2006.11.02〜04 宮城の根魚ゲーム


Report by  KO


目標は根魚4種

 今回は10月の連休に予定していた東北遠征が台風の影響で流れたのでこの連休で行くことにしました。 前回の東北遠征では宮城県はざっと見ただけでほとんどやってなかったので、今回は宮城県の牡鹿半島から気仙沼をメインでやる事にしました。目標は根魚4種(アイナメ・クロソイ・メバル・ベッコウゾイ)と30cm以上の魚を釣ることでした。ベッコウゾイはタケノコメバルの別名だと思いますが、亜種と言う人も居るので、東北での呼び名を使ってます。

 夜出るのが遅くなったので現地到着は2日の5:30ぐらいとなった。これでは夜の部はほとんどできないので前回最後に寄ってメバルを釣った港に直行。しかし、到着すると引きいっぱいでブレイクが出てしまっている。やってみても反応無し。それで堤防先端の根がらみの船道を探ると反応があり、20cmのアイナメ。早速の釣果に気分をよくするが、後が続かない。少しして終了とし、牡鹿半島を目指す。

 最初の港では引き過ぎのせいか、釣り人が多いせいか反応無し。次の港へ。次の港も人は結構居て、時期的に餌でアイナメを狙っている人が多い。港内のヘチを覗き込んで見ると船の陰の際にはチビメバルがいる。ワームを落とすと船の下からワラワラ出てきた。反応するのでからかっているとフッキング。やはりスレ。かわいそうなのでチビメバル狙いは止めにし、エグレに釣りの対象になりそうなサイズがいないか探して行く。


27cmのアイナメ

 少し行くとやや大きめの魚が出て来てワームを持って行った。上げてみると21cmほどのアイナメ。これを見た兄は少し大物用のタックルを持って来てヘチを狙い始めた。間もなくストラクチャーの脇に沿って落とし込んだ時にヒット。浮いたのはなかなかのサイズのアイナメだった。上げてみると30cmには届かないが、27cmを少し越えるなかなかのサイズだった。

 ヘチ際をやって行くと小さいアイナメが結構いてルアーに反応するがなかなか食わない。結局さんざん遊ばれたあげく、釣り上げることはできなかった。最初釣れた所に戻ると近くに浅くなっている所があり、港内沖に向けていい感じにブレイクになっている。根掛かり防止にテキサスリグ(懐かし〜)にしてキャストし、ボトムバンプして来るとグッと重くなる。根掛かりかと思って竿をあおるとグングンという反応が。上げてみると兄が釣ったのとほぼ同じ27cmのアイナメ。でもこっちの方がちょっと細いかな。その後は反応無かったので次の港に移動。

28cmのベッコウゾイ

 次の港では港内奥で同じようにストラクチャーに沿ってワームを落とし込むとコン!と鋭いアタリ。アワセるがすっぽ抜け。もう1度落とすと今度は底を取ると重くなっている。アワセると重いと思ったらラインブレイク。根掛かりかなと思いつつ、結び直してもう1度。また重い。またアワセるとやはり重い。が、グッグッと重々しい魚の引きが伝わってくる。強引に持ち上げると結構なサイズの根魚がぬぼーっと上がって来た。釣り上げてチェックすると28cmのベッコウゾイだった。これで一気に活性が上がり同様にやっていくがその後は全く反応無し。さっきのアイナメといい、港内の奥だったので竿抜けだったのかな?

 牡鹿半島は大都市に近いせいかトラブルも結構あると聞いていたが、そのせいかいくつか立入禁止の所もあり、適当にとばしながら半島先端の港へ。ここもメインに考えていた堤防には柵が。仕方なく反対側の堤防に行き仮眠。15:30に起きて堤防外側を探るが結局ヘチ際で20cmのアイナメが釣れただけだった。暗くなってから港内の常夜灯周りを探るとチビメバルがネンブツダイのように群れている。ワームを通すと早速入れ食い。もっとも、小さいのでなかなか針掛かりしないが・・・(^^;

 夜の部は常夜灯周りでクロソイを狙う。しかし、海藻が少なくクロソイもなかなか釣れない。釣れるのは小メバルばかり。それでも次の港で兄がようやくクロソイを釣る。いきなり25cmの良型だ。しかし、これも後が続かず場所移動。

 その後も釣れるのは小メバルばかりを繰り返していたが半島を横断した先にある港でヘチ狙いをしているとようやく15cmほどながらベッコウゾイが釣れた。さらに続けていると兄が向こうから魚をぶら下げてやってくる。見ると21cmのベッコウゾイだった。スロープから続くブレイクを狙っていたら来たようだ。さらに狙うもその後はやはり小メバルしか釣れなかったので次へ。しかし、その後も釣りしやすい港が無かったので女川まで来た辺りで就寝。

