2007.07.21 ぱわぁの今年初青物釣行記


Report by  ぱわぁほ〜る


プロローグ

 「西湘のほうで青物好調?」そんなネタがweb上で出始めた。んぢゃ、ちょい投げはしばらくお休みにして猿モード突入だぁ!と、息巻いた7月の3連休前。そのおいらをあざ笑うかのように台風が上陸し、焦らしに焦らされた1週間。気になるのは、この台風で状況が悪化してないか?ということ。とにかく、出撃ぢゃぁ!

7月21日 4:00AM

 前夜にタックルの準備をしておき、いざ出撃!と玄関を出ると雨が降っている(;_;) それもかなりの強さで。一瞬、不貞寝を決め込もうとも考えたが、焦らしに焦らされたあとに我慢なんかできるわけがない。雨具の確認をして出撃!!

7月21日 5:00AM

 出発が予定より遅めだったので高速を使って一気に移動。この時間だと、ETCの深夜割引が使えるので楽チン楽チン♪アングラーには嬉しい制度だわw。今日は雨も降っているし、そんなに多くはないっしょ?と、言い聞かせ、アクセルを踏みたがる右足を押さえつけるw。

 で、ポイントについてみると、海岸に人がズラ〜リと並んでいる。げげん!入れる場所は・・・?と見渡すと、おいらのお気に入りのポイント付近が空いている。雨は相変わらず降っているのに・・・みんな好きだねぇ。(お前もだ!)

 急いでタックルの準備をしてポイントへ。タックルは、9ftのシーバスロッドにバイオマスター4000。これにスムースの0.8号を巻き、リーダーはナイロン5号を1ヒロ。この先にスナップつきのローリングスイベルを結び、スイベルにフロントフック。ジグは28gのブルーホロ。これだと、この時期のワカシにはちとオーバーパワー気味。なので、波裏辺りで反応が出るとき用にULタックルも準備しておいた。これだとかなり楽しそう。活躍のチャンスはあるか?

 で、早速キャスト!!着底を確認してから、ジャーク&ジャーク。ある程度巻いたらまた沈めて・・・。これを繰り返すと、程なくクン!とロッドが重くなる。が、軽い。引かない。お約束のテーリング。メタルジグのリアフックがラインに絡んでいる。やれやれ。

 うっき〜!とキャスト!うっき〜!とジャークを繰り返す。でも、テーリングはおきてもそれ以上に重くなることはない。周りを見渡しても、まったくつれている様子はない。こりゃ、今日ははずれ確定か・・・?

7月21日 6:00AM

 1時間も無反応で、周りもまったくだめな状況だと、モチベーションも下がってくる。で、気分を換える意味もこめてルアーをチェンジ。時間の割には天気のせいで少し暗め。それならブルー系よりもピンク系でどうや?と、ピンクホロにチェンジ。ついでに、テーリングに嫌気が差してテイルフックをはずしフロントフックのみに。

 改めてうっきー!とキャスト。ジャークして最初のストップ。フォーリング中に、かすかに「クンクン」という感触。ありゃ?そこから重くなることはなく、ミスバイト?かな??

 反応があった(と思った)のなら、チャンスは近い?とモチベーションを上げてさらにキャスト。ルアーをチェンジして3投目のフォール中に、「グン!」と重みが加わる。来たぁ!!としっかり合わせを入れ、ファイトスタート!引きの強さから、なかなかのサイズを期待。右側に向かって走るのを止め、波打ち際もクリアしてサーフに引きずり上げたのは30cmを余裕でオーバーしているワカシ。しかも丸々太っている。この時期にこのサイズが釣れるのは嬉しい限り。

 さて、群れが回ってきているなら、続いてヒットが期待できる。急いでワカシをクーラーにしまい、キャスト再開。すぐに魚信は・・・来なかった(;_;)

 と、目の前すぐ左。波裏でナブラ!?水面がバシャバシャと騒がしい。急いでフルキャストしたばかりのジグを回収し、ナブラの向こう側へキャスト。しかし、反応はなく、ナブラも消えてしまった。残念。

 その数投後、先ほどナブラのあった辺りの水面が妙にザワついている。よくよく見ると、ボラの群れが水面で遊んでいやがる。さっきのナブラと思われたものも、こいつらの仕業か?やれやれ。

 ・・・しかも、この後こいつらがとんでもないことをしてくれると来たもんだw


7月21日 7:00AM

 この頃には雨も上がり、空も明るくなってきた。気分転換もかねてジグをチェンジ。ホログラムがはげて2軍落ちしていたところを改修して1軍登録したばかりのブランカ28gをスナップに通す。そりゃ行け!とキャストすると、ブランカはすさまじい勢いで飛んでいった。自分だけ。ラインがガイドに絡まり、スイベルから先だけが飛んでいってしまった(;_;)哀れブランカ君は1軍再登録即引退と相成りました(T^T)

