何をして遊ぼうか?
先日のちょい投げ釣行後、すっかりはまってしまった娘。餌も魚も怖くて触れないくせに、あの『プルッ』という感触にはまったらしい。正確には、その『プルッ』を自分で感知して、自力で魚を釣り上げる事が楽しくてしょうがないらしい。
そんな訳で、休み前に「今度のお休みは何をして遊ぼうか?」と聞くと、「魚釣り!」という嬉しい答えが返ってくる。それはそれでいいんだけど・・・たまにはルアー釣りしたいなぁ(^^;
ま、暫くは何が釣れても楽しいだろうから、その『釣り』の楽しみを覚えてもらって、それからいろいろと手を出していけばいいやねって事で、「ぢゃ、次の土曜日は久しぶりにお魚釣りに行こう!」と西伊豆方面へのファミリーフィッシングに決定。
漁船が入ってきて・・・
最近、のんびりしすぎて釣りをする時間が少ないので、少し早目に家を出て・・・などと計画している時に限って、朝方嫁さんがダウン。昼前くらいには回復したので、予定を変更して三浦方面へ。中止にならなかったのは、娘が泣いて嫁さんを説得したから(^^;やれやれ。
まずは相模湾側のそれなりに大きなサーフと大きな堤防のある場所へ。最近、堤防の外側と先端にテトラが入ったのでファミリーで狙えるのは内側だけ。その内側も、船が係留されていて殆どやれる場所がない。何とか空いている場所に入って第一投。タックルのセッティングから餌付け、キャストまでとーちゃんの役目。キャストしたロッドを娘に預け、自分の分の準備をしていたところに漁船が入ってきて、見事においら達の目の前に係留。なんてナイスなタイミング。暫く船の両側のスペースを探るもフグだけなので移動。
次は宮川港、毘沙門、松輪と様子を見るだけ見て、娘のトイレ攻撃にあいコンビニへ。三浦海岸方面まで移動したので、そこから久里浜方面へ行こうかとも考えたが、三崎方面へ引き返す。三崎の様子も見るだけ見て、その近所の小さな漁港へ。
5cm程度の小さな魚
小さな堤防の先端が上手い具合に空いていたので、そそくさと準備して先端へ。先端から海を覗いてみると、足元に5cm程度の小さな魚の群れが。ボラッ子かな?と思いながら見ていると、なんかアジっぽい。まぁ、いずれにしても、ちょい投げタックルで釣れるサイズではないわな、とキャスト開始。
着底後、サビくとすぐに『プルッ』とくる。で、上がってきたのはハゼ。マハゼではなく、体の側面に小さな水色の斑点がたくさんついている。スジハゼ??キャストする毎にこいつが釣れてくる。釣れないよりはいいんだけど、『プルッ』のあと、巻いてきても釣れているのか判らないくらいに引きが弱い。ちょっと寂しい。
それでも、娘は自分で魚信を取って釣るのが楽しいらしい。「あ、プルッと来た!!」と言っては一生懸命リールを巻く。で、2匹同時に釣ったりすると大喜び。でも、針を外すのはとーちゃんの役目(^^;
水面がざわつき始め・・・
そんなこんなでいい調子で釣りつづけて、ふと足元の魚に気付いたのだろうか。仕掛けを足元の魚のところにたらす娘。餌に寄ってきて、つつき始める小魚たち。『ちと釣るには小さいでしょ?』と思いながら見ていると、運の悪い奴はいるもので見事にフッキング!大喜びで見せに来る娘。よく見ると・・・小鯵ちゃん。
てことは、この群れ全部小鯵ちゃん?ならば、食えない魚を釣るよりはから揚げにしてつまみになる魚を釣ろうってことで、港横の釣具店に駆け込み、アミコマセと一番小さな針のサビキ仕掛けを購入。早速仕掛けをたらすとあっという間に小鯵が釣れまくる。タナゴ用のタックルでもあれば、かなり楽しめたかも?と思いながら漁に徹する。鯵の他には、トウゴロウイワシもサビキに掛かってくる。カタクチじゃないのがちと残念と思いながらリリース。そして、段々日が落ちると共に、鯵の反応がなくなる。
んぢゃ、そろそろ上がろうかねぇ・・・と思っていると、水面がざわつき始める。はじめは、トウゴロウ達かな?と思って見ていたのだが、段々水面の波紋が増えてくる。しかも、何かに突き上げられるかのように、時折あちこちでバシャバシャと跳ね始めた!こりゃ、シーバスが入ってきた?と思い、慌ててシーバスタックルを準備してキャスト。水面に直接シーバスが出て来る事はなかったので、水面よりも下を意識してリトリーブ。ほどなく、『ゴン!』という感触が伝わって・・・こない。あれこれ試すが、全く反応無し。まさかイカ?とも思い、エギをキャストしてみても反応無し。
港一杯がキビナゴ
気がつけば、小さな港の水面全てがこの小さな魚たちの作る波紋で一杯になった。時折、水面でバシャバシャと跳ねるのは相変わらず。ルアーのフックに掛かってきた魚の正体はキビナゴ。てことは、港はキビナゴで一杯。嫁さんと娘にはサビキ仕掛けでキビナゴを狙わせながらルアーをキャストしてたんだけど、サビキにキビナゴの反応がない。結局、ルアーにもエギにも反応は無し。
そうなれば、キビナゴ漁をしてとーちゃんのつまみを増やすのだ!と浅ましい根性でサビキ仕掛けを投げまくり、早引きして引っ掛ける戦法に。ところが、これが面白い事に、いままで足元にアミをつけて垂らしていても反応のなかったキビナゴが反応しだし、引っかかってくる奴と、食いついてくる奴とが出た。引っかかった奴と違い、食いついてきた奴の魚信はかなり明確で、引きもそこそこ楽しめる。面白ェ!娘にも早く引くことを教え、それなりに数を釣ったところで、いい加減時間が遅くなったので終了とした。
小さな漁港とは言え、港一杯がキビナゴで埋められるなんて、初めての経験だった。下から突き上げてたのが果たして何だったのか?は気になるが、もしかしたらボラのような自分よりサイズの大きい魚に驚いただけかもしれない?とも考えられる。何にしろ、娘に魚が釣れる楽しみをたくさん味わってもらうのが今日の目的なので、これだけ釣れれば大満足。また行こう!って言われるのは必至だな、こりゃ♪