東北だからかな〜

 2日目、6時過ぎぐらいに起きて北上しようとするが、釣りができる港が少ない。ようやくできる港があったと思ったら先行が多く少しやって移動。次に見つけたのは港ではなくサーフを囲む小堤防。ここでテトラ際でアイナメを狙うが1度水面までのチェイスとアタリがあっただけに終わった。兄も一度アタリがあったのでねばったがダメだったようだ。

 さらに進み、次に見つけたのは小さい入り江の奥の波静かな港。ここではヘチ際にチビアイナメが多く17〜21cmを4匹釣った。大物を狙って港外を探っていた兄はダメだった。さらに移動した先では港内でチカというワカサギに似た魚をのべ竿で釣っている所があった。岸壁周りにたくさんいるのでちょっとやってみたくなるがやはり根魚狙い。しかし反応無し。次の港ではヘチ際でチビアイナメを3匹釣った。ここでは兄も小物狙いをして1匹。

 地元の人何人かに聞いた話では、やはり先月の台風17号以来底物はあまり良くないということだった。特に太平洋に面していた所がひどかったようで、場所によってはまだその時のごみが残っていた。そのせいかどうかは分からないが反応が無い。釣り人も居るには居てアイナメなどを狙っているが、それでも連休中とは思えない少なさだ。やはり東北だからかな〜。で、結局釣れないので仮眠後夜の部へ。

 夜の部は夜の部で今度は常夜灯が少ない。知っている所なら真っ暗でもできるが、やはり初めての所では難しい。適当にとばしてようやく見つけた所では今度はメバルすら反応して来ない。前回もそうだったが宮城県北部は南部に比べると小メバルが少ないようだ。その代わり大きいのがいるのかも知れないが・・・ 結局いい反応を得られず気仙沼まで来てしまったので陸前高田まで行ったが、思うような釣りができず、前回と同じ道の駅で就寝。

2匹目のドジョウ作戦

 3日目は5時ぐらいに起き、気仙沼近くの港まで戻ってやってみることにした。ここは広くて釣りがしやすい。私は大物タックルでヘチや港外を探ってみることにし、兄は港内で中型を探っていた。するとブレイクがらみのストラクチャーを探っていた兄にヒット。上がったのは26cmのアイナメだった。同サイズがもう1匹来たが今度はバラシてしまった。私の方は何回かチビらしきアタリはあったものの、結局ここではダメだった。その後にやった所もダメだったので、内陸に抜け、一気に初日良かった牡鹿半島まで走ることにした。

 牡鹿半島まで戻り、初日に良かった港を目指す。するとこの日は連休中日でもあり、かなりの人だった。それでも港内をやってみたがやはりダメ。次はベッコウゾイを釣った港に行く。ここもダメ。2匹目のドジョウ作戦みごとに失敗(^^; それではと、初日にやりきれなかった港をチェックして行く。20cmちょっとぐらいのアイナメが反応したり、アタリがあったりした所もあったが結局釣ることはできず。次に行った港では岸壁にメバルが結構いたので暗くなるのを待つことにした。

 暗くなると常夜灯前ではそれまでは全く反応しなかった沖側で面白いように反応する。サイズも12〜14cmぐらいながらまだ水温が高めなせいか、最初の引き込みはかなり強い。ついつい遊んでいると兄が底近くをトレースして22cmのクロソイを釣った。こちらも近くに行って底を取ってからリトリーブすると同サイズのクロソイ。クロソイはそれ以上は釣れなかったが、メバルとクロソイでなかなか楽しめた。

東北は根魚パラダイス

 次に行った港でも底付近のリトリーブで兄が25cmのクロソイを釣った。私もやってみたが、メバルの反応しか来ない。それで先端の小堤防でヘチを探ると20cmほどのドンコが釣れた。東北遠征初というか自分にとっての初ドンコでちょっと嬉しい。でも、やはり後は続かなかった。兄の所に戻ると18cmぐらいのサイズのいいメバルを5〜6匹釣っていたようだ。

 この後は昨日の夜にベッコウゾイを釣った港に行くもダメ。昼に良さそうだと思った港に行くと引きすぎたせいかあまり反応が良くない。小メバルを1匹ずつ釣って移動。最後にやろうと思っていた港もちょっと引き過ぎ。それでも足元は浅いがそこから沖に向かって深くなっている所で、底を取ってからリトリーブすると18cmのクロソイが釣れた。後は小メバルばかりだったので終了としたが、帰りがてら地元の人がベッコウゾイが釣れると言っていたところでやってみたが、結局小メバルのみだったので終了。

 今回は結局牡鹿半島を中心に探りましたが、仙台までは東北道で3時間半ぐらいなので通えなくはない距離でした。今回根魚4種は達成できましたが、30cmオーバーが出なかったのが残念でした。それでも今後開拓して行けば、かなり楽しめるような気はします。何しろ行き当たりばったりでもそこそこ釣れちゃいますから・・・(^^; やっぱり関東周辺に比べると東北は根魚パラダイスなんだな〜と実感します(^^)