2008.05.22  初夏の伊豆で五目釣り〜


Report by  KO


今シーズン最後のメバル

 最近2ヶ月半は予定があったり、雨に降られたりで海の釣行をしてませんでした。今週末も雨の予報。それで22日に伊豆に行って来ちゃいました。五目釣りというと何が釣れるか分からない面白さがありますが、初夏はムラソイやシロギスなど、比較的釣果が出やすい物が多いですから、あえて狙って釣る五目釣りをやる事にしてみました。イカはアオリとケンサキ。ムラソイ。シロギス。そしてまだいけそうなメバルということで考えてみましたが、さ〜て、どうなることやら。

 21日、22時30分に出発。本当はもっと早く出る予定だったけど、何やかやと準備しているとこの時間になってしまった。ま、いつもの事だけど、こんな調子なのでいい時間に釣り場に着けるわけもない。秋に夜が明けるまでの時間潰しにイカ狙いはしたけど、まともにやるのは1年ぶりぐらいだ。それで準備にも手間取ったのだが、タックルケースは最近見たなぁ。って、スミイカ釣りしたっけ。12〜2月の冬の間にアオリを釣りに行く回数と同じぐらい行ってたような・・・という具合で最近の状況も良く分からないし、台風の影響も気になるところだ。

 現地には1時ぐらいに着いたが、まだメバルが釣れそうということで何ヵ所かメバルポイントを見ていく。ここで元気に反応してくれるのはネンブツばかり。それではと、3〜5月に割りといい結果が出ているポイントに行く。数投目、グッと押さえ込むアタリ。グッドサイズの予感。そのまま巻いていると食い込んだ
ので乗せるようにアワセる。と、なかなか強い引き。もともと安物のリールな上に最近ドラグの調子が悪くてうまく滑ってくれない。何とか腕の曲げ伸ばしで対応して寄せて来ると、思った程ではないが23cmのまずまずのサイズ。そういえば今年はあまりメバルの大物ポイントに行ってなかったから、自分では今シーズン初の20cmオーバー。ってか、遅すぎ(^^; この後反応は無かったのでおそらく今シーズン最後のメバルになるのは間違い無い。

思わず吹き出しそうに・・・

 3時になったところでアオリ狙いのポイントに移動。先行者は1人だけ。いつもの自分の実績が高い場所に陣取り釣り開始。やり始めて10分程で重みが乗る。とりあえず小ぶりながらケンサキイカ水揚げ。さらに15分程するとさっきより小ぶりなケンサキ。とりあえずイカが釣れたのは良かったのだが、その後はベストタイムを過ぎても全く反応無し。周りを見た限りでもアオリが釣れた気配は無い。ちょうど少し離れた所にいる地元アングラーの話しが耳に飛び込んできた。「こんなけ人が居るのに今日は誰も上げてない。でも、昨日○○が3つ釣ったってよ〜」「そんな話し聞きたくない!」思わず吹き出しそうになるのを堪えながら、やっぱり誰でも他人がいい釣りした話しなんか聞きたくないよな〜と実感。6時過ぎにここを後にする。このポイントは行くと何かしら軟体系をプレゼントしてくれるので有難いポイントなのだが最近は以前に比べると気前が良くない。

 しばらく車を走らせ、次に向かったのは海藻が一面に生えてるポイント。ここは実は数年前に野地さんに初めてお会いしてお話をさせてもらったポイントでそれ以来こちらのBBSでお世話になっています。堤防に上がって様子を見ると濁りがある上に結構うねりが入っている。少しやってイカを諦め、静かな堤防内側でちょい投げをやろうとポイントに行ってみると、「浅っ!」いつもは海水浴の後などであまり潮回りを気にせずに来ていたが、こんなに浅くなるとは。そういえば夏場の大潮から中潮はそこりが昼間に来るんだったっけ。うかつだった・・・。とりあえずやってみると、すぐにかわいいホウボウが出迎えてくれたものの、ろくに反応が無い。少しして諦め次のポイントへ。

20代前半ぐらいの女の子が2人

 次のポイントは外海に面しているポイントで、こちらもうねりと濁りがある。しかも船道には流れ藻が溜まっていて非常にやりにくい。掛け上がりの上周辺で何とか小さめのキープサイズを一匹釣ったがあとはピンかフグのみ。ここも適当に見切りを付けて仮眠を摂る。

