2010.08.14〜15  カマボコ大作戦!?


Report by  KO


ニベを蒲鉾に

 少し前、兄がニベを蒲鉾にすると美味しいらしいという情報を持ってきました。考えてみれば、よく蒲鉾の原料になるグチはシログチのことで、これは一般にイシモチと呼ばれています。私がよく釣りに行くニベもイシモチですし、釣れる時は結構釣れます。それで、これを蒲鉾にしてみたらどうかということになり、お盆の間に行ってみることになりました。しかし、初夏には結構釣れたらしいニベも、7月中旬以降、水温が下がってからはあまり良くないという話しか聞こえてきません。それがちょっと不安でしたが、この時期はサイズは小さいものの釣れたことが多いので、とりあえず行ってみました。

 14日の17時半過ぎに兄と出発。首都高が混んでるようなので東関道はやめ、常磐道から圏央道経由で鹿嶋方面を目指す。途中、エサを買うために釣り具屋に寄ると、イシモチは水温低下のため数が減ったと書いてある。やっぱり・・・。とにかくエサを買って最初のポイントに到着したのは21時頃。あれ、いつもより1時間余分にかかってるぞ? 多少遠回りだが時間はそんなにかからないと思ったのに・・・。なんか1時間損した感じ。

ココン、ココン

 出発前の予報では波が3mとのことだったので港内に行ってみたのだが、それほど波は無い。が、釣る所も無い(^^; アジ狙いだと思うが、この時間で満員とは・・・事前情報で小アジが回っているというのがあったが、それは確からしい。

 仕方なくしばらく走って22時頃、サーフに隣接する小堤防へ。こちらは情報を証明するかのように人は少ない。もう少し走って波崎方面に行ってみようかとも思ったものの、どこへ行ってもそれほど変わるとも思えなかったので、とりあえずここでやってみることにして先端に釣り座を構える。

 堤防先端は下にテトラが入っているのでやりにくそうだが、うまく抜き上げれば何とかなりそうだ。エサを付けて第1投。変化なし。エサも全く食われていない。その次も。しかし、しばらくするとエサが食われるようになり、少しするとようやく食いアタリが出て22cmの本命が釣れた。

 次に投げた後、竿を足に挟み、何分かかったかと時計を見ると22:45と表示されている。最初の1匹まで40分かかったのか・・・と思っていると、「ココン、ココン」とアタリ。慌てて竿を持ってアワセるが時すでに遅し。時計なんか見るんじゃなかった〜と思っても後の祭り。その後もエサは食われるものの、あまりアタリは出ない。たまに食いアタリらしきものも出るが掛からない。多くの小さいアタリはどうもフグがかじっているようだがフグさえも活性は低い。その後はしばらく釣れることはなかった。

 次に釣れた18cmは3時間後。朝まづめも近づき、潮も上げて来ているからようやく時合いかと思いきや、反応は変わらず。そのうちに明るくなり、朝まづめも反応無し。この時間ならフラットでも狙った方がましなんじゃないかと思うものの、まさか朝までここでやるとは思わなかったので、私はエサ釣りの仕掛けしか持って来ていない。車に戻るのも面倒だし・・・。もはや完全に諦めムードで兄はメタルジグを投げ始めていた。

マジで?

 と、横にいた釣り人が投げサビキを始めるとそこに小アジが鈴なり。マジで? その次も。これを見て急いで仕掛けケースからサビキ仕掛けを取り出し、天秤を外してサビキを付けて投げてみる。これは小アジの回遊があるということで、イシモチ仕掛けのケースに密かに2つだけ忍ばせておいた物だ。

 着底して間もなく、プルプルとアタリ。巻いてくると小アジが2匹付いている。手前のテトラをかわして抜き上げ、あっさり小アジキャッチ。次もすぐ掛かったが、下のテトラに当たって外れてしまった。投げサビキは普通シャクるが、何もせずにただ巻きの方が反応がいい。底を取って巻いてくるとカカン、カカンとアタってくる。サイズは14〜17cmながら、2匹、3匹と掛かると普段青物用に使っている竿でも結構重いし、引きも楽しめる。しばらく見ていた兄もサビキに替えて二人で入れ掛かりを楽しんだ。

 ふと、振り返ると堤防上には夜が明けてから20人近くの人が来ていて、同様に投げサビキをしている。みんなはちゃんと知っていたようだ。もっとも、ルアーロッドを使っているのは私達だけで、他の人は手前のテトラをかわすために磯竿を使っていた。

 こうして小アジフィーバーは小1時間ほど続いたが、この間に2人で28匹ほど釣っていた。大きめのサイズが多いのも嬉しい。こうして予定とは違うものの、釣り自体は満足できたので朝7時には帰路に着き、渋滞もなく帰ってくることができた。

蒲鉾造りに挑戦

 帰ってから、ニベは2匹しか釣れなかったものの蒲鉾造りに挑戦してみました。下処理はいつもと同じで3枚におろして小骨を抜き、皮を取る。それに塩をふり、冷蔵庫に30分ほど置く。冷蔵庫から取り出したら小さく切ってたたく。これに普通は塩、砂糖、味醂、卵白などを混ぜますが、今回は塩だけでやりたかったので、1〜3%程度の塩を加えてあとはすり鉢でひたすらスリスリ。繊維がつぶれて弾力が出てきたら、適当に成型して蒸し器で10分ほど蒸して完成です。

 できたカマボコは見た目はよくないですが、歯ごたえは十分で味もしっかり魚の味がします。まだまだ改善の余地がありますが、まずまず美味しかったです。最近の釣りはこんなのばかりですが、なんとかカマボコも作れたことですし、Mission completeです。え、「大」って何? そんなの知りません!(^^;