2009.09.05  ぱわぁの『ライトルアー船でカツオをゲット!』


Report by  ぱわぁほ〜る


プロローグ

 夏休み明けに1週間だけ独身に戻り、平日はめいっぱい仕事でも休みは釣り三昧!と洒落込んだは良いけれど・・・
 土曜早朝に乗ったライトルアー船では小サバ3匹とカマス1匹の超貧果。そこから一気に外房へ走り(正確には一眠りしてからだけど)、何とかアジとチビメッキをそこそこ釣って溜飲を下げた。ライトルアー船はいつかリベンジせねば・・・と思っていた矢先、なんと新しいカツオの群れが入ってきたらしく、ライトルアー船でカツオ爆釣の報告が!!こりゃ、行くっきゃない!!

9月5日 12:30

 今回もお世話になったのは平塚の浅八丸さん。ライトルアー船は、時間が3時間と短い分、乗船料金も\3500とリーズナブル。しかも、手軽なタックルで釣れるサバをメインにそのとき海にいるターゲットなら何でも狙ってみようってなアバウトさで、タチウオ、イナダ、カツオ、メジ、さらにはメーターオーバーのシイラが釣れたり・・・とターゲットも多彩で、しかもよほどのことがない限りお土産は確保できる。そんな理由で休日は3船体制でフル稼働でも船は毎回ほぼ満員御礼状態。

 出撃許可をもらって予約の電話をしたのが前日の朝。その時点で早朝便、午前便は予約で一杯。何とか午後船に空きがあって滑り込み。午前船が良かったんだけど、空きがあっただけでも良しというもの。しかも、結果的にこれが吉と出ることに。道路の渋滞を見越して早めに家を出たら、思ったほど掛からずに2時間前には到着。おかげで何とか最後に残っていた右側のミヨシをゲット!

 カツオの情報が入ったせいか、みんなやる気満々のタックルを準備している。えーっと・・・シイラ乗り合いですか?ってなタックルばかり。しかも集まりが早いので、出船には時間があるけど、早めに港に移動と言うことで新港へ移動。

 出船まで1時間近くあるので、荷物とベイトタックルを桟橋のフェンス横に置き、ハンドメイドミノーと、ジャークベイトのアクションを確認。キャスティングで最初に使うルアーを決定して荷物の場所に戻ると、ベイトタックルがない。「???」と辺りを見回すと、「今、風が吹いてロッドが倒れて沈んでいったよ・・・」とあり得ない話を聞かされる。「へ???」「いや。気がついたときにはもう落ちちゃって・・・」

 マジですか!?ノー天気にルアーで遊んでいる間に何とも間抜けな事態に。しかも、そのロッドのトップには前回ラインがらみでダメにしたガイドの代わりに新しくチタンのトップガイド(選択肢がそれしかなかった)を付けたばっかりなのに。ルアーも、そのときに一緒に買ったスキルジグ。どっちも使わないままさようなら??

 「メタルジグを沈めて引っかけるしかないね」のアドバイスをもらい、キャスティングタックルにメタルジグを付けて必死に底を漁る。大騒ぎの末、待望の魚信がきて、見事にベイトタックルを釣り上げた。やれやれ(^^;;;

 早朝便、午前便の情報を聞くと、早朝はカツオのナブラがあったけど、だんだん沈んでしまって午前便はダメダメだったとのこと。出船直前の船長との話では、カツオは諦めて、サバ、カマスメインで攻めようと思うとか。えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?それは悲しすぎるよぉ。みんなのタックルが何を期待しているか物語ってるでしょぉぉ!!とはいえ、お土産ゼロも悲しい・・・。むう・・・。

9月5日 13:45

 仕立てのお客さんや遅れてきたお客さんを待ってやっと出発。遅くても出船30分前には来いよなぁ(-"-メ 凸

 で、港を出てすぐに反応があったようで船はその反応を確認するためぐるっと一回り。で、「はいやってください。20mから」の開始の声と同時にジギングスタート。やっぱりカツオではなく、サバ・カマスメインなのね?(;_;)とか思いながらも、しっかりとジギング開始!

