2013.05.05  災い転じて


Report by  T-Ya


事の始めは・・・

 3日前。そろそろ終盤のサーフエギングに出かけた。風に悩まされることが多いので、この日は1ランク細いPEラインを導入、ところがこれが裏目に出た。滅多に根掛かりすることの無いサーフなのに、開始早々根掛かり。おそらく海藻か大き目の砂利に引っかかっているはずなので、ラインとロッドを一直線にしてゆっくり引っ張ると大抵外れる。しかしがっちり掛かっているようで結局ラインブレイクしてしまった。しばらくするとまた同じように根掛かり。じわっと引っ張ると今度はうまく外れた。戻ってきたエギを見るとカンナに軟体系の身がついている。どうやら根掛かりの犯人はタコだったようだ。

 その後も頻繁にタコのアタリがあるのだが、細糸では強引なやり取りが出来ず、予備のラインも持ってきていないので大苦戦。単純に引っ張っても負けるので、ラインテンションを緩め気味にして、動き出した所で大きくアワセると引き剥がせる。ところが港内と違ってかけ上がりが急なので、持ち上げ方が少ないとまたすぐに貼り付かれてしまう。そこで出来るだけ高く持ち上げようと思い切りアワセるとアワセ切れ。こんなことの繰り返しで、結局獲れたタコは2杯、ロストしたエギは5個と、細糸の代償は高くついた。

巻ける快感

 5月5日。リベンジというよりは、タコのアタリの多さに魅かれたのかも知れない。お蔵入りしていた30ポンドのPEラインをリールに巻く。普段ライトゲームばかりしているので、文字通りタコ糸のように感じる。リーダーは手持ちで一番太い20ポンド。バランスが変だが気にしない。これまた最近出番の無かった10フィートのシーバスロッドを積み込んで出撃!

 同じサーフに着いて早速探ってみるが、明るいうちは全くアタリも根掛かりも無い。暗くなってからやっと根掛かり。パンパンと軽くロッドをあおってみるが外れる気配無し。今度はラインを緩め気味にすると、竿先が極ゆっくりと沖へ引き込まれていく。タコと確信し、タックルを信じて思い切り大アワセ。リフトアップに成功すると、間髪をいれずにゴリ巻き。引きは無く重いだけだが、単にリールを巻けることがこんなに嬉しいとは・・・。小ぶりだが狙い通りのタコをゲット。

 次のアタリではラインを緩めても動き出さなかったので本当の根掛かりのような気もしたが、構わずアワセを入れるとズビビッと剥がれる感触、ゴリゴリ巻いて、波打ち際ではズリ上げずにゴボウ抜きして斜め後方へ。まずまずのサイズで、心地よい汗。3日前に比べてアタリは少なく結局4杯しか釣れなかったが、エギのロストはゼロ。準備して狙い通りの釣りが出来たのは痛快だった。