2010.12.18  月光の魔力でイカパラダイス


Report by  T-Ya


新たなサーフへ

 今シーズンの秋イカエギングは、遠征するも一杯二杯の釣果が続き不完全燃焼。たまには違う釣りでもと思うものの余り良い情報もなく、あれこれ思いを巡らせた結果、釣れなくて元々ぐらいの気持ちでのんびりとサーフでエギングをする事にした。早速状況を調査すると、水温は太平洋岸であればまだ20度近くあるので問題なし。潮は夜中になると大きく引いてしまうので夕マヅメ勝負。ところが風向きがイマイチでお気に入りのサーフは横風になってしまう。そこで以前から一度行きたいと思っていたサーフを新規開拓する事にした。そこであれば追い風になり問題なさそう。

横風ビュービュー

 正午に出発して200kmほど走り、明るいうちに初めてのサーフに到着。新規開拓とは言っても様々な魚種が釣れることで有名なサーフなので、既に多くの人が釣りを楽しんでいる。殆どの人が広大なサーフの両端に陣取っており、空いている真ん中付近に釣り座を構えることにした。準備が完了し、日が傾きかけた頃に釣りを始めたが、風向きが予報とは異なり真横から吹いてきてラインが大きく横に流されてしまう。波もザブザブの状態。これではわざわざ追い風になる場所を選んだ意味がなくなってしまうのだが。苦戦の予感がしつつも、やむなく竿を振り続ける。

月の輝きとともに・・・

 やがて日が暮れると幸いな事に風がピタッと止み、更に弱いながらも追い風が吹いててきた。その後波も弱くなり、絶好のコンディションに変貌。すると明確なアタリが出て200gぐらいのアオリイカをゲット。サイズは小さいものの初めての場所での一杯は嬉しい。東の上空には満月に少し足りない月が出ており、空が暗くなるにつれて明るさを増していく。次も釣れたのは100g級のミニサイズ。釣れないよりはマシかと思っていたが、それは序章に過ぎなかった。

 周囲が完全に暗くなり月光が煌々とサーフを照らし始める頃、微妙なアタリを感じてあわせを入れるとグィーンと気持ちの良い引き。慎重にズリ上げると800gのアオリだった。余韻に浸りながらしゃくっているとまたアタリ。更に強い引きをみせて上がってきたのは900gと満足のいく良型。その後もアタリが頻繁にあり、エギをしっかり抱かせる駆け引きが楽しい。途中、あと一歩の波打ち際でばらしたり、4投連続キャッチなどもあってかなり忙しい。サイズも400g以上が多く、引き波に巻かれないようにドラグと足を使ってやり取りするが腕が疲れる。潮位が下がってくるとアタリは減ったがポツポツと釣れ続ける。21時になってやっとアタリもなくなったので終了とした。

 合計14杯、6kg超の水揚げとなり、サーフの新規開拓は大成功でした。そのサーフのイカ影が濃いのか、或いはたまたま条件が良いだけだったのか、また予報とにらめっこして確認に行かないといけません。