 タックルはさっき海から回収したベイトタックル。6.5フィートの安物ジギング用ロッドに、ダイワの船用ベイトリール。ジギング専用ではなく、餌釣り&ジギング両方に対応しているリール。赤いボディ(通常の3倍釣れそうw)と汎用性とお手頃な値段といろいろとがマッチして購入。シ-バスジギングや、沖のライトタックル五目にも活躍してくれていて、なかなかお気に入り。水没させたものの、とりあえず今使う分には問題なさそう。

 でも、しゃくれどもしゃくれども反応はなくすぐに移動。またすぐに反応を見つけてジギング開始。ここでようやく小サバ1匹を釣り上げお土産は確保。でも、後が続かず、先月の悪夢のパターンが脳裏をよぎる。何度か移動&ジギングを繰り返し、その間にもう1匹小サバを追加したものの、その直後に【何故か】ラインが切れていてジグをキャストした途端そのままさようなら。仕方なくスピニングタックルに替えてジギングするもその後の反応はなし。

 反応を見つけてのジギングでも、釣れてくるのは小さなサバばかり。左側のミヨシに入った人は、ジグの上に船宿お勧めの三連フラッシャーサビキを付け、サビキとジグ全部にサバがぶら下がってくることもあった。でも、やっぱりサイズは小振り。おいらもサビキを用意しようかと思ったんだけど・・・やめた。とはいえ、サビキ効果は絶大で、おいらが2本しか上げていないなか、既に二桁を優に超えている。ちっちゃいけど(^^;

9月5日 15:00過ぎ

 ベイトタックルのトラブルのあと、移動中に急いでラインシステムを組み直し次のジギングに備える。・・・あれ?移動時間が妙に長いし、移動の速度が速いぞ。始めのうち平塚を出て国府津辺りまで来ていたのに、気がつけば三浦半島が近づいてきている。どうやら一気に場所替えをして状況の好転を計るようだ。

 ・・・船がスピードを緩めていくと、左舷側に小規模なナブラを発見!!「ナブラだ!」と船は一気に活性が上がる。上手いことナブラに近づけて「はいどうぞ!ナブラも近いのでキャストしてみて!カツオだよ!!」のアナウンスに一気にアドレナリンが噴出する。が、ナブラがいるのは左側。おいらはミヨシとはいえ右側。さて、どうやってキャストしようか・・・?と思っていると、左のミヨシに入っている人は相変わらずジグサビキを真下に落とす。

 んぢゃってんで、「投げさせてもらいま〜す」と声をかけてキャスト。ピンクバック鰯カラーのハンドメイドジャークベイトが着水し、2・3回アクションを加えたところでルアーの後ろに明らかに大きな波紋ができた!!もう脳からはなんだか訳の分からないものまで噴出している。きっと。さらにその数アクション後に『ドン!』という衝撃がロッドに伝わり、フッキング!

 「来たぁ!」と反射的に叫んでファイト開始!すぐにスタッフの人がタモを持ってスタンバイ。周りの人の処理も的確に行い、おマツリの危険性もあっという間に回避してくれた。ロッドは6ftでミディアムライトアクションの標準的なバスロッド。しかも安物w ガイドだけは、良い物に交換してある。リールはシマノのアルテグラ2000。スプールだけアドバンスの2500に換装。ラインはスムースの0.8号にフロロカーボン5号のリーダーを一ヒロ。ラインとリーダーはビミニツイストでダブルラインを作り、結節はオリジナル?なノットを使っている。周りの人のように、カツオを想定したタックルではなく、あくまでもライトタックルでの挑戦。それでも、昨年同じタックルでそこそこサイズのシイラを上げているので、ある程度自信はあった。

