2004.10.30 今年も西伊豆でシロギス大爆釣!

Report by Fumio Noji

秋のトップシーズンに突入

 今日は他の場所へ取材に行こうとしていたんだけど、前夜の天気図を見て諦めた。どうあがいても天気は良くなりそうにないし、せっかくの取材は晴天にすると決めた。という訳で、急遽予定を変更して、先週末から例年恒例の爆釣時期に突入した、西伊豆のシロギスを釣りに行くことにした。すでに先日発売になった、「ちょい投げ完全攻略U」の巻頭カラーページでも紹介しているけど、ルアーアングラーはちょい投げが得意なはず。秋のトップシーズンに突入したシロギスは、ボクたちを大歓迎して待っていてくれた。

 駐車場には薄暗いうちに到着、常夜灯の下を見ると、なんとシロギスの群れがキラキラと集まって泳いでいる。とにかく人気場所なだけど、釣り座を確保するために荷物を取りに車へ戻った。いちおう暗いうちからちょい投げを試してみたけれど、やっぱり常夜灯の下に群れているシロギスは、エサにもまったく反応してくれなかった。アタリがまったくないまま、ようやく空が白み始めてきた。ときおり気にならない程度の雨が、空から無情にも落ちてくる。まあ釣りをするのにレインウエアはいらないくらいなので、そのまま気にせず釣りを続けた。


念願の群れに出会えた

 ところが明るくなってもまったくアタリがなく、ちょっとまずいモード。短時間しか天気のせいでできない予定だったから、朝マヅメに釣れ始めないとちょっと辛い。そこでポイントをずらして、波打ち際での完璧なドリフト釣法を試してみることにした。ちょうど満潮時間なので、潮はまったく動いてない。だからこそ仕掛けを自然に任せられるドリフトが使える、ホントの波打ち際を選んでみた。波はないので、波打ち際から5m以内を攻める。すると一気にロッドをひったくるようなアタリが出始めた。釣れてくるシロギスのサイズは、ほとんどが17〜18cmの型揃いだ。ピンギスの多いこの時期に、このサイズの群れを捕まえたくてここにきた。ようやく念願の群れに出会えたようだ。

 その後も投げて糸フケを巻き取れば、すぐにロッドを引き込まれることの連続だ。とにかく魚影が濃い。水がかなり澄んでいたので、海底の状況は手に取るように分かる。水深は50cmくらいしかない。波裏の小さなカケ上がりの上に投げるとピンギス、そのすぐ下に投げれば良型が釣れてくる。完全に群れが分離して、そのエリアに集まっていたようだ。様子を見ていた砂浜側のアングラーも寄ってきて、近くに大きなオモリを投げ込み始め、ついにこちらも良型のアタリが途絶え始めた。それでも十分に釣った後だったので、まずまずの満足感を得ている。予想通り、その後はピンギスのオンパレードになってしまった。


アタリが着水と同時にくる

 ピンギスをいくつか釣った頃、急に雨足が強くなってきた。さすがにレインウエアを着ないと辛い降りなので、ここでひとまず撤収だ。朝食をとってから、とりあえず他の港へと移動してみた。ここは誰もアングラーがいないけど、いつもピンギスが入れ喰いになる場所だ。雨は運良く小降りになってきたので、車のリアハッチを開けた状態で、その下で釣りを始めた。雨宿りしながらでも釣りができるから、この場所はちょっとお気に入り。

 ここでも水深のあるエリアではアタリがなく、前の場所と同じように波打ち際を攻めてみた。するとここでもアタリが着水と同時にくる。しかしサイズは小さく、ここでは完全なピンギスだけの釣果だった。そのうち準備してきたジャリメがなくなったので、大満足のまま釣りを終えた。1日釣りができる状況だったら、サイズを気にしなければ例年通りに数束釣りができるだろう。お腹の中を確認すると何にも入ってなかったので、しばらく続いていた台風などの影響で食事ができていなかったようだ。この群れさえ見つけることができれば、まだもうしばらくは楽しめそうだ。