2008.11.09  たまにはのんびりタナゴでも・・・


Report by  KO


海用タックル一式も車に積み込んで・・・

 寒くなってくると毎年気になるのがタナゴです。でも、他の釣りをしたり、用があったりして気が付いてみると行かずに終わってしまってることが多いです。1つの釣りに夢中になってると他の釣りにはあまり興味を持たないことが多いのですが、バスに熱中してた時も秋から春ぐらいにタナゴ釣りをしている人を見るとどうしても気になりました。やはり子供の頃から父に連れられて家族でよく釣りに行ったからでしょうか。自分の釣りの原点でもありますし。今回は調査も兼ねて1人で出かけ、タナゴ釣りということで行く前からタイトルを決めておき、そんなタナゴ釣りを時々もう1人の自分が皆様の代弁をしながらのレポートです。

 さて、バス釣りに行ってよくタナゴ釣りをしているのを見たのは、ホームグラウンドであった北浦周辺。という訳で、今回もそっち方面に行くことにし、そこまで行ったら海も近いのでいつもながらの海用タックル一式も車に積み込んで出発。

あれ、のんびりじゃなかったの?

 2時半頃、最初の港に到着。早速ヘチの底でかわいい反応をしてくれたのは7〜8cmのメバル。まだ水温は19℃台で根魚には厳しそうだが、それでもおチビさんは相手をしてくれる。しかし、この後は全く反応無し。それでは次にゴロタの絡むポイントへ。ここもほとんど反応無し。1度何かがピックアップ直前に出ただけ。次のポイントでは投げて巻いてくるとコーンといいアタリ。最初の引き込みは結構良かったので良型メバルかと思っていたら、急に軽くなってしまった。でも魚はまだ付いている。上げてみると20cmほどのアジだった。アジってこんなにいい引きするんだっけ〜? そういえば千葉のアジも久しく行ってないなぁ〜

 あとは続かなかったので漁港ならいいかもと急いで移動する。「あれ、のんびりじゃなかったの?」「いや、あの・・・明るくなると釣れなくなっちゃうし、海の釣りは別で」「ふ〜ん」と1人で問答しながら漁港に着くと、漁船と車がひしめいていて釣りができる状態ではない。ちょっと港外をひやかして終了。すぐ明るくなったのでお手軽な所でフラット系を狙うも当然不発。

エサは黄身ネリ

 7時ぐらいからいよいよ本命のタナゴ釣り開始。前にタナゴ釣り師がたくさんいたドックに行くが、誰も居ない。朝早いから?時期が早い?それとも・・・。「その可能性が高いんじゃない?」「黙ってて!」とりあえず一抹の不安をかかえながら釣り始める。使ったのは1.8mの竿にタナゴ用の仕掛け。エサは黄身ネリ。卵の黄身だけを使ってうどんこと練ったもの。前はオカユを使ったが、タナゴも良型は赤虫でも狙うようで動物性の物を好むような気がしたから。子供の頃はずっとこれで釣っていた。

 投餌すると間もなくアタリがあった。思わずホッとする。しかし、アタリは単発でしかも全然針掛かりしない。ちょっと場所を替えてスロープの上の浅い所を狙うとアタリが頻発し、間もなく1匹の魚が上がった。やっと釣れた〜と思ったら・・・ギル! 次も、その次も。人が居ないのはそのせいか・・・。最初の所に戻ってやるがやはり単発。アタリ方は本命っぽいが・・・。結局、待ち切れないので移動。

3cmほどの魚が・・・

 次は湖の脇にあるホソ。ここには釣り人がたくさん居たが、狙いは小ブナのようなので移動。その後も何ヶ所か見てみたがタナゴ狙いの人は居ないようだった。試しにやってみた所では1度コイに遊ばれただけ。そこで子供の頃、タナゴ釣りに来た霞ヶ浦方面に移動することにした。が、最初に向かった川は泥濁りで釣りをするという雰囲気ではない。そりゃ、30年も経てばね〜。ここで12時半で雨もパラつき出したので急いで移動する。「あれ、のんびりは?」「だってあと4時間ぐらいしかないし・・・ 雨が強くなったら終わりだし・・・ まだ釣れてないし・・・」再び自問自答しながら、次に向ったのは土浦近くのホソ。ここは昔タナゴを釣った所だが・・・

 着いてみると、雰囲気は変わったが、ちゃんとホソはあって何人か釣りをしている。早速、ちょっと離れた所に餌を落とすと間もなくアタリ。上がったのはクチボソ。今回ギル以外では初めての淡水魚。次のいいアタリでは小ブナが釣れた。小ブナは今回の釣りの第2本命と言っていいから、ちょっと嬉しい。その後もクチボソ1、小ブナ2の割合で釣れてきたので、のんびりになったし、このままここで釣りしてようかな〜とか思い始める。「あの、タイトル変わりますけど?」「・・・・・」そうだ、今回はタナゴ釣らんきゃ、いけん!(どこの人?(^^; )という訳でまた移動。

 前に野地さんの記事を見るために買ったつりニュースにたまたまタナゴの記事があって、その場所が2つあり、ここから近かったのだ。で、最初のホソのポイントではタナゴ狙いの人が4人居たが、今までと同様にギルの猛攻。しかし、ホソの真ん中の底を狙うとちょっと違うアタリがあった。ウキを引き込みたいけど引き込めない。そんなアタリ。しかもなかなかのらない。もしやと思って粘っていると、3cmほどの魚が宙に舞った。小さいながらメスのタナゴ。この1匹はすごく嬉しかった。そして、このままここで粘ろうと決めたが、その後はまたギルの猛攻。

タイリクバラタナゴかな?

 少しして先行の4人のタナゴ釣り師が帰り支度を始めたが、携帯で話しているのが聞こえた。「こっちはギルばっかり。そっちはどう? そう、ポツポツだけど釣れてる? じゃ、そっち行くわ。」そんな話を聞かされてはね〜(^^;こちらも、もう1つのポイントへ移動。

 次もホソのポイントで着いたのは16時半ぐらい。もうだいぶ暗くなって来た。ダメもとで始めると少ししてヘチ際の草陰を狙うとアタリあり。なんか本命っぽい。次の投餌で明確なアタリ。ここでアワセると薄暗い中にもはっきりと幅広の輝きが見える。これは本命と思って上げてみれば良型のタナゴのオス。タイリクバラタナゴかな? 最初、6〜7cmぐらいと思っていたが、あとで写真で手と比較すると10cm近くある。これは奇跡の1匹かな? この後もアタリはあったので、暗くてアワセるタイミングも分からないながらも粘ってみたが、まもなく日没終了となった。

 タナゴって、こんな厳しい釣りだったかな〜という思いもありますが、ここまで一睡もせずにやって2匹だけでした。でも、最後には思わぬサプライズが待っていました(ってほどでもないですが)ので、これはこれで良しですね。たまにはこんな釣りもしたくなっちゃうんですが、こちらは何のサイトだったっけ?と思ってしまう今日この頃・・・←「お前のせいだっ!!」by皆様(^^;