 「ゆっくりでいいよ」「巻けるときに巻いていこう」スタッフの人がその時々にアドバイスをくれる。とっても安心してやりとりができる。これは大きかった。船のそばまで巻き寄せたところで、ルアーが顔の横に付いているのが見えた。口に掛かっていなければ、バレる確率も高い。しかも、ここから一気に走り出し、ドラグがなりっぱなしになる。「止まれぇ〜!」と叫びながら耐え、止まったところから「ポンピングでゆっくり!」の指示に従い、無理をせずに巻き上げる。その後も何回か軽く走られたものの、最後はスタッフの人が待ちかまえるタモに無事ネットイン。
1.6kgのカツオだった。スタッフの人がフックも外してくれ、クーラーボックスに入れてくれた。礼を言ってミヨシに戻り再度キャストするも、既にナブラはなくなっていた。

 船はナブラを探して付近をうろうろする。このときには、自分もミヨシに立ち、ナブラを探していた。と、やはり船の左舷側後方に怪しい波が見え、よく見るとナブラと確信。指をそちらに向けると、船長も見つけてくれたようで、そのナブラに近づく。今度は左舷側から前を横切るようにナブラが移動するように船を近づけてくれた。

 先程のファイトで、船の活性は更に上がり、左側のミヨシに入った人も今度は前方に向かってキャスト。おいらもナブラの先頭が船の前を横切るタイミングに合わせてルアーを船の前方にキャスト。5・6アクション後に、先程と同じような衝撃がロッドに伝わり、「よっしゃ!食った!!」と叫びながらファイト開始。

 先程と同じようにスタッフの人が周りの処理をしてくれてタモを持って待機。トルクフルな引きを楽しみながら、1匹目よりも楽なやりとりであっという間に寄ってきた。今回はがっちり口にフッキング。これが早く寄ってきた原因かな?
 何度かネットを嫌がり暴れたものの、無事にネットイン。1.4kgのカツオ。ヒットルアーはハンドメイドジャークベイトの鰯カラー。アクションは同じで、背中の色だけ違う物。何となく、一匹目を釣ったあと、ヒットルアーを温存したくて替えてみたんだけど、見事に仕事をしてくれた。

 更に新しいナブラを発見し、またまたさっきと同じようなコースで船を寄せてくれる。今度は、ハンドメイドのミノー鰯カラーに替えてキャスト。早巻きすると、ローリングでキラキラとフラッシングして魚を誘う・・・はず。と、ミノーのすぐ後ろをひったくるようなカツオが見えた!が、微妙にずれていたようでバイトせず。「食え!食え!!」と叫びながらトゥイッチングを織り交ぜると、同じように真横からひったくるように動くのが見えたがこれもバイトせず。結局、このナブラでのヒットはないままナブラが去っていった。

 今回遭遇するナブラは、どれもあっという間に通過するナブラばかり。チャンスは2キャスト程度。そのほんの一瞬に食わせることができなければヒットの可能性はなくなるようだ。その後、2回ほどナブラを発見し船を近づけるが誰のロッドにもヒットすることなく、ナブラは沈んでしまった。暫く諦めきれずに探したものの、ナブラを再度見つけることはできず。港に戻る途中でまた反応を見つけて小サバを釣りタイムアップ。

 もしかして、船の中でカツオを釣ったのはおいらだけ・・・?

エピローグ

 港に戻り、他の人の釣果も聞いてみるとカツオを釣った人は誰もいない。3船出て、カツオはトータル2匹。つまり、おいらが釣ったカツオだけ!!こんな事もあるもんだ。タックルを水没させた甲斐があったね(違

 昨年、同じタックル、ルアーでシイラを釣った経験が今回のやりとりではうまく活かすことができたようだ。ちょっと前なら、走りまくられたら慌ててスプールに手を当てて、そのままラインブレイクなんてのがオチだったような。タックルを信じることができれば、ライトなタックルでもカツオは釣れる。しかも、必死で耐えて耐えて・・・という展開ではなく、十分楽しみながら。おいらのバスロッド、気がつけばホウボウに始まりいろいろな魚を釣ってくれた。まだまだこれから追加して行けたらいいな。ライトタックルで釣るのは本当に楽しいな!!

 その晩、叩きで頂いたカツオは、今まで頂いた叩きの中でも最高の味だった。きっとそれは特別な喜びが魚の味に追加されただろう事は間違いないと思う。あ〜幸せ!!