2008.09.13 毎年恒例の伊豆遠征


Report by  さそ


超熱いじゃないかぁ〜っ!

 秋です。連休です。毎年恒例の伊豆遠征です。毎回、房総に無い何かを感じる事がこの遠征最大の楽しみな訳ですが、いろいろと調べていたら面白いモノを見つけてしまったんです。それは・・・係留船なる掛かり釣りの一種で、現役を引退した釣り船を湾内に係留してアリアリルールで1日ご自由にってシステム。釣り船だから広いし立てるしトイレも有り、更に湾内だから船酔いの心配も無いと与条件が素晴らしいっ!釣果もマダイに尺アジにカンパチ(ショゴじゃないっっ!!)云々。超熱いじゃないかぁ〜っ!

 で、行く前から異様な程のハイテンション。さてさて金曜深夜の東名をひた走り沼津の釣具店で情報収集しちゃいます。すると・・・たまたま居合わせた釣り船関係者の話しを聞く事に・・・。隣で話しを聞いていたカツさんによれば内容の熱さよりもみるみる釣られていく私めの姿が印象的だったとか・・・。

2週間前までは・・・

 まぁこの話しが異様な程に魅力的で・・・湾内に溢れかえっているイワシをサビキで釣り、そのまま置いておけばワラサにカンパチだと言う訳です。勧められたサビキはハリスが5号。何釣るのレベルに太いです。ラインを切られるから中通しのコマセカゴは太糸に改造だのなんのと聞いた日にゃぁ・・・・・・。サビキにコマセにと売り上げに貢献した事は言うまでもないのでした。

 もう頭の中はカンパチだらけなので、寄り道はせずに船の集合場所へと直行して爆睡です。目を覚ますと既に受け付けが始まっており、あわててエントリーしていると・・・。同船者が受付でいろいろ話しをしています。「好調に釣れてるみたいですね」に対するおばちゃんの答えは・・・。「2週間前までは良かっけど最近は全然ダメ」って・・・これから出る人に言うセリフじゃないっしょ!なんだかんだで6時に出船していざスタートです。サビキを入れると釣具店で聞いた通りにイワシが掛かり、おばちゃんの話しは一気にどこかに飛んで行きます

カンパチがぁぁっ!

 すかさずサビキは置き竿にしてジグをシャクり始めたのですが、直ぐにイワシの群は離れてしまい船中静かなもんです。かなり予定外です。おばちゃんのトークが頭をよぎる訳ですね。しか〜し、しばらくするとソーダが回り始めポツポツながら上がり始めて一安心。さすがにコマセに狂った魚はジグには反応しませんが、カツさんのインチクに生命反応がっ!走らないし底で掛けたとの話しでワクワクしてタモなんて持っちゃいました。水面に現れた魚は・・・エソ。タモは直ぐに引っ込んだ事は言うまでもないっす。

 あまりに釣れないので最近話題のワームを使っみます・・・。と、横から雄叫びがっ!

カツ:「ウォォ〜ッ!カンパチがぁぁっ!しかもデカいぞぉぉ〜」

 インチクのラバーがデカンパチの顔を叩いていたらしいです。しばらくでこちらのワームにも反応。

サソ:「ワラワラしてるよ〜っ!マジにデカいっ!」

 が、ファンサービスはここまで。スレているというよりやる気が無い時の反応そのもので以後ルアーに反応してくれる魚は居ませんでした。マッタリ感に包まれた船中でしたが、底を狙っていた人が尺アジで沈黙を破り周囲に勇気を与えてくれます。

30cmのアジ

 即便乗でサビキを底に落としてひたすら待つと・・・。こちらにもジャスト30cmのアジが来ましたが結局この1匹のみ。シンゴちゃんの声が聞こえて来そうです“いい夢見ろよっ!”成果に花は有りませんでしたが十分に夢は有りました。夢から覚めて昼からはライトタックルに持ち替えてのランガンをします。

 チョロチョロ回る先々で我々を待っていたのはウネリと濁りにゴミ。後で知る訳ですが、台風の影響だった様です。当然のごとく成果が無いので濁りの影響が少なそうな奥まった場所に狙いを変えます。この方針が当たりメッキやセイゴを掛けたものの小さいのなんの。ここでも「2週間前までは良かった」話しを聞くはめに・・・。

キャッチされた凄い生命体

 気持ちが削がれたのでなんとなくエギに転向してみます。これが正解だったらしくぽつぽつとアオリが相手をしてくれました。叩かれているのか海が悪いせいか素直に抱いてはくれませんでしたが、サイトも楽しめて秋らしい気分です。

 暗くなりサイズアップに期待してシャクっているとカツさんの悲鳴が・・・。

カツ:「うふぁ〜」

サソ:『遂にヤツも海に落ちたか?』

 と、思いきや得体の知れない物を釣り上げているじゃぁありませんか(残念?)。キャッチされた凄い生命体はコウモリ。無事にお帰りになられましたがかなりグロな顔でしたね〜。

 ぼちぼちいい時間になってきたのでシメにカサゴを狙ってみる事にして移動します。こちらもなかなか厳しく相手にしてくれるのは金魚ばかり。ここも2週間前までは良かったんだろうな〜。と、思いながら適当に投げていると着底直後に重厚なアタリでカサゴが掛かります。いゃ〜いるじゃないの〜って・・・最初で最後なかなか厳しい状況でしたが若干は相手をしてくれる。生かさず殺さずの長い1日も無事終了となりました。流石に疲れて即寝てしまいましたが、働き者のお陰で意識が戻るとカツさん邸です(正しくは起こされた)。これが今回一番の収穫だったりして・・・。感謝感激でありました。