2007.09.23 ぱわぁの『釣り親バカ日誌 メッキ編(その2)』


Report by  ぱわぁほ〜る


鉄は熱いうちに打て!

 先週末のメッキのチェイスが忘れられない我が娘。それとなく話を振ると、喜んで乗ってきた。普段なら2週続けての西伊豆遠征はなかなか厳しいものがあるんだけど、『鉄は熱いうちに打て!』と行きますか!!スポーニング中のぱわ妻はお留守番と言うことで、行ってきまーす!

 ぱわ妻の体調も良いので久しぶりに家族でお出かけ。てことは、あちこちラン&ガンは難しい。となると、今までの実績ポイントを数カ所じっくりと攻めることになる。頭の中でその数カ所に入れる候補を絞りながら西伊豆へ向かう。

まずはちょい投げ

最初に入ったのは先週もとりあえずメッキの反応があった大きな港横のサーフ。小さな堤防を挟んで両側のサーフを探るも反応なし。昼前の時間を考えれば、仕方ないか?とりあえず、昼間ではここで移動をせずにちょい投げをすることに。娘は前回自分にも反応のあったポイントにすぐにでも行きたいようだけど、ここは時間と潮回りを考えてメッキよりも確実なちょい投げでお土産確保といこうかね。

 堤防先端は先行者がいるので根本から波打ち際を攻めることに。よく見ると小さいながらもシロギスの姿がちらほら。餌はジャリメではなくオキアミ。ジャリメにしなかった理由は娘が触れないから。でも、春先にここで娘がオキアミ餌で良いサイズのシロギスを上げているので心配なし。

 1投目からコツコツと反応がある。が、シロギスの魚信ではなさそう。案の定上がってきたのはメゴチ。しかもダブル。その後も上がってくるのはメゴチばかり。波打ち際にシロギスの姿が数匹見えるものの全く反応なし。ありゃりゃ。

 結局シロギスのお土産を確保できずに娘のお腹空いたの一言でちょい投げ終了。んぢゃ、近くの中華屋でお昼を食べるか、と移動。この場所でちょい投げをしたのも、娘がここの麻婆ラーメンがお気に入りで近くを通るたびに食べたいと言うから。店の親父さんも顔を覚えてくれたようで、顔を見たとたん「何か釣れた?」だって。帰り際、娘はお土産にヤクルトを1つもらってご機嫌ちゃん。

バラシ病完治せず

 お腹も一杯になり次のポイントに移動。前回娘も猛チェイスするメッキを見て興奮したポイント。まずは堤防から港の中を探る。船の横にボラの作る波紋があり、そのボラが時たま何かに驚くような動きをしている。

 娘を呼び寄せ、静かにその向こうにキャストさせる。が、ミスキャスト(-"-; もう一度。少し離れたところにキャストしたが、何とかかすれそう。が、反応なし。とーちゃんがすかさず波紋の向こうにハンドメイドシンキングペンシル4cmをキャスト。ちょいと沈めてトゥイッチすると、グン!と重みが伝わり・・・さようなら(;_;)今日もバラシ病は直っていないようだ(T^T)

 ポイントを休ませるために反対側のサーフを攻める。と、ここでもとーちゃんは1投目にヒットさせてバラす(--;でも、シルエットがメッキではなく細長かったような・・・?

 港の中を見てみると、港奥のスロープでメッキがライズしているのが見えた。娘と静かに移動して波紋の奥にキャストさせる。しかし、まだまだ狙ったところに真っ直ぐ投げられない。こればかりは練習するのみだな。何度かキャストさせて反応がなかったのでとーちゃんもキャスト。すると、ここでも1投目でヒット。うりゃ!と合わせを入れて一気に抜き上げたのは15cmほどのロウニン。とりあえずバケツに入れ、後ほどリリース。

 前回面白いほど反応のあった堤防先端は全く沈黙。その代わり、港の中と横のサーフでそこそこの反応が楽しめた。圧巻はミノーの着水と同時にゴボッとミスバイト。その後、3・4度ミノーの後ろに波紋が沸き起こり、グン!とロッドがひったくられた。20cm程のギンガメ。干物用にキープ。

出た!巻け!!

