2008.08.09  ぱわぁの『2度目のライトルアー船は…』


Report by  ぱわぁほ〜る


プロローグ

 嫁と子供たちを嫁の実家に残してとーちゃんは仕事の為一人寂しく早帰り。でもさ…しばらくの間は『釣りを思いっきりするのも、壊れるまで酒を飲むのも…自由だぁぁぁぁぁ!!』ってことで、Yと一緒に先日楽しい思いをした平塚『浅八丸』さんのライトルアー船に乗ることに。さぁ、また沢山釣るぞぉ!!

8月9日 11:30過ぎ

 予定より早めに船宿に到着。駐車場に車を入れる間に、Yが受付を済ませる。幸運なことにミヨシが空いていたそうで、そこを確保してくれた。でかしたY。んぢゃ、出船まで時間もあるし、どこかで食事でも済ませて準備しようかね…。

8月9日 13:30

 食事を済ませた頃から、雲行きが怪しい。なんとも嫌な雲が山側に出始め、出船時間の頃には、ゴロゴロ言い出して来た。ありゃりゃ。大丈夫かぁ?いざとなったら出船中止なんてこともあるのかな?という心配をよそに、満員御礼状態の4隻が出船。

 山側ではゴロゴロ鳴っているけれど、沖に出ると空には晴れ間も見えている。なんとかなるかな?と思いながら鳥を探す。鳥の向かう先にはきっと鳥山があるはずさ♪

 と、お気軽な気持ちで探すが鳥山が一向に見つからない。ナブラらしきものもない。魚探を頼りに群れを捜していた船が速度を緩め、ぐるっと一周して止まった。

 「はい、やってみて」との船長の声を合図にスタート。「やってみて」という言葉に確信のなさが伺える。…が、ジグを落としてすぐに、鯖が釣れた。それも1度に2匹。ジグにつけていた2本のアシストフックを仲良く咥えている。サイズはあまり大きくない。が、前回の記憶もあり、これで鯖は楽に釣れると思い込んだ。

 しばらくすると反応がなくなり、次の群れを探す。前回のときは一度鳥山を捕まえたら、その群れが移動してもすぐにその群れを追いかけてずっと釣れ続けた。でも今回はそうは行かないようだ。次の群れを見つけるために結構走る。そうしてようやく見つけた群れも、ジグを落として釣れるのは3投目くらいまで。すぐに反応が悪くなる。当然、群れが浮いていないのでトップ付近のルアーの出番はない。前回活躍してくれたジャークベイトの改良版は、ずっとフックキーパーにしがみついたまま。

8月9日 15:00頃

 その後も鳥山は見つけられず、魚探を頼りに群れを見つけてもらいしかもすぐにいなくなるの繰り返し。最初の釣れ具合で勝手に前回と変わらない釣果を想像し、小さい鯖はことごとくリリースしていて、気がつけばクーラーにはまだ3・4匹程度しか入っていない。そのまま時間は刻々と過ぎていく。

 このころになると、内心焦りが出てきていた。と同時くらいに、空の状況も一変し、ところどころに見えていた晴れ間もなくなったどころか、黒い雲が沖側にも張り出してきた。陸地では、稲光とともに雷鳴が聞こえる回数も増え、不安が募り始める。

 そんな中、今回は前回と打って変わって群れを探して走る時間が長い。青物を狙ってるんだから、移動はあるのが当たり前なんだけど。とはいえそれでも昨年のカツオ船の様に走りっぱなしではないしね。

 せっかくミヨシを確保できても、ジグを下に落とすだけでは意味がないのでジャークベイトなどを投げてみるも反応なし。あきらめてジグを落とすころには反応がなくなっているの繰り返し。

 一度でも大きな群れに当たればこのもやもやも吹っ飛ぶのになぁ・・・と思いながら移動&ジギングを繰り返す。そして、とうとう雷が海に落ち始めた。気持ちはもう釣りどころではない。が、船はまだ帰るそぶりも見せない。確かに雷が落ちたのはまだかなり遠い場所。でも、いつこっちに来るか、と思うと気が気でない。

 更にぽつぽつと雨が降り出し、最後には大粒の雨がかなりの勢いで降り出してきた。雨具を用意していなかった自分とYはほかのほとんどの同船者と一緒にずぶ濡れに。雷も近づいてきたので船は一目散に港へと向かう。

 満足な釣りができないまま今日は終わりか…と諦めたが、船長は『終わり』を宣言していない。港付近まで戻ると、雷雲の下からも離れたようで船はスピードを緩めた。そして、相模川の河口の流れが当たる場所でジギングをする。すると、すぐに魚信があり、あがってきたのは鯖。あれ?シーバスか太刀魚だと思ってたのに。

 雷雲は更に離れ、船はもう少し沖に戻り反応を探す。ここでもジギングで鯖を追加。船長は太刀魚の反応があると言うけど、あがってくるのは鯖ばかり。やがて時間もすぎ、タイムアップとなった。

エピローグ

 今回は、前回とは打って変わって厳しい状況。港に戻り、船長たちと少し話をした。雷の影響か、鯖の群れが浮いてこなかったらしい。こういうときはあまり良くない様で、それでも雷が海にまで降りてこなければまだまだ群れを探すつもりでいてくれたようだ。

 前日までの状況ではかなり良い状況が続き、この日の期待度も高かっただけに残念だが、自然相手なんてこんなもの。釣り場でよく聞く『昨日までは良かったのにねぇ〜』を見事に食らってしまった。しかも、家に帰り船宿のHPを見ると、午前船は絶好調だったそうで…。『昨日まで』ではなく、『午前中までは良かったのにねぇ〜』だったのね?なかなかできない体験だけど、もう雷は懲り懲り…。生きた心地がしなかったよ!でも…またリベンジしにいくぞぉ!!

 『けど…さっきまで良くっても、その後魚が釣れるとは限らへんで!』