2020.12.05  地元で釣り


Report by  T-Ya


COVID-19

 緊急事態宣言の後しばらく落ち着いたかに見えた感染者数は、夏に第2波、晩秋に第3波が来ている。例年ならメッキ釣りやエギングを楽しむために南紀や四国南部に遠征を繰り返している時期だが、その遠征先は高齢者の割合が高い地域。漁港で竿を振っていると気さくに声を掛けてくれるのは決まってお年寄り。一方で私の住む地域は感染者数がかなり多いので、もし遠征してしまうと現地のお年寄りに不安を与えるに違いない。行った先で宿泊でもすれば経済的に貢献できるのだろうが、ほぼ日帰り遠征しかしない自分は歓迎されない釣り人だろう。

 そんな思いから今シーズンは遠征をやめることにした。ワクチンが全国に行きわたって感染が抑えられるまで、メッキ釣りに行くことは無いだろう。次にメッキ釣りに行けるのはいつだろうか。地元の人が羨ましい。

 そんなわけで、釣りは自分の地元でやることにした。久しぶりにシーバスなど狙ってみたりもしたが、そう簡単には釣れない。今一つ気分も乗らないため、殆ど釣りをやめた状態になっていた。

ふるさと納税

 そんな中、年末が近づいたのでふるさと納税をチェックしていると、返礼品にルアーロッドがあることに気が付いた。しかも良く釣りに行っていた地域の製品だ。さっそくアジングロッドを注文してみると、思ったより早く2日後には届いた。新しいモデルではないが、グリップまわりにはメタルパーツが多く使われていて高級感がある。その割には十分に軽く、操作性も良さそうだ。これまで自作のアジングロッドしか持っていなかったので早く使ってみたくなり、届いた週末に小アジ狙いで釣行することにした。

 近郊の漁港に夕方到着。堤防にずらっと釣り人が並んでいる。太刀魚狙いかと思ったが、どうやらいいサイズのアジが釣れているらしい。空いている所に入ってキャストしてみると、数投目に持っていくアタリ。ずっしり重い感じだったのでガシラでも掛けたかと思いきや、小ましなサイズのアジだった。ニューロッドの最初の釣果としては上々だ。すぐに2匹目を狙ってキャストするがなかなかあたらない。すると他の釣り人が続々と帰り始めた。これからが本番だと思い込んでいたが、もう時合い終了らしい。確かに全くあたらないので、あきらめて移動することにした。

建物照明

 漁港ではない港へ。常夜灯がポツポツとあるが、建物の明かりが煌々と海面を照らしている場所があって風もよけられそうなので、まずはそこをチェックすることにした。一投目からアタリがあり、その後何投かしたところでやっと掛かった。狙っていた小アジだ。続けて狙うと同じような小アジが次々とヒット。毎投のようにアタリがあり、かなり魚影が濃いようだ。

 新しい竿の感度は上々でアタリが大きく感じられる。アタリを捉えて掛けるのが大好きなので、本当に楽しめる竿だ。結構張りがあるものの、軽いジグヘッドを投げる時でもしなりを感じられるので扱いやすい。

 その後、アタリの数は減ってきたものの釣り続けたが、ある時突然背後の照明が消えた。常夜灯ではないので仕方がないが、やはりアタリもなくなってしまった。十分過ぎるほど沢山の小アジを釣ることができたので終了することにした。

 新しいアジングロッドは期待通りで、コツンときたアタリをピシッと合わせる気持ちの良い釣りを存分に楽しむことが出来た。また遠征が出来る日が来るまで、近場の小アジにはお世話になりそうだ。