ブレイクの底でアタリ
この時期は早めの夏休みになるので、兄と3〜4日ぐらい東北に行くことにし、この時期でも比較的水温が低くてアイナメも狙えそうで、今までの実績も高い、岩手北部の久慈から宮古周辺を探ることにしました。今回はヘチ以外のアイナメパターンを確立すること、いつもながらの目標である30cm以上を釣ることをメインに、そしてもう一つの目的を持っての釣行でしたが・・・
29日の22時過ぎに出発し、盛岡に着いたのは4時頃。最初は八幡平に行って観光し、その後は朝から八幡平温泉郷の白濁の湯を2ヵ所はしごして昼ぐらいになってから途中の川で渓魚をひやかしながら、久慈方面に向かう。
15時過ぎに久慈に到着し、良さそうな所を見つけてやってみるが反応無し。水は少し濁っていて水温を計ると18℃ぐらい。15日の予報では岩手北部は13〜15℃だったから2週間ぐらいでかなり上昇しているようで、濁りはそのせいだろうか?水が良さそうな所を探して南下する。
しばらく行くとまずまず澄んでいて良さそうな所があったのでやってみる。まずはヘチ狙い。少しすると小型のアイナメが反応し始めたが、ワームは大きめのを使っているので針掛かりしない。先には港内に延びる小堤防があったのでやっていくと、沖に向かって急に深くなっている事が分かった。そこでヘチ狙いからブレイク狙いに切り替えて投げてみる。2投目、ブレイクの底でアタリがあり、釣れたのは24cmのアイナメ。まだまだ小型だが、やはりブレイク狙いはキモだ。これに根とまずめをセットするというのが、少しでも大物のアイナメに近づく方法だと考えて今回の釣行に臨んでいたのだが、一応の答えは出た。ま、教科書通りなんですけど・・・(^^;
その後は反応が無かったので、小堤防の反対側を探ってみるとアタリがあったが乗らず。数投後のアタリでヒットしたがバレてしまった。その後もたまにアタリがあったが暗くなって来ると反応が消えたので終了。取りあえずこのパターンに確信が持てたが港内ではそれほど大きいのは居ないかな。
22cmのオウゴンムラソイ
暗くなってからはクロソイを狙い、数匹をこの港で釣ったがあまり反応は良くない。次に向かう。次の港でも2〜3匹のクロソイは釣れたがパッとしない。その後の港でも反応は良くないのでこの辺では実績の高い港に向かう。過去2回はかなりいい釣果が出ているので期待していたが、水は少し濁り、メインの常夜灯も1つ消えていて反応はろくに無い。クロソイ少々と小メバル1匹を釣って次へ。
次の港も実績はかなり高い。着くと水は澄んでいてスロープから続くゴロタで1投目から20cmのクロソイ。その後も22cmを含め5匹釣れたが、ヘチ狙いでは22cmのドンコも出た。やはり、今回は澄んだ水がキーになりそうだ。次の港は兄が好きな所でここでは小型のメバル3匹にクロソイ7匹で10匹を釣ったが兄もメバル混じりでつ抜けしていた。そういえばさっきの港といい、メバルは岩手では今回が初だったのが、やはりいつもと違うのだろうか?最後にもう一つの港の様子を見るとここも澄んでいる方ですぐクロソイが釣れた。ここでこの日は終了とし、道の駅に行って就寝。
翌日は朝まづめにやるべき所を決めてなかったので、6時ぐらいに起き、ちょっと戻って安家洞を見学してから宮古に行き、真昼間なのに河口でマゴチでも来ないかなと狙ってみる。いくら東北でもさすがにそんなに甘くはない(^^; その後は今回メインに考えていた重茂半島に向かう。
最初に竿を出したのは前に昼間から港内でクロソイが釣れた港だが、濁りが入っていてあまり良さそうではない。堤防先端に行って澪筋周辺のブレイクを狙うが反応無し。それでちょっと港外のテトラと堤防の隙間に落とし込んでみる。と、いきなりアタリ。釣れたのは22cmのオウゴンムラソイ。それでしばらく同様に探るが2匹目は出ず。
ノルマ達成!
