2017.08.12  南国エバ調査


Report by  T-Ya


新子探し

 待ちに待ったメッキシーズンが到来。まずは南国土佐から狙ってみることにした。この方面の新子エバは9年前に家族で行って良く釣れたが、そのポイントは現在では地形が変わってしまい釣れなくなっている。その後は何回か行ったものの新子の居場所を見つけられず苦戦が続いている。今回はその調査を兼ねて新規開拓が目的だ。

 朝イチは大きな河口で良型エバが釣れないものかとチェックしてみる。最近は良型を狙う時は少し強めのタックルを使用するようにしているが、空振り。濁りが残っていて釣れそうにない。良型は諦め、いつものメッキタックルに持ち替えて漁港のスロープでもランガンしようと移動開始。

浸かって快適

 次に着いたのは中規模河川の河口。港の横の浅場が良さそうだったので海パンを履いて立ちこんで見ることにした。川の流れが当たるところはヒンヤリして気持ち良い。水が澄み過ぎて釣れないかと思ったが、3匹の新子エバをキャッチ。何とか開幕することが出来た。

 次は大きな漁港の護岸。流れ込み付近を狙ってみるが全くチェイスもなく、相変わらず居場所を掴めない。

安楽海パンフィッシング

 昼近く、更に移動して小さな漁港へ。スロープに行く前に横にある河口が立ちこみできそうだったので、また海パンを履いて浸かる。すると一投目からヒット。いい感じだ。弱い向かい風が吹いているが、海上を渡ってきたためか涼しく感じる。もちろん川の水もヒンヤリ。真昼の炎天下なのに汗も出ず快適。しかも2〜3投に一回ぐらいのペースでエバがヒット。う〜ん世の中にこんなに気持ちの良い釣りがあるのかと思うぐらいで、あまりの気持ち良さに恍惚となりながら(笑)2時間ほど浸かってしまった。

 少しペースが落ちてきたので一旦この場を離れ、漁港のスロープの事などすっかり忘れて別の立ちこみ出来そうな河口を探す。そして見つけた手ごろな河口。海面がざわついて良い感じだったが、残念ながら巨ダツが占拠しているようで時折ジャンプしていた。立ちこんでダツを避けて狙うとエバの溜まり場があり連続ヒット。しばし入れ食いを楽しんだが、そのうち群れが去ってしまった。

逃した魚

 日が傾き、前の河口に戻り夕間詰めに向けて再度浸かってみるが、期待に反して1匹ヒットしただけ。これはイカンということで夕間詰めの場所を考え、湾奥の小場所へ移動することにした。以前12月に小ぶりのメッキが釣れたことがあったので、今の時期ならワラワラと・・・と予想。しかし予想は外れて全くアタリ無し。

 このまま終了やむなしと思ったところでゴツンとヒット。新子にしては良く引くのでチヌでも掛かったんだろうと予想。グイグイ寄せてやっと姿が見えたところでまた予想が外れて30cmぐらいのギンガメと判明。お、こんなのが居るんだと思ったところでバラシ。フックが2か所のびていた。新子狙いの細軸フックなので仕方がない。まだ居そうなので、次は慎重にやれば獲れるだろうとそのままのタックルで続行。

 薄暗くなったところで、ズドーンと一気に横に持って行かれる。ヨシ来たとファイト開始。しかしさっきの魚よりもはるかに大物のようで、なかなか寄ってこない。慎重に慎重にと自分に言い聞かせて気長にやり取り。もう少しで姿を見ることが出来そうなところまで寄せたが、急に横に走り始める。

 あーそっちはダメとの願いもむなしくシモリに巻かれてラインブレイク。折角持ってきた強めのタックルを使わなかったのが悔やまれるが、新子狙いで入ったので仕方がない。がっくりと来て釣りを終了。

 最後は残念な終わり方だったが、この時期のエバの好ポイントもだいぶ分かって収穫も大きかった。目一杯釣りを楽しんだ一日だった。