2012.03.03  厳しいヤリイカ釣り


Report by  KO


とりあえず、やってみる

 今週もあまりいい天気予報ではありませんでしたが、土曜日は晴れるという予報だったので行っちゃいました。狙いは懲りずにヤリイカ。最近は西伊豆の方はあまりいい釣果は聞かれず、東の方が多少回っているという話だったので、どちらにしようか迷いましたが、金曜の夜は、西は雨が降りやすく、東は北東の風が強い予報。悩んだ末、まずは西側から行くことにしました。

 21時前に兄と出発。今回は兄の同僚のI氏と土曜の夕方に東伊豆で合流することになっていたので、土曜の夜はイカ釣りのみ。私は先週の伊豆アジの美味しさが忘れられず、ヤリイカポイントに行く途中で少しアジを狙ってみることにした。

 途中で食事を済ませてから釣り具屋に寄り、最初のポイントに着いたのは0時近く。伊豆のアジは回遊待ちで狙うことが多いので、この時間では厳しいかもしれないが、とりあえず、やってみる。

 最初のポイントはいい感じだったが反応なし。次のポイントは先週のカマスポイント。時間のせいか今日は人が少ない。早速、やってみるが反応も鈍い。ようやく釣れたのはやはりカマス。まだ先週のカマスが冷凍庫に残っているので今日はお帰りいただく。その後、よく引く魚が掛かったので、てっきりアジだと思ったら、またカマス。その後は兄が小さいカサゴを釣っただけ。ミノーを使っている人はポツポツカマスを釣っていたが、今回はキープはアジだけでいいので移動。

唯一釣れたのは・・・

 次のポイントはたいてい先行者がいるが、この日は珍しくいない。で、やってみたが、反応なし。その後、2カ所やってみたが反応がないのでヤリイカポイントへ向かう。

 2時半ぐらいにポイントに着くと先週のポイントには先行者が。諦めて移動しようとすると、先行者は撤収するところだった。そこで入れ替わりにそこに入り、釣り開始。ササミの塩漬けをテイラに巻いて放り込んでおくだけ。基本的にはこれで釣れてしまう。このポイントでは先週、常夜灯下でライズも出ていたということなので、ウルトラライトタックルも持って行く。

 イカはしばらく反応なし。その間、シャローの常夜灯下でたまにライズが出るので狙ってみるが、結局食わず。先週もそんな感じだったらしい。たまに全身を出してライズするのを見ると細いのでカマスのような気もするが・・・。

 唯一釣れたのは17.5cmのハタンポ。大きなハタンポについつい見とれてしまうが、1匹では仕方がないのでお帰りいただく。その後、たまにエサは食われているが、のって来ない。イカが小さいらしい。そんなことを繰り返していると、だいぶ明るくなってきた。

少し遊んでから抜き上げ

 ブレイク付近を狙う兄のエサは結構食われているが、ウキにはあまりいい反応は出ない。深場を狙っている私にも1度いい反応があったがのらなかった。そのうちにまづめになったので、この時間なら食うかなと再びライズを狙ってみる。

 すると足元を狙っている時に黒い影が出てきた。そこでラインを50cmほど出し、足下をスイミングさせるとガツッとアタったがのらず。アタリがあった場所にもう1度ワームを落とし込むと、そのまま竿先が絞り込まれた。ラインが短いのでよく引く。少し遊んでから抜き上げたのは21.5cmのメバルだった。

 その後、シャローを狙うとこちらでも17cmほどのメバルが釣れた。全部ではないと思うがライズにはメバルもいたようで、さすがにスレたメバルもまづめには食って来る。その後はメバルの反応もなく、イカも釣れないので6時過ぎにはこのポイントを後にし先に行く。

 次に着いたポイントではエギをシャクってみたが、追い風ながら冷たい風がかなり強い。1時間ほどですっかり冷え切ってしまい、反応もないので仮眠。ふと気が付くと14時近くになっていた。珍しく全く起きなかったのは、やっぱり冷え切ったせいかな? 起きてから少し買い出しし、I氏と合流すべく東伊豆に向かう。

魚が入っているならイカも

 16時過ぎに合流ポイントに到着したが、まだI氏は到着していなかった。そこで、少し近くの港の様子を見に行ってみる。するとここの堤防は先端付近が少し曲がっていて、その先にずらっとカゴ釣り師が並んでいる。イワシが入ったという情報もあったので、それかなと思って様子を見に行くと魚は上がっていなかったが、堤防にはヤリイカらしきスミ跡が結構ある。新しそうなのは無かったが、魚が入っているならイカもいるんじゃないか。