 サーフにはかなり活性の高い群れがいたようで、ルアーを取っ替え引っ替えしてキャストすると必ずチェンジ直後に反応があった。が、バラシ病は健在で何度もバラすぱわぁ。娘もミノーを替えたりしたものの、動きが上手く出せないようだ。そこで前回ヒットもあったポッパーに替えてキャストを続けさせた。これだけ活性が高ければ、すぐに反応はあるだろう。

 数投後、娘の投げたポッパーの後ろに反応が。そのまま見ていると、近くまで来たポッパーの下でメッキが反転する姿が見えた。ポッパーは水面から消えている。娘の持つロッドが曲がっている。『出た!巻け!!』と言うと必死に巻く娘。バイトに気づかなかったらしい。あっけなく上がってきたのはやはり15cmほどのギンガメ。娘は大喜びではしゃいでいる。それ以上にはしゃいでいるのが親バカぱわぁ。

 やったね〜!自分で投げて、自分で巻いて、自分で取り込んだ初めてのメッキだよ。今までとーちゃんがキャストしたあとに巻いて釣れたメッキはいたけれど、このメッキは初めて全部のプロセスを自分一人でやって釣り上げたんだよ。嬉しいね〜\(^o^)/

 自分で初めて釣ったメッキを食べるという希望で小さいと思いながらありがたくキープ。その後、とーちゃんが2匹キープしたところで潮も止まり活性も落ち着いたのか反応が悪くなったので場所移動。

1キャスト数バイト

 次に入ったのは先程のポイントからさらに奥のさらに奥の小さなスロープ。潮が満ちているときならば、ここではかなり良い思いが出来るはず・・・?なんだけど・・・。

 キャストするとすぐにグン!とバイトがあるも乗らず。ミノーの後ろには10匹くらいの魚が群れで追いかけてきているのが見えた。が、メッキよりも細身のシルエット。カマスかな・・・?と思いながら巻いてくるとまたバイト。かなりの引きを楽しみながら上がってきたのはカマス・・・よりも大きくて口も大きく開くあいつ。ダツ。

 娘は初めて見るダツにビビリまくり、キャストが出来なくなってしまった(^^;

 その後も1キャスト数バイトの勢いでダツがかかり、ポイントはダツで占領されている様子なので諦めて移動。ハンドメイドリップレスがボロボロに(;_;)

さぁ、釣るぞー!

 次に入ったのは先週最後の最後に救ってくれた港奥のスロープ。相変わらず、スロープ付近にはボラがびっしり。今日の反応があったポイントを考えると、ここも堅いでしょ?と捕らぬ狸の何とやら。

 ところが、どこにキャストしてもバイトどころかチェイスの姿も見えない。結局ここも玉砕。ありゃりゃりゃりゃ・・・?

ここは大丈夫・・・

 そうなると、少し早めだけどいつものお気に入りポイントに救いを求めるしかない。まずはサーフからキャスト&キャスト。反応なし。ま、ここは駄目でも港の中は・・・やっぱり反応なし。2連続でお気に入りポイントで玉砕を喰らう。ガーン・・・!

さて、どうする・・・?

 最初に反応があったポイントでかなりの時間を使ってしまったので気がつきゃそろそろゲームセットも近づいている。更に南下を続けても、ジェットスキーもいるだろうしそこで駄目なら次の移動はちょっと時間が掛かる。ので、もう一度反応のあった港&サーフに戻ることに。結局、何度か反応があったもののキャッチできずに日没ゲームセット。

暗くなったら・・・

 メッキが終わってもターゲットはまだまだいるよん。てな訳で第2ラウンド。港横の河口でセイゴを狙うことに。ところが、一番のお気に入りポイントはウナギ釣りのおじさんに占領され、その横も同様。仕方がないので他のポイントを叩きながら歩くも反応なし。

 娘はウナギ釣りのおじさんが釣り上げた1.5mはあろうかという巨大なウミヘビを見て大騒ぎ。近所に泊まりに来ていた男の子とつついてみたりして遊んでいた。そんなやかましい子供達におじさん達は文句も言わず一緒に相手をしてくれている。ありがたいことです。

まだやるの・・・?

