2007.07.30〜08.03 夏はやっぱり東北で根魚 !?


Report by  KO


今年も兄と東北遠征

 今度は夏休みということで、酒田の叔父の家に行く用もあり、やっぱ夏は東北で根魚でしょ!ということで(あれ、違うかな?)、今年も兄と東北遠征に行って来ました。

 29日の20時ぐらいに出発し、一気に東北道を走り米沢経由で村上方面に出る。ここから日本海側を北上し、2:30頃に県境の最初の港に到着。この辺りではかなり大きな港で複雑な形をしている。この港内奥を探ると小型のメバルやクロソイがなかなか好反応で出迎えてくれた。次の港では15〜16cmのメバルがこれまた気持ちよく釣れたが、夜明けとともに反応が無くなってしまった。途中、河口を少し冷やかして酒田の叔父の家に行き、ここで2日間を過ごす。


根掛かりかと思っていると・・・

 1日の朝8:30ぐらいに叔父の家を出発し、途中で乳頭温泉郷などに寄り、岩手県北部の普代村に着いたのは20時過ぎ。今回はここから今まで行っていない所を探り、大船渡辺りまで南下する予定である。辺りもすでに暗くなっていたので、去年良かった港に直行。ここでは常夜灯下やスロープエッジ、ヘチ、係船脇から20〜22cmのクロソイが飛び出してくる。去年ほどの数ではないが、型がいいのでなかなか楽しい。最大は25cmほど。

 ちょっと場所を替えてやった1投目、アタリのあと、アワセるが動かない。根掛かりかと思っているといきなりドラグを鳴らす強烈な引きこみ。これは大物かと慎重にやり取りし、抜き上げてみると26cmとそれほどのサイズではなかったが、水温が高いせいか引きが強い。その後も何匹か追加して場所移動。

 次の港もスロープから続くゴロタ帯で好釣果を得て納得して移動。次の港ではスロープ周辺で小物中心ながらやはり反応がいい。つ抜けしたところで止めて兄が釣っているのを見ていると、何かを重そうに抜き上げた。上がったのは30.5cmほどのカジカ。この時期に釣れるとは思っていなかったのでこれは嬉しい釣果だった。東北遠征初物だし。その後少しクロソイを追加して終了とし、次の港に行くが、ここは反応はあまりよくなく、1〜2匹釣って終了。3時頃になっていたので就寝。

暗くなるとまたクロソイロード

 日が出ると、8時頃に暑くなって起こされる。この時期の根魚は昼間の釣りものが少ないので昼は寝ていたかったが、寝付けなくなったので様子見がてらやってみる。この日は前から気になっていた重茂半島をメインにやってみた。いくつかの港を回り、1〜2匹ぐらいのチビクロソイは釣れたが、やはり反応はいいとは言えない。雰囲気はいいので夜や時期が違えばかなり面白そうな所だった。この後は夜に備えて山の上まで行って仮眠をとることにしたが、風が強くて気持ちいいのに残念ながら大きなアブが寄って来てしまい、窓を空けられない。結局、ここでも暑くて1時間ほどで目が覚めてしまったので、近くの港まで下りて行き、夕まづめをやってみる。

 行ったのはわりと大きな港でなかなか反応は無かったが、しばらくすると兄にヒット。抜き上げたのは今遠征初となる魚。見た目はムラソイだが全体に黄色の斑がある。これがいわゆるオウゴンムラソイだろうか?その後、兄が同じ魚をもう1匹釣り、チビアイナメも追加したが反応はそこまで。暗くなると常夜灯下では小型のイカが回遊していて地元の人が狙っていたが、こちらはうっかりアオリ用のエギを持って来てしまったので諦める。と、いっても3号のエギで一応狙ってみたものの、スレてるのか1度反応しただけでそれっきりだったわけだが。

 暗くなるとまたクロソイロード。しかし、半島の奥の港では1〜2匹釣れるものの、これはといった場所が無い。特に国道に近い港では結構同業者も居てスレてるような感じも受ける。そんな港ではヘチ際をフォーリングしないとなかなか食ってはくれなかった。それでも兄が今度はドンコを掛ける。私も同じパターンでやっていると小さいながらオウゴンムラソイを釣ることができた。

 その後も半島の奥はやりすごし、なるべく外海に近い方にある港を中心に探り、いくらかの釣果は得たものの今一つぱっとしない。やはり東北だからとはいえ、こんな時期に情報も無しではどこでもそんなに簡単に釣れるものではないなと思いながらやっていたが、小さな半島の中ほどから反対側に越えた所にある港に寄ってみると外海からのうねりが入っていてかなり良さそうだった。早速、やってみると久しぶりに20cmぐらいのクロソイが入れ食いとなり、ようやく溜飲を下げることができた。この後は近くを2ヵ所探ったところで空が白んできたので道の駅に行き、この日は終了とした。

魚影も濃いし人も少ない

 この日は場所を注意して日陰になりそうな所を選んで車を止めていたのだが、結局、日が当たってしまい、暑くなって起こされてしまった。近くに10時から営業する入浴施設があったので、ちょっと暇つぶしをすることにし、チビアイナメやチビオウゴンムラソイ、アナハゼなどと遊ぶ。その先の港ではチビカマスがいて、ワームではなかなかヒットしなかったが11時頃まで楽しんでしまった。

 汗を流したあとは漁港脇でしっかりと日陰になる場所を選び、夕方近くまでしっかりと寝た。海水温は17℃ぐらいなので風が吹くとかなりすごしやすい。夕まづめには起き出し、その漁港の脇がサーフになっていて、さらに流れ込みがある所でフラット系を狙ったがダメ。暗くなれば常夜灯が点くと思ったら、周囲の常夜灯は点いたのに港内の常夜灯はいつまで経っても点かない。対岸に見えた小さな港の常夜灯が気になったのでそこに移動。

 移動した港は常夜灯下にスロープがあり、さらにその先が岩場でブレイクになっているという最高の条件。竿が曲がるまで時間は掛からなかった。まず、兄の竿が曲がり、続いて私の竿。どちらも良型のクロソイ。と、兄が底を取って巻いてくるとヒット。なかなか強い引き込みを見せる。上がったのは28cmのアイナメ。その後も24cmを頭にクロソイの入れ食いを楽しめた。

 このあとの港でもいくらかの釣果を得ることはできたが、釜石や大船渡が近く、結構同業者も居たのでゆっくりと最後の半島を回り、大船渡に出たところで23時を過ぎていたので終了とし、気仙沼から一関に出て、少し仮眠してから東北道を東京に向けて一気に南下した。

 今回は1日1ヵ所はいいポイントを見つけられて、なかなか楽しい東北遠征となりました。東北は近くはないですが、魚影も濃いし人も少ないので、やはり、行ける時は行きたくなっちゃいます。