2010.07.10〜11  夏の伊豆ロード


Report by  KO


時合いは1分?

 最近は天気が悪かったり日本海ばかり行ったりして、よく考えたら半年近く伊豆に行ってませんでした。ちょっと伊豆シックです。それで今週末は多少の雨なら行こうかと思っていたのですが、ちょうど天気も良くなりそうな気配。そこでこの時期の調査も兼ねて1人で行ってみました。とりあえず小物、ちょっとフラット、ショゴ、時間があればちょい投げと青物も・・・と、ちょっと欲張り過ぎかな? 欲張るとたいていろくなことがないんですけどね・・・

 9日の22時過ぎに出発。朝方まで雨が残り、その後は晴れるけど西風が強いという予報。それで、東から回ることにし、最初の港に着いたのは1時過ぎぐらい。空には星が出ている。ラッキー。しかし、車から降りるとものすごい強風。アンラッキー・・・

 明るくなるまではエギを投げてみるが、西風が横から吹き付け、釣りにくいというか、あまり釣りにはならない。結局、反応は無く、明るくなってからは小物狙いをしてみる。しかし、荒れ過ぎのせいか反応無し。風裏になっている方に移動してやってみてもダメ。が、少しずつ移動してやった時に突然反応が。細長い魚が次々にルアーにアタックするがなかなかのらない。どうやらカマスのようだ。次のキャストでものらず、次のキャストでは反応無し。時合いは1分? その後は全くアタらなくなってしまった。

 せっかくカマスを見つけたのでもう少し探してみたかったのだが、6時までにはこの場所を出たかったのであまりゆっくりはできない。なぜ6時までかは分かる人には分かるはず(^^; 結局、5時半過ぎには移動。

今度は30秒?

 次のポイントは去年オオモンハタを釣った港。が、アナハゼさえいない・・・。底はかろうじて見えるが、少し濁りが入っている。前日までの雨の影響だろうか?少し移動して桟橋の下にネンブツダイが群れているのを見つけ、ワームを落とすと、桟橋の下から少し大きい魚が出てきてワームを咥えていった。そこでアワセると、初めてのお客さん。クロホシフエダイだった。サイズは16cmほどだが初物なのでちょっと嬉しい。周辺をもう少し探ってみたがそれ以外は出ず。また少し他の場所を探ったがダメなので移動。

 次の港も去年オオモンハタが釣れたのだが今年は不発。ここも少し濁りが入っている。次は波静かなサーフでマゴチを狙ってみる。始めてすぐにアタリがあったと思ったらフグ。ま、ありがちなパターンだ。とりあえずミノーでテンポよく端から端まで探ったが反応が無いので次は大きめの湾へ。しかし、ここはかなり濁りが強いので少しやってすぐ移動。

 南伊豆は港内に流入河川がある漁港が多く、最初の港はやはりかなり濁りが強い。それでもやってみると流星のように尾(鰭)を引く魚が。ワームに付け替えてすぐ近くに落としてリフト&フォールをするとワームの動きに合わせて上、下と向いていたが、ついにフォールするワームを追って行った。咥えたところでアワセると優雅な泳ぎからすればなかなかの引き。今度も初めてのお客さんでイトヒキアジだ。体は10cmほどしかないが、幅があるせいかまずまずの引きをした。そういえば、これもメッキの仲間だっけ。他にも3匹で泳ぐイトヒキアジがいたがこちらは体は5〜6cmほどしかなく、ワームを落とすと逃げて行った。ここでまた移動。

 次の港はまずまず澄んでいたが反応無し。次の港は去年ショゴがいた港だが、ここもかなりの濁りがあり反応無し。次の港もかなり濁りがあったが、少しやっていると船の脇でチュポッと捕食音が聞こえた。セイゴかなと思ってメタルジグを投げると2匹の魚が絡まりながら追って来る。ショゴ発見! かなりの高活性で2〜3度ヘッド&テールでアタックしたがそれでものらない。そのうちパタッと反応が消えた。その後は何をやっても反応無し。今度は30秒? とりあえずショゴがいたので他の船や岸壁周りをじっくり探るが反応無し。しばらく走って次の港へ。

「特船イソメ」が吹き飛ばされ・・・

 次の港ではちょい投げをしてみる。この港は岸壁から釣りができるのでお気に入りなのだが、ここでは「特船イソメ」を試してみたかったのだ。伊豆で2日間で釣りに行くとちょい投げをやるとすると2日目になるので、南伊豆方面ではエサを手に入れにくいのでこれで釣れると助かる。

 岸壁に立つと左からの風がかなり強い。強風の中でちょい投げをするのは好きではないが、釣果はいいことが多い。ドリフトしてくれるから(^^) 水は結構澄んでいて期待が持てそうだ。「特船イソメ」を付けて第1投。風にあおられてドリフト開始。するとすぐアタリがあり良型のメゴチ。次に投げるとピンらしいアタリがあった後、アワセずに待っているとしっかりしたアタリが出て18cmのシロギス。その後も結構アタリはある。これはエサと同等かそれ以上にいいぞ。ただ食われると小さくなるのはエサと一緒かな(^^;

