当たり年
少し前から兵庫県西部のヒイカの好釣果が聞こえてきた。ヒイカと言えば15年ほど前の関東在住時、わけも分からず東京湾で狙ったが、少ししか釣れなくて難しかったという記憶がある。ところが今年は兵庫西部では当たり年のようで、入れ食いだとか、何十杯は当たり前だとか、煽ってくる情報多数。こういう情報が流れると釣り場に人が溢れて、人の多い釣り場が苦手な私はまともな釣果にありつけないことが多い。なので見て見ぬふりをしていたが、釣り日和の三連休。前日メッキやアオリが良く釣れて心に余裕ができていたので、ダメ元で行ってみることにした。
西へ向けて昼に出発。途中釣具屋に寄ると目当てのエギが棚から綺麗に無くなっていた。まさか売り切れかと思ったが、聞いてみるとヒイカの特設コーナーが設置されていてそちらに移したらしい。スタッフが爆釣でした〜みたいな写真も飾ってある(笑)。そこで極小のエギを調達した。
明るいうちに釣り場を三ヵ所視察。漁港の護岸は既にヒイカ狙いの人が多数いて、私と同じように車でウロウロしている人も次々とやってくる。予想はしていたが連休に好釣果の出ている場所に突入するのは無理があったようだ。そうこうするうちに日が暮れてしまった。
腰を据えて
一応、好ポイントが確保できなかった場合は外堤防でやることにしていたので行ってみる。常夜灯はないが、好調と言うぐらいであれば暗い所にも少しは居るだろう。先端に一グループいたがその他は広く空いていた。まずは足場の良い港内向けでやることにした。アジングタックルにエギをセットして釣り開始。チョンチョンと軽く誘ってテンションフォール。するとフォール中に乗っていたのか、シャクった時にグンと重みが。弱々しいながらもイカの引きを感じながらキャッチ成功。釣り方は合っていたようで、嬉しい一杯だ。しかしやがて向かい風が強くなってツライ状態になってきた。仕方なく堤防外向きのテトラの様子を見ると、小さいテトラで乗りやすく、月明かりがあるので移動もしやすい。風もさえぎられてなかなか快適なので、そちらで腰を据えてやることにした。
ボトムを中心に探ってみると、多くはないがポツポツとヒットしてなかなか楽しい。アタリを捉えられたらもっと楽しいのだが、テンションを掛けていても殆ど分からない。群れが回ってきたときは2〜3投に一回釣れる感じで好調を実感。しかし群れが離れると長時間アタリが途絶えてしまう。常夜灯があればもっと釣れ続くのだろう。忘れた頃にヒットする感じで続けていたが、ツ抜けしたところで終了することにした。
入れ食いとはいかなかったが、何とか当たり年のおこぼれを頂くことが出来て楽しめた。たまにはいつもと違う釣りも面白いものだ。釣り場確保は大変だが、好調が続くようであればまた行ってみたい。