 何とかうねりと台風の影響の少ない所へと考えた末に次に行ったのは、以前野地さんがやっていた水深4mがキーになるポイント。ポイントには15時過ぎに到着し、上げ5分ほどになっている。早速ブレイクの向こうへ。反応無し。ブレイク・・・その上・・・で漸く反応が出て早速ピン。次も同じ場所で反応。どうもこの日は水深1mちょっとがキーみたい(^^;

 その後、ようやく15cmぐらいのを釣って少しすると「すいませ〜ん、ここでは何が釣れるんですか?」の声に振り向くと20代前半ぐらいの女の子が2人。魚は釣れないけど女の子が2人釣れた(^^) って、違うか(^^; とりあえず、「シロギスが釣れます」と答えておいた。あまり釣れてないけど。しかし、2人は帰る気配が無い。どうやら釣れる所を見るつもりらしい。これはこれで結構プレッシャーになる。とりあえず唯一キープした1匹を見てもらっておいて、何とか1匹を釣ろうと気合が入る。が、そんな時に限ってアタリ無し。気を取り直してもう1投。少ししてアタリ。「ヨシッ!」とアワセるが空振り。さらにもう1投。今度は食いアタリ。すかさずアワセてようやく乗った。「ヨッシャ〜!」心の中で大きくガッツポーズして寄せて
来ると、上がって来たのはおチビさん(^^; 一応それで満足してくれたのか諦められたのか2人は帰って行ったが、これでようやく落ち着いて釣りができる。でも、その後釣れたのはピンと小さなワタリガニのみ。どうせならこっちの方が面白かったな・・・

うわ〜、ホントにきた!

 さて17時を過ぎたところで最後のポイントに移動。ここではムラソイとアオリをやる予定だ。ここは堤防付け根からゴロタが広がっていて、ムラソイが居ないはずがない!と思われるポイントで前からやろうと
思っていた所だ。ところがポイントに着いてみるとかなりうねりが押し寄せていて、やりずらそうな上に間違いなくびしょ濡れになる。残念ながらムラソイは諦めてそのまま堤防に上がり、夕まづめのアオリ狙いをすることにする。

 ところが、堤防の上は予報通り午後から吹き始めた風が向かい風となり、かなり強い。うねりも出ている。ここでまともにやるのは初めてなので、まずは特売で買った某有名メーカーの4号のエギを投げてみたが、15〜20mぐらいしか飛ばない。最初7〜8人いた小物釣り師もみんな帰ってしまった。残っているのは私と向こうの方で1人で釣ってる人だけ。

 30分ほどして嫌になってきたので港内はどうかと反対側に行き、投げてみる。タモは・・・釣れてから取りにくればいいかと元のポイントに置いたまま。反対側は追い風に乗り港外の2〜3倍はすっ飛んで行く。何回かシャクっているとやっぱり釣れろうな港外をやるべきか・・・と考え直して元の場所に戻る。そして数分後、ふと台風のことを思い出し、その影響で港内に1〜2匹(イカは海にいる時は匹、水揚げすると杯と数えるそうですね)はいるかもしれないと思い直した。うねりもあるし。それだけこの風が嫌になったと言った方が正しいかもしれない。また反対側に行き、フルキャスト。エギははるか彼方に着水した。何度かシャクって来るとガシッ!「やってもうた〜・・・ん?」グングングン。「うわ〜、ホントにきた!」予定通りタモは無い。幸いしっかり引いてくれているのでラインが緩む気配は無い。そ〜っとそ〜っと反対側まで行ってタモを手にして戻り、何度かの引き込みをかわしてネットイン。その後タモをしっかりゆすってスミを吐かせて証拠隠滅も完了(^^;帰って量ると860gのまずまず良型。これならもう1匹ぐらいいるかもと、もう少し粘ったが、追い風でも結構体が冷えてしまうほどの風だったので19時30分にはこの日の釣りを終了とした。

 今回はとりあえず、ある程度狙った五目釣りでターゲットが釣れてくれたの満足できました。えっ、ムラソイを釣ってない!って? え〜と・・・かわいいホウボウと小さなワタリガニでムラソイの代わりで・・・って訳にはいきませんよねぇ(^^;