 今度は根周りを狙う。小型らしきアタリののち、強烈なアタリ。でかい!と思った瞬間、プツン・・・。マゴチを狙った時ドラグを締めたがその後の調整を忘れていた。しかし、ドラグの調整を忘れたとはいえ、0.8号のハリスをあっさり切るとは・・・。気を取り直して次のキャスト。また強烈なアタリ。今度はドラグが適度に効いて上がって来たのは22cmのシロギス。その後は良型メゴチ。これは面白くなりそう・・・と思った矢先、強風で「特船イソメ」が吹き飛ばされ、中の水が全部こぼれてしまった。特に気にしてなかったのだが、その後アタリがパタッと消えてしまった。潮止まりではないし、反応のいい魚を一通り釣ってしまったから? 謎だ・・・

 その後も反応がほとんど無いので小1時間でちょい投げを終了とし近くのサーフでまたマゴチ狙い。ここでは以前の5月にちょい投げ中にマゴチにキスを2度も持っていかれているので期待していたのだが、反応無し。もっと早い時期の方がいいのかな。とりあえず楽しめたのでここを後にする。

 次はサーフのブレイクと漁港の中でショゴ探し。が、反の無し。次のサーフは風の影響で大荒れ。漁港も濁りで見事に水色なのでここはパス。次の港ではネンブツ系とアナハゼが遊んでくれた。ここまで寝ずにやって来たので夕方近くなったところでそのまま仮眠。

だるまさんが転んだ猫

 起きると20時過ぎだった。翌日は雨が降る予報だったのでこれで帰るつもりだったのだが、ここまであまりに貧果なので翌日雨が降り出すまで青物を狙うことにした。家を出る前に沼津方面でソウダとサバの爆釣情報があったから伊豆でも何とかなるんじゃないかと思って。とりあえず買い出しして食事をしてから22時過ぎに青物を狙う港で就寝。

 3時に起きるとまだ暗かったので常夜灯の前でちょっと小物を狙う。するとハタンポが2匹釣れたが、2匹目はだるまさんが転んだ猫に持っていかれた。漁港の猫はこんな行動をする猫が多いが、この猫はキャストする度に移動していくと、その都度ふと見ると私が移動した距離だけ近づいてまた伏せの姿勢になっている。これがなかなか面白かったので1度移動してキャストした後すぐ横を見ると、動いてるところ見〜っけ(^^) そして釣れたハタンポが落ちると一気にダッシュして持って行った。その速さといったら・・・

 そんなこんなで明るくなってきたので移動し、ゆっくり準備してから堤防に向かう。若干濁りは入っているがまずまず澄んでいる。適当に釣り座を決めて期待を込めて第1投。反応無し。次も。結局2時間ほどやっても誰にもサバやソウダは来ない。餌釣りで3匹20cmぐらいのワカシが釣れたのを見ただけ。回遊待ちの間に反対側の沈みテトラをライトタックルで探ってみるが、ここでも反応するのはネンブツ系とアナハゼのみ。8時過ぎても回遊は無さそうなので、帰りがてら様子を見て行く。

ガツンとヒット!

 少し北上した所にある堤防ではいつも居る餌釣り師達がいない。でも、堤防には締めた跡があるから連れ出してはいるようだ。さらに北上した所にある漁港の岸壁に車を付けると、目の前の餌釣り夫婦の竿が曲がっている。釣れたのはソウダ。急いで車を止めるスペースを見つけ、タックルを持って戻り、釣れていた岸壁の一番端の係留ロープの左側で第1投。水はかなり澄んでいる方だ。

 着水後、少し沈めてからトゥイッチしてくるとガツンとヒット! 強めに締めたドラグからラインが出る。く〜っ、やっぱりこの暴力的な引きはいいな〜。春のサゴシやイナダに比べてもこの時期のソウダやワカシの方が引くと思う。と、引きを楽しんでいたら、急に右に方向転換。そっちは、ロープがあるのに! 慌てて強引に左に引っ張り、ロープから引き離すことに成功。最後の2〜3回の引き込みをいなし、抜き上げたのは36cmほどのマルソウダ。この1匹でようやく溜飲を下げることができた。

 さらに期待して投げ続けるが、その後は2回ほどチェイスしたのみで全く反応しなくなった。隣のエサではまずまず釣れているのに・・・。が、よく見ると餌釣りでも釣れているのはそこだけで、向こうの方では全然釣れていない。まだ群れが小さいのかな?

地元の人の話では今年は1ヵ月早いということだったけど・・・

 そのうち雨が振りだしたので車に戻り、車の近くの岸壁で小物狙い。何か変わったものが釣れないかな〜とやってみたが、結局反応するのはお約束の2種類のみ。そのうち雨が強くなってきたので昼前だが今回の釣りを終了とした。

 今回の釣行では釣果には全く満足できませんでしたが、一通りやろうと思っていたことはやったので、それはそれで良しかな? ま、欲張りすぎるとろくなことにならないのは、いつものことですけど(^^:今度伊豆に行く時は青物で行こうかな〜