 気を取り直して、再度ルアーを付け直す。ところが、間抜けにもスイベルの予備を持っていないことが発覚。仕方がないのでスプリットリングをフリーノットで結び、そこにフロントフックを装着。かろうじて交換可能なシステムの先にはおいらお手製のアルミ&ブルーのメタルジグをつける。テイルフックはなし。

 付け替えて2投目。今度はジャークをストップした瞬間に食ってきた。先ほどと同じような引きに良型の期待。程なくしてずり上がってきたのは先ほどと同じくらいのワカシ。ここでフロントフックの糸が切れてしまい、さらにフロントフックの予備もなくなったのでテイルフックにトレブルフックを装着。

 今度こそ連荘で釣ってやる!と気合を入れてキャスト&ジャーク。フォールに入った次の瞬間、急に竿先が軽くなった?あわててラインを改修すると、フリーノットに通しておいたスプリットリングから先がなくなっている。なんで??と思いながらも、再度スプリットリングをつけることをやめ、ジグを直接フリーノットで結びなおす。カラーはブルーホロ。

 ワカシを1本上げるたびに、ジグを1本海に奉納していたんぢゃ、やってらんないよ!と、自らの間抜けに腹を立てる。しかも、よりによって自分が手をかけた2本をロストするなんて。

7月21日 8:00AM

 この日の潮止まりは8:30過ぎ。そろそろ反応もなくなるか・・・と思った頃に立て続けに2本上げる。サイズはどれも揃えた様に同じ。

 こりゃ、もう1本は期待できるかな?と猿モードを継続していると、初めて波裏付近でヒット!こいつがまた走る走る。波裏でのヒットだったのでばらさないように慎重にやり取りしてサーフにずりあげると・・・あれ?背中の色は黒いし、頭は平らだし、目玉は下のほうについてるし、ずいぶん変なワカシ・・・ではなくてボラ!なんとテイルにつけたシングルフックががっちりと下アゴに掛かっている。スレではなく、食ってきたのは明らか。可能な限り早巻きで、しかもジャークしまくっているジグをしっかり食うことができるとは、ちょっとビックリ。一瞬キープも考えたが、丁重にお帰り願った。

 しかし、ワカシと思って慎重にやり取りした後のボラってのはちょっと凹む。ボラと思って強引にやり取りして尺ギスを釣るのとは大違いだねw。

 この1本でオチがついたようで、その後ワカシの反応はなし。潮止まりの時間になってきたので休憩をかねて隣の弓角師と情報交換。今年はあまり数が出ていないらしく、4本「も」上げたのは初めて見たとか。ありゃ。マジですか。そりゃ、ちょっと嬉しい話だね。そのほかにも、あんな情報やこんな情報を教えていただいているところに、その方の同行者がワカシをゲット。二人とも、急にやる気モードになってキャスト再開。先ほどの弓角師が1本追加したが、おいらには反応なし。ありゃりゃ。

7月21日 9:30AM

 結局、潮止まりから1時間も粘ったがその後無反応でギブアップ。弓角師から小物情報をもらっていたので、今までまったく使っていなかったULタックルを半ばやけくそ気味にキャスト。すると、3投目にグン!と重くなり、何が来たかな〜?とワクワクしながらずりあげると、これがまた15cm程度のワカシ。いつもならがめつくキープしようとするんだけど、今日は十分お土産も確保できてるので優しくリリース。サイズは小さいのに、とっても嬉しい1匹となった。さっきのオチでちょっと凹んでいた気分がハッピーな気分に。こういう1匹ってなかなかないよね。

 その後、同じような場所でヒットさせたが大きな波が立ったところでフックアウト。引きの強さからさっきよりも良いサイズが期待できたんだけどね。(ボラだったりして?w)

 その後、反応もなかったのであきらめて帰ろうとしたところ地元の爺ちゃんが話しかけてきた。なんでも、今日はどこでも上がっていないらしく、おいらが釣っていたのを見てやってきたらしい。その爺ちゃんの話でも、ちょっと前は同じようなサイズがそこそこ釣れていたらしいが、この日はまったくだめだったとか。そこから爺ちゃんの弓角自慢が始まって、あっちこっちの情報も含み延々と話が続く。弓角の作り方を教えてもらったから、今度作ってみようかしら?w

エピローグ

 結局、その爺ちゃんの話の後、再度ULタックルでちょっとだけ遊び、気がつきゃ潮止まり前には上がる予定だったのに2時間も余計に遊んでしまった。

 家に帰ってひと眠りし、夕食にはワカシのお刺身♪ワカシとは思えないほど脂が乗っていて、久しぶりに美味しいお酒が飲めましたとさ。めでたしめでたし。