2021.01.05  にぎやかに初釣り


Report by  T-Ya


夢よもう一度

 例年ならば初釣りはメッキかアオリイカか小アジ狙い。遠征せずに狙うとすれば小アジになるが、昨年末に中アジが驚くほど良く釣れたので再度同じ場所へ行ってみることにした。その釣行後に冷え込みがあったので群れが去っているかも知れないが、少しぐらいは残っているだろう。

 穏やかな天候の中、明るいうちにテトラ帯に到着。小潮だが右から左へ潮が流れていてなかなか良い雰囲気。様子見でボトム付近を探っていると早速ヒット。今年の一匹目は小さな赤いガシラだった。続いて表層を引いてくると、今度は中アジが釣れた。サイズは前回と同じぐらい。残っていてくれて一安心。ただ同じように誘ってみても後が続かないので単発だったようだ。再び底を狙うとまたアタリ。グイグイと力強く突っ込みを見せてくれたのは良型のメバル。更にセイゴやアナハゼも釣れて、明るいうちに五目達成。しかし狙いの中アジが本格的に釣れるのは暗くなってからだろう。

日が暮れて、中アジ来たり

 前回の釣行では最初のうちメタルジグを投げていて全くアタらず、中アジの時合いがいつ始まったのか良く分からなかった。今回は最初からソフトルアーなので、時合いがはっきり分かるはずだ。やがて日没時刻を過ぎ、暗くなり始めたところでヒット。いい引きの中アジだ。暗くなるにつれてアタリが増え、2~3投に一回ぐらいのペースでアタる嬉しい状態に。時合い到来だ。活性が高いようで、アワセが遅いと飲み込まれてしまう。指先に神経を集中し、アワセが決まると気持ちいい。

 その後もどんどん釣れ、毎投ヒットするように。文字通り入れ食いの状態。1gのジグヘッドで表層をゆっくり引くと喰ってくる。抜き上げ時に暴れると、夜光虫で水面がギラギラ。プランクトンを食べているのだろうか。小アジの数釣りは楽しいが、中アジの数釣りはもっと楽しい。こんなに簡単に釣れても良いのだろうか。

 そしてひときわ引きの強い魚が。右へ左へと走り回りドラグが鳴る。おーいいサイズ。何とかキャッチすると、いいサイズだがやや細長いアジ?と思ったらサバだった。どおりで引くはずだ。その後もポツポツとサバが混じる。ワームがボロボロになったので別のタイプに交換。これが良くなかったようで、バラシが多発。少し太めのワームで針先との間が狭くなり、掛かりが浅くなったようだ。ゲイブの広いジグヘッドがあれば改善するだろうが持っていないし、バラシてもすぐにまた釣れるので気にせずに続行。ネットを使っているので手返しが良くないが、それも気にならない。

時合い無し?

 ずいぶん沢山釣ったので、時合いが終わってアタリが減れば終了しようと思ったが、ずっと釣れっぱなし。このまま続けたら果てしなく釣れそうだったので、午後8時をまわったところで無理やり終了した。

 帰りに餌屋に寄って話を聞くと、水温が12度ぐらいまでは釣れるだろうとの事。調べてみると現在がちょうど12度だったので、この後すぐに居なくなってもおかしくない。今週末にはまた寒波が来るので、今回はタイミングが良かったようだ。ポンコツの私にも簡単に山ほど中アジが釣れるという最高の初釣りだった。