだ通うかも知れないなぁ〜。