2011.05.02  デカイカの正体は?


Report by  T-Ya


リベンジ釣行

 2週間前のエギングでは2回バラしてボウズに終わってしまった。良型の手応えは十分だったのだが、どうもエギをしっかり抱いてくれないようだ。折角のGWということもあり、リベンジのつもりで南紀へ向かった。

 いつもの磯に着いてみると、強い西風が吹いているが追い風なので問題なし。空は雲も少なく晴天なのだが、黄砂が飛んでいるためまるで曇っているようだ。新調したロッドで早速エギングを開始する。

またもや痛恨のバラシ

 日没まであと一時間になった頃、フォール中に違和感を感じてアワセると生命感あり。そして一瞬の間を置いた後、グイーンと引き始めた。前回はここで身切れのためにバラしたので、今回はすぐさまドラグを緩めて対応。ところがジーッとラインが2回ほど出たところでまたブツッとバレてしまった。エーッなぜだ?と思いながらエギを回収してみると、イカの身がカンナに付いていた。また身切れだ。前回と全く同じ展開に天を仰ぐ。

 それにしても前回も今回も、身切れには違いないのだがゲソではなく身の一部が付いていた。一体どこに掛かっているのか? 掛かりが浅いのか? こりゃコウイカ用のカンナの大きなエギでも使わないとダメか〜?などと納得のいかない思いが頭を巡る。

やっとキャッチできたのは・・・

 まだチャンスはあると気を取り直し、エギのカラーを換えてすぐにキャスト。すると近くまでシャクッてきたところでロッドにじわっと重みが。ところがアワセても重いだけで引かない。ドラグが緩いせいなのか、再度アワセても同じ。

 そこでドラグを一旦締めてから三度目のアワセ。やっと釣られていることに気付いたのか、グーッと引き始めた。すぐにまたドラグをユルユルにして十分に走らせ、おとなしくなったところでゆっくりと巻きにかかる。今度こそしっかり掛かっているようだ。キロオーバーは十分ありそうな重量感を楽しみつつ、寄せてくると太く茶色い姿が浮上。でも微妙に足が短いような・・・。

 近くに来たところで正体はモンゴウイカと判明。1.5kgの良型だった。磯場で釣れるとは思っていなかったので、意表を突かれたような感じがして「君かいっ!」と思わずつぶやいてしまったが、これまでの謎が一気に解けたような気がした。

 結局その後はアタリも無かった。ここ2回の釣行はどうやらモンゴウイカに翻弄されたようだ。それでも何とか楽しんだ末に正体を知ることが出来たので、スッキリした気分になった。