今年2回目の出撃
初釣りはまずまずの釣果だったが、その後は忙しかったり天候が悪かったりで釣りに行けなかった。この週末はどうしようかと思っていたら、良く行くサーフの地域で水温が上昇してアオリイカが良く釣れだしたとの情報が。これは行くしかないと思ったが、お気に入りの広大なサーフは横風になり釣りにくそうだ。やむなく同じ地域で風裏の場所を探すが、磯は未開拓の場所が殆どで下見の時間が十分に取れそうにない。航空写真をよく見ると小規模なサーフが幾つかあったので、新規開拓を兼ねて行ってみることにした。
静かな入り江のサーフ
国道から外れて山中をしばらく走り、さらに細い道を下って小さな集落のある入り江に到着。想像した通りの小さなサーフがあったが、何とヤエンの釣り人多数。脇の磯は空いていたが、ちょうどエギングの人が3人ほど向かっていたので断念。車が近くに置けるので人気の釣り場のようだ。
隣のサーフに向かうと、車は高台に停めて歩いて降りるしかないようだ。サーフに繋がる山道は途中、急斜面でロープ伝いに降りる箇所がある。そのせいか誰もおらず、小さなサーフを独り占めすることができた。
やがて日没となり、月明かりが無いのでほぼ真っ暗に。正面の左右は断崖の山に挟まれ、背後には鬱蒼とした森が迫る。本当に秘境のようなサーフで、心が洗われるようだ。風、波ともに無く釣りはし易いが、アタリもなく時間が過ぎる。腹が減ったのでジャムパンを取り出して食べていると、背後から「キィッ」という甲高い鳴き声が。ヘッドライトを向けると6つの光る目がこちらを見ている。おそらくサルだろう。2匹ぐらいなら気にする程でもないが、監視されているようであまり気持ちの良いものではない。その後も時々「キィッ」とやられるので、その度にドキッとする。
釣りの方はだいぶ時間が経ってからやっと200gぐらいのを一杯。全く引かずに重いだけだったのでてっきりタコか藻を掛けたと思い、ゴリ巻きして抜き上げ。ボ逃れはしたものの、全く楽しむことが出来ず複雑な気持ち。
激しく落胆からの・・・
聞いていた程の好調ではない感じだが、何とか2杯目を目指してシャクッていると、明確なアタリがありヒット。強くはないがグングンとまずまずの引き。500gぐらいはありそうだ。これが最後のチャンスと思い慎重に寄せてくると・・・バラシてしまった。これには大いに落胆。全く引かない小イカのキャッチと、良く引く中イカのバラシという残念な釣行に終わりそうな予感。
それでも時間まではと思い続けていると、残り30分になったところで違和感を感じてすかさずアワセ。ガッチリと掛かって先程とは全く違う強烈なジェット噴射が。良型を確信して少しドラグを緩めて走らせ、存分に引きを楽しんでから浜辺にズリ上げ成功。今シーズン2杯目のキロオーバーとなる1240gのアオリイカだった。先程の落胆はどこへやら、少し早めに切り上げて意気揚々と山道を登り帰路についた。