2005.04.16 ぱわぁのちょい投げ釣行記


Report by  ぱわぁほ〜る


家族サービス+フィッシング

 娘も気がつきゃ一年生。準備やらイベントやらで今年に入ってからまともな釣りをしていない。ここ数年、釣行回数は年々減少傾向にある。やれやれ。しかも、休みの日に単独釣行したくても娘が離してくれない嬉しくも困った状態は継続中。こうなると、相も変わらず家族サービス+フィッシングになるんだけど・・・。

 いつもの家族サービス+フィッシングだと、大抵昼はどこかで遊んで夕方に温泉に浸かり、それから釣りをするパターン。こうなると、まだまだ時期的に湯冷めして風邪でもひかれたら大変なのでとーちゃん一人釣りに出撃し、その間娘はママと車でお留守番。それもそれでちと可哀想だし・・・と思ったところに思いだしたのが昨年秋の野地さんの言葉。『ちょい投げ』・・・あの時はやらなかったけど、これなら昼間に出来るから娘と一緒に出来るなぁ・・・。今も釣れてるみたいだし、いっちょやってみるかいね!


4月16日 朝

 前日の天気予報では、関東近辺は昼頃に雷があるかも?ということで、お出掛けはなし・・・と思ってたんだけど、起きてみたらえらく天気が良い。天気予報をチェックしてみると、伊豆方面は雨の心配もなさそうってんでとっとと準備して出発!といっても、朝はのんびりしてたから、ゆっくりめの出撃。

 高速をのんびりと巡行して、沼津市内の釣具店で仕掛けと錘を購入。ちょい投げなんて、もう20年以上もやってないので、ちと心配。まぁ、仕掛けに書いてある釣り方でいいよね?と安直な選択。

 時期的に、桜がまだ残っていてその眺めを楽しみながらのんびりドライブ。修善寺から西伊豆への峠道に入るところでコンビニ休憩。で、そこを出発した時にダンプの後ろに付いちゃった。のんびりドライブ・・・といっても、いくらなんでものんびり過ぎ!で、追い抜きをかけたくても抜けそうなところに限って対向車が来たりしてちょっと(--;な状態に。峠を越えた後のドライブインでは丁度桜が満開。普段なら寄る事もしないのに気分転換もかねて休憩。せっかくだから中を覗くと『焼き椎茸セルフでどうぞ』の文字。??と思いよく見ると、外のテーブルに七輪があってそこで焼いて食べるんだとか。面白そうだったので、桜を愛でながら『いただきま〜す』。おいち〜い。

4月16日 午後1時過ぎ

 ドライブインを出発し、土肥を抜け、目指すポイントはいつものあそこ。釣りが終わればすぐ温泉に入れるし。でも、その前にいつも素通りする黄金崎に寄ってみるかってんでちょいと観光。展望台から下を見ると、美味しそうなゴロタが展開されている。降りるルートを探してみるが、絶対不可能・・・かな(^^;

 更に高い展望台(富士山が見えるらしい)を目指す途中でいきなり娘のトイレ攻撃(^^;;;案内板に沿って進むとどうやらダイビングポイントがあるらしい。この横も美味しそうなゴロタが広がっていて思わずロッドを取りに戻りたくなる(馬鹿)。無事トイレも済んで、もう一度展望台を目指す。風が思ったより強く吹きだし、この後の釣りへの影響を心配する。たいした距離ではないのに、高低差がそれなりにあり、運動不足の足には堪える。元気の塊の娘も疲れるんだから仕方ないか。頑張って上がった展望台。富士山は霞の向こうで見えなかった(;_;)

4月16日 午後2時過ぎ

 黄金崎を出発し、今度こそ目的地へ。着いてみると、風はさっきよりも弱くなっている。しかも、堤防には誰もいない。ラッキー。そそくさとタックルを準備して、堤防へ向かう。タックルは自分用にメッキやメバル釣りで使うULタックル。嫁&娘用には安心してやりとりできるようにもう少し力のあるバスタックル。これに市販の仕掛けを天秤につけ、錘は2号。餌は途中の釣具屋で親父に勧められるがままに購入した青イソメ。後になって、ジャリメのほうが良かったのでは?と思うことになる。

 ま、とにもかくにも20年以上ぶりのちょい投げスタート!とばかり、堤防先端から港入り口の船道を狙ってキャスト。嫁&娘のもキャストしてやり、娘にロッドを渡す。ウチの娘は、釣りというのは、投げたらすぐにリールを巻くもんだと思ってる(^^;なので、まずはいつものように巻かないように言い含める。