 その後、合流ポイントに戻ってI氏と合流し、とりあえず、ここでやるという兄達を残して私は1人で先ほどの港へ。ポイントに戻って早速堤防に戻ると、暗くなったら帰ると思っていたカゴ釣り師が半分は遠投ヤリイカ釣り師に。う〜ん、これは予想外だったなぁ(^^; それでも角付近に場所を得て17時ぐらいから釣り開始。

 遠投師は私の2〜3倍は飛ばしていて、これではお手軽ヤリイカタックルでは勝負になりそうもない。そこで遠投師たちが深ダナを狙っているので、私は浅ダナにして、中層から底はエギングで探ることにした。

 普段、ヤリイカ狙いでは3.0号のエギを使うことが多いが、ここは水深があるので沈むのに時間がかかるし、底も取り難い。そこで取り出したエギは、デイスクイッド3.5号ピンク。3.5号ながらシルエットは小さめで沈むのも速いので。

グッジョブ、デイスクイッド!

 2時間ほどは何事も起こらず経過。先端付近で1杯あがった以外は遠投師も沈黙。あと1時間ぐらいしたら戻ろうかなと思っていた19:10過ぎ、エギをシャクっていると底を取ってからシャクリに入ろうとしたところで重みがのった。アワセる。スカ。藻だったのかな? そこでもう1度底を取り直してシャクろうとすると、また重みがのった。アワセる。今度はのった。

 結構重みがあり、グイッグイッとしっかり引くので500gぐらいのアオリイカかなと期待する。ようやく浮かせてライトで照らすと掛かっているイカは細長い。ついに伊豆ヤリイカゲットか!と思ったら、ヒレが3角形に見える。ということはもしや・・・。ようやくネットに収まったのは、やはりマイカことスルメイカだった。

 最初、少しがっかりしたが、それでも胴長28.5cm、全長では43cm、445gのグッドサイズ。考えてみれば、これまでスルメイカはムギイカサイズしか釣ったことがなかったので、初めてスルメイカと呼べるサイズ。グッジョブ、デイスクイッド!

 これはまだ来るか・・・と思う気にはなれず、鮮度がいいうちにすぐ締めて車に仕舞に行き、戻ってから釣り再開。その後は反応なく、少しすると兄達が来た。そちらはさっぱりだったようだ。しかし、この場所は3人でやれるほど広くはないので、今回本命に考えていたポイントに向かう。

小ぶりながらヤリイカ

 本命ポイントに着くと結構な雨が降っていて北東の風が強い。また、これか・・・。そして、ポイントには誰もいない。この状況では当然か・・・。これはアウトだなと思っていたら、「ちょっと、やってみるか」ということになった。「え、やるの・・・?」私は車に残っていようかと思ったが、そもそもこのポイントが釣れ出したようだという情報を入れたのは私なんですよね(^^; それで雨具を着こんで一緒にやることにした。

 風雨にさらされながら2時間ほどやったが、全く反応なし。エサも全くかじられた気配がない。雨も強くなってきたので22時半ごろに「もう撤収しようか」という話を始めたまさにその時だった。「あれ、オレのウキはどこ行った?」とI氏。見ると電気ウキが2つしかない。すぐに戻ってアワセるとのったようだ。あがって来たのはやや小ぶりながらヤリイカ。数分後またI氏がアワセる。今度ものったようだ。しかし、抜き上げた時、堤防のヘリまで上がったところで落ちてしまった。う〜ん、残念。

 しかし、これで撤収モードは雲散霧消。全員やる気モード全開でヤリイカ釣りを継続。しかし、この後はパッタリとアタリが途絶えてしまった。雨も止んだこともあり、日が替わってもしばらく粘ったが、その後も反応がなく、2時には今回の釣りを終了とした。

 相変わらず厳しい釣りでしたが、今回釣れるかもしれないと思った場所でヤリイカが釣れましたし、私もスルメイカを釣りました。また先週、先々週と兄がケンサキイカなどを釣ってますので、厳しいながらも少しずつ釣果が出てますので、続けていけばそのうち夢の入れのりなんていうのも、味わえることもあるのではないかとついつい期待してしまいます。でも、私は未だにエサではイカ釣ってないんですよね・・・(^^;