2006.03.21 丹沢湖のワカサギ


Report by  Fumio Noji


群れが広範囲に・・・

 去年の秋以降、まったく状況チェックをしてなかったけど、丹沢湖のワカサギが気になって仕方なかった。突然だけど、午後になってからharukaを連れて出かけてみた。途中で赤虫をいつものように仕入れて、向かうは丹沢湖。途中の道端には、気の早いソメイヨシノが満開になっているところもあった。花見気分で、気持ちよく丹沢湖へと到着した。

 まずはこの時期に遡上を始めるポイントを覗いてみると、そこにはトラウトを狙っているアングラーが、一人でスペースのほぼ全てを確保していた。とても竿を出せる雰囲気ではなかったので、すぐにそのまま次の場所へ移動だ。しかし何本の竿を並べていたんだろう?

 次の場所は、ボクの本命ポイントだ。ここは例年なら群れが広範囲に回遊してきてくれる場所だ。しかしどこにもワカサギを狙っている人がいない・・・と思ったら、一人だけいた。どうやらワカサギを狙っているらしい。すぐに準備を始めると、時々ワカサギが釣れているようだ。さ〜て、タックルセットだ〜と意気込んでいたら、車に道具箱を忘れていた・・・。急いで取りに戻り、そそくさとセット完了。


久し振りのワカサギだ

 エサの赤虫をハリに付けて、まずは足元から探ってみる。幸先良く、すぐにアタリがきた。巻き上げてみると、久し振りのワカサギだ。すぐに同じ場所に再投入。しかしアタリがあっても、なかなかハリに掛かってくれない。ちょっと小振りの赤虫を付けると、何とか苦労してハリに掛かってくれるような状況だ。足元はすぐに反応がなくなったので、広範囲をキャストしながら攻めてみた。すると難しいながらも、ポツポツと掛かってくる。たまに2点、3点と掛かってきて、ようやくワカサギ釣りらしくなってきた。

 しばらくすると風がどんどん強くなってきて、向かい風での釣りが難しくなってきた。釣り場を風裏側に移動してみるが、どうもこちらでは反応が少ない。仕方なく我慢して、先ほどの風に向かったポイントで釣る。まあアタリがあるからいいけれど、とにかくアタリがきても、風でハリに掛けるのが難しいのなんのって・・・。そのうちあっという間に夕マヅメが近くなってきた。

入れ喰いが始まった

 気分転換で風裏の超浅場に仕掛けを下ろしてみた。するといきなりのアタリ。巻き上げてみると4点掛けだ。そこからは入れ喰いが始まった。ちょっと離れた場所で、harukaもいきなりの入れ喰いが始まったみたいだ。忙しそうに仕掛けの投入とハリ外しを繰り返している。しばらくするとharukaのほうはアタリが少なくなってきたみたい。でもこっちは入れ喰いが続いている。時間にして15分ほどだったと思うけれど、harukaも急いでこっちにくるよう呼んだ。横にharukaがきてからも、しばらくは群れが居ついてくれたようでアタリが続いた。

 短時間だったけれど、辺りが薄暗くなってきたので終了。途中で入れ喰いの時間に見に来た人の話だと、2週間くらい前から釣れなくなっていたらしい。しかし話しをよく聞いてみると、それはボートでの話しだった。ボートで釣れなくなり岸から釣れるってことは、いよいよ春のピークを迎えたようだ。その人の話だと、この場所で朝からやっても全然釣れなかったとのこと。この時期は夕マヅメにプランクトンが浮上するようで、浅場での入れ喰いがあるのは夕マヅメだという話しをしてあげた。セオリーどおりに楽しめた、久し振りの丹沢湖だった。