 セイゴの玉砕も喰らい、そろそろ夕食の時間。なんだけど、娘は『○○の塔に上りたい!そのあと釣りもする』と言うので、釣りをするかどうかは様子を見て決めると言うことで移動。着いたところは水深もあり、常夜灯が煌々と照らす港。ここは鰺や鰯が釣れていると、岸壁には地元の爺ちゃん婆ちゃんがかなり集まる場所。で、着いてみると釣りをしているのは2組の家族だけ。こりゃ、今日はおしまいだと思いながら様子を聞くと、やっぱり余り良くないが鰺が回り始めているらしい。

 そんなことを聞いたものだから、娘はやる気モード全開で鰺釣りをするという。足下に回ってるならば延べ竿で良いだろうと、仕掛けを準備して投入する。餌は昼間の残りのオキアミ。すると、浮子がなじんだ途端にすっと沈み、20cmオーバーの良型のアジがあっさりと釣れた。

 こりゃ良いとすかさず再投入するも、その後が全く続かず。その横で、サビキ仕掛けの家族が2匹、3匹と鰺を追加する。それを見て、自分もその仕掛けがいいと言い出す娘。そりゃ、サビキくらい積んでるけどさ・・・餌がないよ。まだ沢山釣るの?んぢゃ、買ってくるからおとなしく待ってるんだよ。と急いでコマセアミを買いに走るとーちゃん。

 その間、横の家族が娘の面倒を見てくれるどころか釣りのレクチャーまでしてくれていたようで、『この仕掛けじゃ子供には魚信がとり辛いよ〜』だって。聞けば、微妙な反応が何回か出たけど、どれもとれるような魚信ではなかったらしい。お手数掛けました。

 で、早速サビキ仕掛けを用意して、娘に持たせる。とーちゃんは今まで娘が使っていた浮子仕掛けで引き続き鰺を狙う。ところが群れが離れてしまったようで全く反応がない時間が暫く続く。その間も、なんだかんだと娘の世話を焼いてくれる隣の家族。地元の方だそうで、毎日のように来ているという。

 結局、アジはその後帰り際にパタパタと釣れておしまい。気がつきゃもうかなり遅い時間。子供はとっとと寝る時間を過ぎている〜!ということで長く楽しい釣りの時間はおしまい。今日も楽しかったね。

西伊豆は良いな〜

 今回はメッキの数だけで言うと前回の半分程度と、とても少ない結果になった。でも、一番の目標だった娘にメッキを釣らせることができたので、満足度は前回の倍以上。おそらく、今年の西伊豆メッキ釣行はいろいろな理由で今回が最後だと思う。その最後を最高の形で終わらせることが出来て本当に良かった。

 それと、今回どこのポイントに行っても地元の人の優しさを感じた。本当に西伊豆の人たちは見知らぬ人にも良くしてくれる人が多い。特に、子供に対してはみんなとても優しい。嫌なニュースがあちこちで聞こえてくるこんな時代に、そういう人達と触れ合えることはとても大事なことだと思う。

 自分たちアングラーはずっとずっとこの良い関係を守っていきたいと思った。また次に行ったときも楽しい釣りが出来るように・・・。

おまけ

 修善寺から土肥までの峠が先日の台風で地滑りを起こし、何とか片側交互通行で通行できる状態になっている。ここには、信号機を置くこともできたろうに、わざわざ24時間交通整理の方が立って交通整理を行ってくれている。真夜中の峠なんて、自分はとてもじゃないが一人で立っている事はできそうもない。本当に頭が下がります。ありがとうございます。御陰で今日も楽しく遊ぶことが出来ました。