2006.07.31〜08.03 東北遠征でロックフィッシュ


Report by  KO


3mはあるかなり大きなうねり

 今回は兄が夏休みに東北に行きたいと言っていたので、4日ほどかけて東北遠征に行くことにしました。8月ということで根魚はあまり良くないでしょうし、青物はまだみたいなのでどうなるかと思いましたが、ダメならダメでこの時期は釣れないということの確認になるかな、ぐらいのつもりでした。

 30日、23時頃に出発。東北道を一気に走り、最後のサービスエリアでちょっと寝て7時頃に盛岡到着。そこから太平洋に向かうが、途中で前に兄がイワナを釣ったことがあるという川を目指してちょっと寄り道。到着して川の様子を見ると早速魚影発見。それではと前に釣った所を目指して走ったが、いつの間にか通り過ぎてかなり下流まで来てしまったので、渓流釣りは止めにして近くを通ったのでちょっと龍泉洞を見学。その後海に向かう。

 海が見えてくるとだいぶ先からうねっているのが分かる。海岸線に出てみれば3mはあるかなり大きなうねりだ。これでは太平洋岸は厳しいかなと思いつつ、入り江の奥にある港を探す。最初に着いた港は多少うねりの影響はあるものの、雰囲気は良く、港内は問題無さそうだったのでやってみた。ヘチを狙うとすぐ小さな魚が寄って来た。その魚と遊んでいると下から黒い影が。15cmぐらいのメバルだ。3回ほど反応したがその後は無視。そのままやっていると例の小さな魚が釣れた。10cmぐらいのアサヒアナハゼだった。東北はこれが多いらしく、この後釣れたアナハゼはすべてアサヒアナハゼだった。


伊豆の黄金崎などをスケールアップ

 その後もヘチをやって行くと海藻の中から黒い影が飛びだして来て、3回目にようやくフッキング。釣れたのは東北で最もポピュラーな根魚と言われるクロソイだった。これは16cm程でその後2匹釣れたがだんだん小さくなってしまった。さらに別の魚が釣れたと思ったら18cmほどのアサヒアナハゼ。兄は港外でアイナメを狙っていたがダメだった。とりあえず最初の港で昼間からクロソイが釣れたので気分良くここを後にする。

 少し走って行くと北山崎という景勝地があったので寄ってみる。穴のあいた岩がいくつか連なっていて伊豆の黄金崎などをスケールアップした感じかな。その後しばらく走るとまた良さそうな所があったのだがこちらは不発。16時前ぐらいに良さそうな港に着いたが、さすがに眠くなったので仮眠し、辺りが暗くなった19時過ぎぐらいから開始。夜のせいもあるかもしれないが、この港はすこぶる反応が良く、常夜灯下やスロープのエッジで次々に小型のクロソイが飛び出し、10〜18cmが11匹ほど釣れた。兄は20cmを含めて13〜14匹かな。

 この後も常夜灯をメインにやって行こうとするが、あまりいい感じの常夜灯が無い。しかもこの頃から霧雨がぱらつき出し、気温は15℃。風も少しあり、マウンテンパーカーぐらいは着込まないととてもやってられない。ようやく見つけた良さそうな港には珍しく堤防先端に常夜灯があり、ここではクロソイが5匹釣れた。この後はなかなかいいポイントが無く、雨と風のせいもあり、足早に様子だけ見て行き、0時半ぐらいに道の駅で就寝。

25cmほどのアイナメ

 翌日は6時過ぎぐらいに起き、適当に港を見て行くがまだ雨が降っていたこともあり、竿は出さずにいた。八戸近くに来た時に良さそうな港を見つけ、雨が止むのを待っていると餌釣りの人が小型ながらアイナメを釣ったのでちょっとやってみることにする。ここは堤防とテトラの間に5mぐらいの間があり、堤防上からテトラ際を狙って行ける。餌釣りの人もそのようにして狙っている。これはいいかもと思いきや、反応なし。この後は少し走ると八戸だが、八戸はソーラスで入れない所が多いだろうから一気に下北半島を北上する。

