2010.07.26〜30  夏の東北ロード


Report by  KO


夏ロード三部作完結!

 今回で夏ロード三部作の完結となります(^^; 前2回はあまりいい釣果ではなかったので今回こそと思うところですが、2週間ぐらい前までは太平洋岸の水温は15〜16℃台でかなり期待が持てそうでしたが、行く直前の情報では日本海側の山形周辺は27℃以上、太平洋岸は18〜19℃と2度以上上昇し、しかも1日のうちでもかなり上下するという状況で安定してませんでした。これだと結構厳しい時の条件ですが、それでも天気も良さそうですし、行けば何とかなるのが東北ですから、あまり気にせず、出かけました。

 25日の21時過ぎ、兄と出発。関越道を北上し、それからは日本海側を北上する。県境にある大きい港に着いたのは3時頃。この周辺は小アジが入っているようなので、ちょっと常夜灯下でやってみる。早速すぐアタリがあったがのらない。その後はアタリも無くなってしまった。ここでは兄が20cmのクロソイを釣ったのみ。1時間ほどで移動。

 次の港はこの辺では実績の高い港。ヘチの底を狙うと早速アタリがあり、上がって来たのは18cmほどのメバル。この水温でもまだメバルが釣れるというのはさすがに日本海かな。その後も同様にして小型のメバルを釣るが、他の魚は出ない。スロープをやると、ここは反応はいいのだが、釣れるのは10cm以下のメバルなのでなかなかハリ掛かりしない。それでも掛かると水温が高いせいか最初の引き込みは結構いいので、ちょっと楽しめた。

 少しすると明るくなってきたのでフラットでも狙おうと思ったが、あまりいい場所がない。結局、しばらく走ってようやく見つけた河口に着いた時はすっかり明るくなっていた。結局反応無し。少し移動してヘッドランドでやってみる。お約束の反応無し。が、兄には1回アタリがあったものの、すぐバレてしまったようだ。残念。

ヘチの底

 この後は仮眠してから温泉に入り、夕方には酒田の叔父の家に到着。27日は蔵王に行って観光し、28日の朝9時過ぎに叔父の家を出発。途中、国見温泉と網張温泉をはしごし、岩手県北部の久慈に到着したのは17時頃。早速、実績のある港に向かおうとすると、工事していて入れない。仕方なく近くのクロソイの実績の高い港に向かい、明るいうちから様子を探ってみる。

 いつもは暗くなってから来るので常夜灯周辺しかやっていないが、港内の堤防周辺には結構根が入っていてアイナメなども狙えそうだ。早速やってみるがアイナメの反応は無し。まだ明るいが海藻の周辺をフォーリングするとコンとアタリがあり、20cmほどのクロソイ。同様のパターンで3匹ほど追加していると、ようやく暗くなってきたので別の堤防に移動。

 今回の目標としては何とか30cm以上のクロソイを釣りたいというのがあったので、少しでも型のいいのが出そうな所でやってみたわけだが、先端周辺をキャストして底を探ったり、テトラの際を狙っても反応無し。そう簡単には釣れてくれない。それでも兄は堤防内側のヘチで27cmを釣った。多少はサイズが上がったかな?その後もヘチを狙うと20cmぐらいのは出るが大型は来ない。仕方なくいつもの常夜灯下に戻る。

 常夜灯下では去年のように船やロープの際からの反応はあまり良くなく、釣れてくるのはヘチの底ばかり。それも小型ばかり。やっぱりあまり良くないのだろうか・・・。少し場所を移動して普段はあまりやらない暗い方で底狙いをしてみると兄が30cm後半のソゲを掛けるが、最後の引き込みでブレイク。飲み込まれていたのかな? それで集中してそこを探るがその後はソゲは来なかった。

 ソゲが釣れたということで、その周辺でヘチの底を探っていくとクロソイがポツポツと釣れてくる。22cmも出た。今回は水温が安定してないから底の方がいいのだろうか? 最後に兄がもう1回ソゲを掛けた場所でやるとクロソイが来た。それで私もそこでやるとすぐクロソイが来た。ここは根が多いようで海藻が結構掛かってくる。その根の周辺にクロソイが付いているようだ。少しするといいアタリが出て27cmのクロソイ。ようやく良型が出た。その後もその周辺を探るとまずまずのサイズのクロソイが結構釣れたがサイズアップはできず。

