指1本ほどの極小サイズ
久々に友人と取材釣行に出かけた。その帰りに風裏の釣り場へ行き、背中からの追い風でキャストしながらタチウオを狙ってきた。このタチウオなんだけど、以前から聞いていた話だと、指1本ほどの極小サイズらしい。全長で30cmほどのミニサイズだ。釣り場は常夜灯で照らされていて、そのフキンで簡単に釣れるらしい。しかし連日連夜のルアーに慣れているだろうし、この日は強風ときてる。条件としてはかなり悪い方らしい。
現地に到着すると、既に釣り終えた人たちがいて、3人で10本ほどを釣ったらしい。案内の友人の知り合いらしく、どうやらプレッシャーはかなり高そうだ。タックルは1gのジグヘッドリグで、3〜4カウントほど沈めてから、しなやかなアクションを加えてスローリーリングを繰り返すらしい。しかし何度やってもタチウオからの反応はない。そこでちょっと沈めてみて、深いタナを探ってみることにした。攻められていたのだから、レンジが下がっているかもしれないと考えたからだ。
ハタクように動かして・・・
10〜15カウントほど沈めてから、同じようにアクションを加えながらリーリング開始。すると今度は、コンッという手応えがきた。しかしフッキングしない。そのまま続けていてもアタリが続かないのだ。再びキャストすると、また同じあたりでコンッとアタリがきた。しかしフッキングしない。そこでいつものボクのアクションパターンを試してみることにした。スレているときほど活性を高めたいので、激しくパンパンッとハタクように動かして、直後はスローリーリングに切り替える。誘って見せて、直後に喰わせの間を与える方法だ。これが正解で、今度はあっさりとヒットした。
LT-590を使っているので、小さなタチウオといえども引きは楽しめる。水面から一気に抜き上げると、風で飛ばされそうになりながら、30cmほどのギラギラと銀色に光るタチウオがぶら下がっていた。たしかに指1本ほどの小さなタチウオだ。一人前に歯も鋭いし、背ビレをヒラヒラと動かしながらジッとしている。とりあえす写真を撮影して、すぐに海の中へお帰り願った。まあ食べるような大きさじゃないけれど、アタリを感じ取って楽しむ釣りとしては面白い。そのうち大きくなって戻ってきてくれると嬉しいな。