2012.11.02  波乗りアオリイカ


Report by  T-Ya


平日に出撃

 珍しく平日に会社が休みだったので、サイズアップしたアオリイカを狙って出撃することに。冬型の気圧配置になったので風向きを考えて太平洋に面したサーフに行くことにした。19時が満潮、その後月が出るので、満潮を挟んで上げの夕まづめと下げの月夜を攻めるプラン。昼頃に出発して200km南下し、サーフを目指した。

うねりをものともせず

 着いてみると天気は良く風も追い風だったが、低気圧が通過した後のうねりがかなり残っている。サーフでのエギングはタモ要らずで手軽に楽しめるが、他の釣り場とは少し違って波をうまくかわすテクニックが必要になる。イカを誘う時は波の干渉を受けないようにロッドを立てるのはもちろんのこと、掛けてからずり上げるまでのやり取りが最も重要だ。

 17時に釣りを開始。夕まづめには一杯だけだったが、波に合わせたスリリングなやり取りを大いに楽しむことが出来た。寄せる波に合わせてずり上げるのがサーフでの釣りの基本だが、タイミングが合わず一発でずり上げが決まらないことがある。そんな時は緩めのドラグとフットワークで引き波による身切れを防ぎ、逆に寄せる波では素早い後ずさりとリールの高速巻き。テンションを出来るだけ一定に保つのがコツだ。これらも当たり前とも言えるテクニックだが、波が高い夜のサーフではこの他にももう一つ重要なテクニックがある。それはまた別の機会に(笑)。

 月が出てからはポツポツと3杯。それでも全て500g級と食べ頃の型揃いで、なかなか良く引いた。バラシも無く、サーフエギング用に買ったハイギアのリールも楽しいやり取りに一役買っているな〜と一人悦に入る。

ありがちなラスト一投

 月も高くなりまだまだ釣れそうな感じで、何とか5杯目を釣りたいと思っていたが、時間も遅くなったので最後の一投と心に決めてキャスト。するとジワーッとしたアタリを感じ、半信半疑でアワセてみるとまさかのヒット。またやり取りを楽しみながら、この時点では大いに有頂天。ところが引き波にかぶさる形で急に大きな寄せ波が来て、イカがもみくちゃに・・・。その後はご想像通りのオチで、自分でも驚くような情けない声がサーフに響く。まずまずの釣果だったのに残念な結末を迎え、長い長い帰路に就いた。