 ずっと昔にやったちょい投げはいわゆるブッコミ釣りで、海水浴のついでにサーフ横の堤防からやった程度。あまり釣れた記憶はない。一度だけ、シロギスやイシモチではなく、メゴチのお化けのような、黒くて潰れてて厳つい顔の見たこともない魚が釣れてビックリした記憶がある。確かまだ小学生で、とにかくグロテスクなその魚を足で抑えながら針を外し、そのまま海に蹴り入れた記憶が・・・(^^;今思い返すと、勿体無い事をしたよなぁ・・・(^^;;;

 そんな事を思い出しながら、魚信をが来るまでじっと待つのではなく餌を漂わせながらアピールする事を意識して少しずつ巻いて来る。ハンドル1回転ゆっくり回したら同じ時間程度止める。それを繰り返しながら、魚信が来るのを待つ。1投、2投、3投。魚信は来ない。娘のロッドにも反応はないらしい。

 堤防先端を離れ、堤防根元付近の外側にキャストしてみる。着底を確認して、同じようにゆっくり巻いては止める。何回かのステイの後、巻き始めた時に今までにないプルっとした感触があった。魚信?一瞬の事で、確信は持てない。底の何かに当たっただけかも?と思いながら続けると、もう一度同じ感触。プルプルっときた。魚信だ。間違いない。でも、合わせられなかった。ちょっと悔しい思いをしながら続けると、足元付近まで来たところでまたもプルプルっときた。今度は合わせも上手くいき、手元に魚の引く感触が伝わる。引きを楽しんで巻きつづけると、仕掛けの先にはシロギスちゃん。18cmくらいか。堤防先端にいる嫁&娘に声を掛け、堤防根元に移動させる。

 移動して2投目。魚信があるけど、合わせられない。3投目。やはり魚信はあるけど合わない。隣にいる嫁&娘に魚信があるか聞くと、ないという。これだけ活性が高くて、ないわけはないだろう。誘い方が悪いのだろうと思い、もう一度巻いて止めてのレクチャーをする。すると、「あ。今プルプルっと来たよ。」と娘が言った。「その時には、ちゃんと合わせなきゃ。今度来たら急いで巻いてごらん?」と教える。巻き合わせで対応できるだろう。

 すると、「あ、また来た!」と娘。「急いで巻け!」の声に反応して巻く娘。「ずっとプルプル言ってるよ。」といいながら巻く娘。魚信を感じ、自分で合わせた初めての魚だ。おめでとう。と思いながら見ている父親モードのぱわぁ。仕掛けが手前まで回収され、その先に掛かった魚の姿が見えた。海から上げられた魚は、不満げに膨れた(^^;クサフグだぁ〜。残念!娘は初めて自分ひとりで釣った魚がシロギスでないことに不満そう。でも、これからまだきっと釣れるから。

 で、このフグちゃん。ガッチリ針掛りしていて、手では外せない。ペンチは車の中。嫁に車まで取りに行ってもらう。で、その間にキャストすると、また足元でプルっと来た。合わせも上手くいってこの日2匹目のシロギス。娘はパパだけシロギスを釣ってる事に納得がいかない様子(^^;

 フグを外して娘も再びキャスト(キャストしたのはおいら)。その頃から風が強くなり、魚信を取る事が難しくなる。更に、魚信も急になくなった。結局、この日は夕方まで粘るもこの後シロギスを追加することはなかった。

4月16日 夜

 日もとっぷりと暮れたので、浜の上にある立ち寄り温泉へ。のんびりと温泉に浸かろうと思ったのに、この日はちょっとお湯の温度が熱め。しかも、釣りで粘りすぎたので閉館まであまり時間がなく、のんびりと・・・はいかなかった(^^;

 その後、食事をして南伊豆まで・・・と思ったのだが、帰りの時間を考えると帰り道のどこかをチェックする程度でしかやれそうにない。土肥まで戻ってアオリでも・・・と車を走らせると、風がまた一段と強くなってきてジ・エンド。途中沼津のめぼしいポイントも見たけれど、まともに釣れてる所はなかった。話しを聞いても、いい話は聞けなかった。

 子供の頃のシロギス釣りは、3mくらいの投げ竿に15号前後の錘と4号前後の道糸でやってたので、引きを楽しんだ記憶はない。仕掛けをさびく事もしなかったので、合わせは向こう合わせで、釣ったというよりも釣れたという感じ。正直、面白くなかった。

 でも、ライトタックルを代用してのちょい投げでは、手元に伝わる感触は魚の引きがしっかりと伝わり、掛けるまでも自分で誘い、合わせもしっかりと入れないと釣れない。『釣れた』ではなく、『釣った』という満足感。これはルアーフィッシングと変わらない。面白い!暫く、娘と一緒に明るい時間にちょい投げを楽しもうと思う。