北東北ではすでに初冬
11月というと東京では晩秋ですが、北東北ではすでに初冬です。八幡平を越える道路も行く直前の3日間ほど積雪で通行止めになっており、おそらく今回が今シーズン最後の東北釣行となるでしょう。事前情報では水温は15〜16℃台でほぼベストシーズンに入ったということもあり、新しいアイナメポイントの開拓とソイのサイズアップを目標としました。2日しかないので宮古周辺に絞っての釣行です。
金曜日の22時ぐらいに兄と出発。高速で盛岡まで5時間ぐらい、そこから宮古まで2時間ほどの約7時間の行程です。予定通り宮古に5時ぐらいに到着すると、まだ暗かったので近郊の港に行ってみる。普段ならあまり行かないような所だが、そんな所の方が良型がいるんじゃないかとの狙いだ。常夜灯の下でヘチを狙うと早速クロソイの24cmが来た。こんな何げない所でもこのサイズが出るのはさすがに東北かな。兄も20cmオーバーを2〜3匹釣っていた。魚影は濃くないがそこそこのサイズで楽しめた。釣りをしていると明るくなったので堤防にも行ってアイナメを狙ってみたが反応無し。港内でクロソイを狙っていた兄はさらに24cmを頭に数匹追加していた。
7時ぐらいにこのポイントを後にし、今回はちょっと地磯の様子を見てみることにした。細い道をたどり、海に下りて行ってみるとそこには立派な漁港が。あれ? ま、いいか。今回は前回と違って5mの底でもよく見えている。いい感じなので早速やってみるが反応無し。次のポイントへ。ここも地磯ではなく立派な漁港だった。しかし誰も釣りしてる人が居ない。港内の根回り、ブレイク、沈みテトラの周りなどをやってみるが全く出てこない。狙いが悪いのか、まだ入って来ていないのだろうか・・・
悠々と泳ぐサケの群れ
次に行ったのはわりと大きな港で、港内には大きな魚が群れている。たまに跳ねているのでボラかと思っていたらサケだった。掛かったら掛かったで何かと面倒だから無視していたが、ちょっとぐらい遊んでくれないかな〜なんて思ってたりして(^^; 港内でも港外でも悠々と泳ぐサケの群れを見ていると海の豊かさが実感できるが、その豊かな海から根魚の応えは返って来なかった。ここで仮眠。
16時ぐらいに起きてもう少し地磯を探してみたが、今度はサーフだったりしてなかなか良さそうな所が無い。結局暗くなってきたので朝にやった港でクロソイを狙う。こちらはすぐ応えが返ってきた。数は少ないけど。
その後はさらに先に進む。最初にやった港では兄に小さなカジカが来た。私は大型がいないかと港外を狙っていたが、落としこんだ時にコンとアタって来たのは22cmのオウゴンムラソイだった。その後港内を狙っている兄にもオウゴンムラソイが釣れた。次の場所では雰囲気はすごく良かったが、小型のクロソイのみ。次の港はヘチ際でワームを泳がすと22〜24cmのオウゴンムラソイが釣れた。兄には25cmのクロソイも出た。
夜になると一気に冷え込んできた。気温は6〜8℃で風もかなり冷たい。そのせいか星はよく見えて満天の星空である。そこそこの釣果も出て気分もよく最後に寄った港では港外側を探ってみたが反応無し。港内を探っていた兄にはやはり20cmぐらいのオウゴンムラソイとクロソイが釣れていた。22時ぐらいになったのでここで就寝。
1cm足りない39cm
翌朝は5時半ぐらいに起きるとだいぶ明るくなっていた。そこで仕度をして堤防に行って見るが反応は無い。先端近くの港内側にある岩盤の下で1度だけアタリがあったがそれっきり。場所移動して前回釣れたポイントへ。