 三沢まで来てみたが海はうねりが高くあまりい感じではないので、陸奥湾側に移動して北上。途中で見つけた港では港内奥で15〜20cmぐらいのアサヒアナハゼの反応が良いので、ついつい遊んでしまった。しかし、切りがないので10匹ずつ釣ったところで終了とし、北上を続ける。津軽海峡側に抜けた所で海の様子を見るとこちらにもかなりのうねりがあった。目の前に見えるはずの北海道も厚い雲に隠されて見えない。一気に釣る気が失せ、この日宿を取る予定の海沿いの温泉地に向かう。

 温泉地に到着後、適当にホテルを見つけてチェックインし、まずは温泉に入ってこれまでの汗を流す。ここは海沿いにしては珍しく硫黄泉で気分がいい。部屋に戻ってから外を見ればホテルの前にはかなり立派な漁港がある。夕食の前に一釣りとばかり16時ぐらいからやってみた。するとこの港も小さいながらクロソイの反応が良く、ヘチ際からどんどん飛び出してくる。明るいうちは船の陰になっている所が良く、オープンな所では反応はあまり無い。そんな感じで港内の小堤防の先端付近までやっていくとカツンと鋭いアタリ。アワセると得意の首振りダンスではなく、良く走ってくれたのはだった。戻って行くと少し暗くなって来たせいかどこでも出てきた。こんな感じで2時間程でクロソイは8〜20cmが13匹釣れた。兄はもう少し釣ったのかな?夕食後、また温泉に入って就寝。

根に潜られてラインブレイク

 翌日はゆっくり起き出し、ホテルを出たのは9時過ぎ。この日は曇ながら少し明るくなり、北海道が少し見えている。とりあえずマグロで有名な大間に向かい、途中の港もやってみたけど反応無し。大間は何があるかと期待したが本州最北端の碑以外は特に何も無かった。そのまま南下したがアナハゼ以外はこれといった反応は無いので一気に南下し、メバルが多いという夏泊半島を目指す。夏泊半島は地磯も港もシーズンにはかなり良さそうな所が多かったが、さすがに湾奥ではこの時期は厳しそうだった。もっとも夜にやればまた違ったかもしれないが・・・

 夏泊半島を後にし、青森から高速に乗り、一気に花巻へ。ここから大船渡を目指す。海岸線に出た所でしばらく走って良さそうな漁港に行って見た。ここは、本当に良さそうだったがダメ。が、今まで釣ったことのない小さな魚が釣れた。体型はメバルよりも細身だが背中後半のまだら模様はメバルっぽい。目は小さめだったので東北辺りから棲息域になるエゾメバルかもしれない。

 この後に行った港もダメだったのでしばらく走って小さな半島の先端にある港を目指す。ここでようやくクロソイが2匹釣れたがあまり反応はいいとは言えない。近くの港でも兄が1匹釣ったがそれだけだった。ここで2時半を過ぎていたので道の駅まで走って仮眠。

 翌日は7時ぐらいに起き、近くの港をやってみた。すると兄がテトラの穴釣りで何かを掛けたが根に潜られてラインブレイク。次の港では堤防先端の根周りで1度だけアタリがあったが乗せられず。この後も小さな半島の先端を中心に港を見て行くが兄が1匹クロソイらしき魚をバラシただけで終わってしまった。しかし、この日は暑かった。こうなってくると最初の2日間の寒さが恋しくなってくるから人間っていい加減なものだ(^^;

ヘチ際で反応

 この後、途中は内陸を走って釜石に抜け、仮眠後夕まずめは奥松島でマゴチを狙おうと思ったものの、この時期は海水浴場になっていて近付けない。仕方なく適当なサーフを見つけてやるが反応無し。暗くなってから松島湾の外海側の港でまた根魚狙い。最初に行った港の常夜灯下のヘチ際でククククと持って行く懐かしいアタリ。釣れたのは今遠征初となる15cmぐらいのメバルだった。この後もヘチ際と堤防先端の捨石のブレイク周りで反応があり、この港では4匹ずつ15〜18cmのメバルを釣る。次の港もやはりヘチ際で反応があり、15cm中心ながら4匹のメバルが釣れた。ここで22時半となったので終了とし、仙台南から東北道に乗り東京を目指した。

 今回は8月という時期ながら根魚がまずまず釣れてなかなか面白い遠征でした。時期が良ければ青物やイカ、さらに大型の根魚も狙いたいところでしたがさすがにそこまでは贅沢ですね。とりあえずどんな所かはだいたい分かったので今度は時期を絞って型狙いで行ってみたい所です。