16時ぐらいになったので適当に他の場所を探して行くと、澄んでいて港内には根が多く、ブレイクがからんだ港があったのでやってみる。すると1投目からアタリ。3回ほどアタったが食い込まず。その後少し反応が消えたが、数投後、リフト後にステイしているとコンコンとアタリ。少しためてからアワセると乗った。まずまず・・・と思っていたらバレてしまった。その後もそこで粘り、しばらくしてまたステイ中に「コン!」。少し送り込んでから乗りを確認してしっかりアワセる。今度こそちゃんと乗った。まずまずの引きを楽しんでいると、足元の根に潜り込みそうになるのをかわして抜き上げるとまずまずのサイズ。計ってみると31cmでようやくノルマ達成だ。その後も粘るが反応はそれっきり。最初のアタリもバラシも同じ魚だったのかな?兄も1度バラシたそうだ。
この後も同じようなポイントを探ってみるがアタリは無い。その後に向かった港では堤防に先行者が1人いて、話を聞くとルアーではあまり釣れないが、堤防外側には20cmぐらいのドンコがいっぱいいて餌ならすぐ釣れるとのこと。この日も1時間程で13匹釣ったそうだ。これを聞いて2人で期待しながら堤防外側を探り始める。重めのジグヘッドで探っていた兄は20cm前後のクロソイとオウゴンムラソイを2匹ずつ釣ったが、ドンコ狙いで軽いジグヘッドでやっていた私には何も来なかった。
その後も場所によって釣れたリ釣れないを繰り返した後、宮古に戻って食事してからまた移動。次に寄ったのは去年小イカが回遊していた港。去年はうっかりアオリイカ用のエギを持って来てしまったので最低で3.0号では抱いてくれなかったのだ。実は今回の目的の3つ目は去年のイカのリベンジだったんです。
ムギイカ52杯!
23時頃に港に着くと常夜灯下ではヒイカスッテを使ってかなりイカが釣れている。早速、封印していた小型エギを取り出し投げて見る。最初2.5号でやってみたが追って来たイカがアタックしたものの抱き付かない。そこで禁断のエギスッテ1.8号を取り出してやってみると、数投後トゥイッチして来た後フォールしているとエギスッテがあらぬ方に動いて行く。アワセるが乗らない。次も同様にエギスッテが引っ張られて行くのを見てアワセると乗った。ライトタックルでやっているのでなかなか引きも楽しめる。釣れたのはムギイカだ。兄に釣れたことを告げると横で見て居るとのことなのでやっていると早速2杯目。これで兄もやる気になり2人でやり始める。
その後ポツポツ釣れ、3杯、4杯と釣った時に写真を撮ったりしていたが、0時近くになって地元のヒイカスッテでやっていた人達が帰り始めると私達2人で表層をやっていたせいか、イカの群れが浮き出したようだ。こうなると後はすごい。入れ乗りが始まった。3連4連あたり前でバラシも数知れず。私は密かに5連続バラシをしていたが・・・(^^;
1時を過ぎたところでちょっと反応が鈍くなった所で終了としたが、それでも2人で30杯以上釣ったかなと思っていたら帰ってから数えたら52杯だった。最大で胴長20cmぐらいあるのでまずまず楽しめる。朝までやっていたら何杯釣れただろうか。
あまりのことにすっかり満足してしまい、このまま帰ろうかとも思ったが、さすがに眠くて無理。道の駅まで行き、取りあえず寝て翌日も8時ぐらいにゆっくり起き、良さそうな所をちょっとチェックしながらゆっくり下道メインで帰路に着いた。
今回はとりあえず目的が達成出来て満足出来ました。また東北の根魚に一歩近付けた気がします。さらにはムギイカの予期せぬ爆釣にも遭遇し、東北の釣りって何があるか分からず、やっぱり面白いです(^^)