ポイント到着後、期待してやり始めるといきなり兄の竿が曲がっている。釣れたのは29.5cmのアイナメ。やはりここにはいる。私にもアタリがあったが食い込まない。もう1度アタったがそれっきり反応が無くなってしまった。少しして兄の竿がまた曲がっている。今度はかなり重そうだ。ようやく上げたのはかなりのサイズ。測ってみると「でたぁ、ヨンマル!」・・・には1cm足りない39cm。口を開けた状態で測るとあと5mmプラスできるが・・・(^^;
ま、漁港でのオカッパリでこのサイズなら上出来だろう。その後私にもまたアタリがあったが今度も食い込まず、2度で終わり。
そのうち地元のおばちゃん達が集まってきて清掃作業か何かを始めるようなので終了とすることにし、最後にとまだ投げてなかった方に投げて歩きながら回収しようとしたらフォーリングですでに食っていた。何とも間抜けな釣れ方をしてしまったのは29cmのアイナメだった。後ろ髪引かれる思いでこのポイントを後にする。
次に寄った港でも港外で1度だけアタったがそれっきりだった。その後は何ヶ所かまだ行ってないポイントを回って見たが、ちょっと風が強くなったこともあり、竿は出さずに他の釣り人の様子を見ていると何ヶ所かで小型ながら釣れているのを見たので今後の参考にできそうだ。ここまで結果こそ出たが、自分の目標は全く果たされていない。40cmクラスを釣って上気分の兄とは対照に自分は惨敗モード・・・。昼ぐらいになったところでここまでの汗を流すべく温泉に向う。
入浴後は前回イカが釣れた港に向かう。ここでちょっと遊んでみる。今回は型狙いのつもりだったのでワームはグラスミノーのMサイズを基本に使っていたが、ここではネジ系ワームでヘチを探って行く。するとちょこちょこアタって楽しませてくれるのはアサヒアナハゼくん。君たちはいつでもヘボアングラーの相手をしてくれてありがとう・・・。思わずジーンとなってしまう(^^;
チビクロソイとドンコ
13時半ぐらいに仮眠し16時過ぎに起きる。とりあえず最後のあがきにアイナメを狙って見るが不発。港内では餌で小型は釣れているが・・・。とりあえず前回の場所があいていたので兄が場所取りをしていたが、地元の人はそこには来ない。なぜかと思っていたら、なるほど、その場所の常夜灯が点かないのね。どうりで人が来ないわけだ(^^;暗くなってから一応イカ狙いをしてみたけど回遊が少ないようで、あまり釣れてはいない。たまにヤリイカらしきイカが水面を泳いで来るがエギを見ると逃げて行った。ここで場所移動。
他にもイカがいた港があるのでそこに向ったら、こちらはイカは釣れているみたいだけど満員御礼。次に向う。次の港はちょっと場所を間違えて来てしまったが、試しにやってみると早速兄がチビクロソイとドンコを釣る。こちらにもすぐチビクロソイ。次はまずまずの22cm。次のアタリは持ち上げた時に重くなるが、そこでアワセてもなかなかのらない。ドンコかなと思って少し持ち上げて重みを感じたら、そのままゆっくり動かしてさらにクン、・・・クンとしっかりと食い込んだところでアワセてようやく乗ったのは予想通り22cmのドンコ。その後もチビクロソイがよくアタる。遊び心を忘れなければ東北の魚は決して裏切らない。
もう1ヶ所、前にイカが居たポイントに行ってみたが姿は見えなかったのでここで終了とし、帰りは釜石から水沢に抜けて高速で帰路に着いた。
今回は目標が全く達成できず敗戦気分でしたが、帰って来たらやっぱり楽しい釣行ではありました。海沿いはちょうど紅葉の真っ盛りで観光としても十分楽しめますし、なんと言っても水が澄んでて気分もいいです。また来シーズンは新しい狙い方、ポイントなどを考えてチャレンジしたいです。もちろん日本海の開拓も忘れずにやるつもりですけどね。