一ヶ月前
ブログでお世話になっている手のヒラアジさんは、房総をメインにメッキ道に励んでいらっしゃいます。その手のヒラアジさんがずっと前から考えていたという南紀遠征を今年ついに決行すると知ったのは、一ヶ月ほど前。手のヒラアジさんの相棒たるCommyさんも御一緒です。手のヒラアジさんからのお誘いで、南紀が好きなTATさんと私もご一緒することに。私にとって南紀は地元ではなくてプチ遠征先なのですが、一番近いと言えば近いので、ガイドの真似事でもするしかないという気持ちが頭をもたげ始めます。その日から私の頭の中は、南紀メッキコラボのことで埋め尽くされてしまいました。
同世代、でも違うスタイル
TATさんは私と同世代であることは知っていましたが、事前の情報のやり取りをするうち、驚いたことに手のヒラアジさんとCommyさんも同世代であることが判明。同世代のオッサン4人がメッキという小魚を狙って遠征コラボとは、傍目にはちょっと変に思えるかもしれませんが、当人たちにはむしろテンションが上がる材料になってしまいました。
更に話を聞くと、房総ではメッキを狙うポイントは港内が多いとのこと。スロープだけでなく、護岸のヘチや係留船のキワなどもよく釣れるらしい。一方南紀では河川内や河口周辺のサーフで狙うことが多いです。もちろん港内でも狙えますが、河川がらみのポイントは自然を感じられて気持ちが良いものです。TATさんもそのようなポイントがお好きだとか。逆に房総ではメッキが狙えるような川は少ないとのこと。地勢の違いによる房総と南紀のメッキポイントの相違があるようです。また使用するルアーもおのずと違ってきます。このようなメッキ狙いのスタイルの違いは非常に興味深かったです。今回のコラボでは、南紀ならではと言えるような場所を中心に周るポイントを計画してみました。
台風が・・・
コラボに向けて何回か下見を行いましたが、その間に台風が日本列島を襲います。台風12号は紀伊半島に大災害をもたらし、台風15号もコラボ直前に直撃していきました。一日ずれていたら飛行機が欠航して中止となるところでした。台風によりもたらされた大雨で南紀の海は濁ってしまい、釣りをするのがかなり厳しそうな状況です。それでも下見では濁りの少ないポイントを見つけることが出来たので、釣りは可能と伝え、いよいよ当日を迎えます。
9月23日
前日に白浜空港に到着していた手のヒラアジさん、Commyさんとワクワクしながらご対面。肌寒い台風一過の早朝から釣り開始です。まずは湾内の水門周り。さっそくメッキやセイゴが遊んでくれました。次は大きく移動して河口の横の漁港。私はいつも港内には見向きもせずに河口に行ってしまうのですが、手のヒラアジさんは係留船やヘチ狙いでメッキやチヌをゲットしています。港内狙いのお手本を見せてもらいました。流れのある河口ではCommyさんもメッキを釣り上げます。次の港ではクサフグの猛攻。数十匹の群れがワラワラとルアーを追ってきます。
フグと遊んだ後は、いよいよ南紀らしいポイントに到着、短パンとサンダルに履き替えます。小さな河口周辺にサーフが広がり、まずはその横にある小堤防をチェック。すると元気なメッキが飛びついてきました。しばらくすると反応がなくなったので、河口に広がる浅場にザブザブと立ちこみます。水は冷たいですが気温が上がってきたので気持ちが良い。ヒザまで浸かって遠投しメッキを狙いますが、残念ながらメッキは不在。そしてなぜか私にだけダツが何回もヒットします。
その後は、渓流を思わせるような河川内、本州最南端近くの漁港などを狙いますが、やはりメッキは不在。濁りはないのですが、ベイトが少ないようです。漁港では手のヒラアジさんとCommyさんがアオリイカやハリセンボンと戯れていました。
大きく移動して河口周りのスロープを攻めた後、この日の最後に予定していたポイントに到着。周囲に山が迫る汽水域です。ところがここでもベイトの姿は見当たらず、微妙な雰囲気。前週の下見では明るいうちにセイゴが良く反応し、日没前後にはメッキが連発したのですが・・・。もう移動する時間はないので、仕方なくそこで日没のゴールデンタイムに賭けることにします。するとやはり反応が出始めて、Commyさんがトップでセイゴ、手のヒラアジさんと私がメッキを掛けますが、後が続かず終了。
釣果はイマイチでしたが、好天の中、日の出から日没まで思い切り遊ぶことが出来ました。宿に移動して温泉と釣り談義を楽しんだ後、就寝。
9月24日
次の日も早朝に起き、宿の前でTATさんと合流です。ウン十歳後半のオッサン4人がついに勢揃いしました。挨拶もそこそこに、宿の近くの河口で釣り開始。ここでは活性の高いメッキがウロウロしており、良型混じりで皆そこそこキャッチすることが出来ました。次は前日の夕まづめに攻めた汽水域に行くものの不発。
その後入った渓流ポイントは下げの時間帯なので、河口沖の浅場に短パンで立ちこみます。ところがまたもや私にだけダツが連発。光栄にもダツマスターの称号を頂いてしまいました。でも何とかカスミアジを一つキャッチして溜飲を下げます。
最南端で昼食をとった後、河口でやサーフの堤防などでメッキをキャッチ。堤防ではお出かけパターンの良型が連発してパワフルな引きを楽しみました。
あっという間に時間が過ぎ、手のヒラアジさんとCommyさんの帰りの飛行機の時間に合わせて空港近くのポイントに移動。そこではCommyさんがメッキを2つ釣りますが、どうにも反応が悪いまま、時間切れとなってしまいました。ここで房総チームのお二人とはお別れです。せっかく大遠征して来てもらったのですが、メッキはあまり釣れませんでした。でも台風通過直後にもかかわらず水が綺麗な場所も多く、何とか南紀らしい釣り場を見てもらえたのではないでしょうか。台風のせいで一時はどうなることかと思いましたが、私にとっては夢のように楽しい2日間となりました。誘って頂いた手のヒラアジさん、Commyさんや、同行して頂いたTATさんに感謝、感謝です。
お二人が帰られた後は、TATさんに無理をお願いして残業アジング。今一アジングが上達しない私のために、TATさんが色々レクチャーしてくれます。釣ってみるとウデの差は歴然、TATさんは私の4倍釣り上げてます。翌日も南紀に残るTATさんとお別れして、帰路に着いたのでした。