港内での良型クロソイのパターン

 ようやく港内での良型クロソイのパターンらしきものが見えてきたので次の港に向かう。ここでは去年はいくらでも釣れたのだが今年は様子が少し変。底のゴロタ周辺には海藻が無い。やってみると全く反応が無い。結局、ここでは兄が1匹釣っただけで終わってしまった。次の港は魚影は濃いが小型ばかりなのでパスし、先の港に行こうとしたところで眠くなったので、途中の道の駅で就寝。

 翌日は6時ぐらいに起きて宮古方面に向かい、大きめの港で水深のある所をちょっとやってみる。この日はかなり風が強くなっていて暑い中、気持ちはいいが釣りはやりづらい。結局反応無し。それではと、いつものこの時期でもアイナメが釣れる方面に向かうが、どこに行っても全く反応が無い。仕方なくしばらく走り、仮眠後、前に小型の反応が多かった港の脇のゴロタに行ってみる。

 ここは前に秋にやったら、アタリは多いものの全く食い込まなかった。それで、今回はアンダーショット・リグで小さいワームを使ってみたが反応は無い。ところが、大きめのワームを使っている兄は結構アタリがあるようだ。しかし、やはりのらない。ワームが小さいとアタリが無く、大きいと食い込まない・・・、さて、どうしたものかと考えたが、答えはエサか・・・。前に餌釣りでは小型が入れ食いで釣れていた。でも、結局小さいわけだから大きいのを探すべきかな。それで堤防の先端で船道のブレイクにある根を探っていたらようやくアタリ。やっと来たと思ったら20cmぐらいのクロソイでがっかり。それでも夜や秋にやったら面白いかもしれない。

 この港で釣りをしていると雨がポツポツと降り出していたが、次の港に向かう途中、かなり雨が強くなり、本降りになってしまった。とりあえず港に着くと風も強く、かなりうねりもある。それでも小降りになった時にやってみるとすぐクロソイが釣れたので期待が持てそうだったが、結局雨が強くなったので退散。

 暗くなって来たのでイカ狙いの港に行くが、ここも本降り。しばらく待っていたが止みそうもない。TVのニュースを見ると南の方がいくらか良さそうなので釜石方面に向かってみる。こちらは雨は止んでいたのでイカ狙いをしてみるが、30分もするとまた雨。結局諦めてそのまま就寝。

東北遠征はドライブがてら

 翌日は5時頃に起きると雨は止んでいた。予報では午前中は持つらしい。それですぐ移動して過去に夜良かった所を昼間見て行く。最初に行った港は過去にクロソイの良型が良く釣れた所だがここは港内にブレイクがあり、そこを狙うと面白そうだ。少しやるとかなり根がきつい所があり、そこからクロソイが釣れた。かなりピンポイントなので夜は面白いかも。ヘチの底からは小さいオウゴンムラソイ。ここは港内までかなり潮通しがいいので大型も期待できそうな気がする。ちなみにここでは今回イトヒキアジを見かけたがこれもメッキ情報になるのかな? と、間もなくまた雨が降り出したのでここを後にし、別の港へ。

 その後も何カ所か良さそうな所も見つけたが、10分も釣りをさせてもらえない。しばらく走って大船渡辺りまで来るとようやく雨が上がったので港内で遊んでみると、ヘチの海藻には小アイナメが結構付いていて反応はいいのだが、小さくて食い込めない。ワームのサイズを落としたり、小型メタルジグを使うが結局反応しなくなってしまった。

 その先も何カ所か見て行き、面白そうな所も何カ所か見つけられたが、14時ぐらいにはまた雨が降り出して来たので、今回の釣りはここで終了とし、「東北遠征はドライブがてら」の本領を発揮して栗駒方面に向かい、秋田須川温泉に入って来たのでした。

 結局、夏ロード三部作はどれも中途半端な釣果で終わってしまいました。今回は、天気は問題無いと高をくくっていたら、釣りの2日目以降は雨に降られてしまい、夜に釣りができなかったのはこの時期としては痛かったです。まぁ、これも釣りですが。レポートを書こうと思って釣りに出かけると、釣れても釣れなくても何らかの形が欲しくなるわけですが、今回は何とか「港内で大型クロソイ」のヒントを得られたかな〜という感じです(^^;