2021.11.20  リハビリエギング


Report by  T-Ya


やっと解禁

 新型コロナウイルスの感染状況が全国的に落ち着き、あちこちへ移動することも容認される雰囲気になってきたので、自主的にやめていた遠征を解禁することにした。狙うのは四国南東部のアオリイカ。県外への釣行は1年8ヵ月ぶりだ。今シーズンのアオリイカはあまり調子が良くないらしいので、食べごろサイズが少し釣れれば上等だろう。

 運動不足解消のために始めたスポーツがすっかりメインの趣味になっていたが、9月末に3か所を骨折という大怪我をしてしまった。1ヵ月経って骨はくっついたが、後遺症で左腕が上がらなくなり痛みもひどいため、現在もリハビリのために通院中。そんな状態だが釣りには行きたい。11月13日には近場へヒイカ釣りに行ったが繊細なタックルなので問題は無かった。続いては、ライトゲームの中でもややハードなエギングで左腕の様子を見ることに。

月夜の貸し切りサーフ

 駐車場に到着すると車が1台あり。先行者がいるかと思ったが、すぐに3人戻ってきて去っていった。観光客のようだ。これでお目当てのサーフは貸し切り決定。準備をして釣り場へ向かう山道へ。途中ロープにつかまって降りる斜面があるが、いつものロープの長さが半分しかなかったのでロープが無い区間は恐る恐るスリ足で進む。何とか通過して海辺に到着。あと少しでお目当てのサーフだが、大潮の満潮時には崖下のルートが水没しているので岩にしがみついてわずかなでっぱりに足を掛けて慎重に進む。無事にクリアしてサーフに到着。厚着しているので汗だくだ。

 まだ明るいうちにタックルをセットして釣り開始。右利きなのでキャスト・シャクリとも基本的には問題ないが、左手も使うので少し痛む。ソフトな動作でごまかすしかない。

 明るいうちは釣れなかったが、日が落ちて月が出てきて良い雰囲気に。そしてグッと重みを感じたのでアワセを入れると大きく竿が曲がる。ヤッターと思ったが全く引かず生命感が無い。寄せてみるとビニール袋と海藻が掛かっていた。気を取り直してキャストを繰り返していると、同じようなアタリ。アワセてみると、重いけど引かない。またゴミだろうと思って寄せてくると、途中で急に竿先が引き込まれた。そしてグーングーンとアオリイカの引き。今度こそヤッター。2年ぶりのアオリイカは500g弱と狙いのサイズだった。

 その後2杯目を狙うがなかなか釣れず、今期の不調を実感。1時間ほど経って微かな重みが伝わったので、イカと確信してアワセるとビンゴ。小ぶりの200g級だが、ヒットした瞬間が最高に気持ち良かった。だが続けて狙うもタイムリミットで終了。2杯の釣果だった。

 左腕の痛みはあるものの、心を洗われるような月夜のサーフでエギングを楽しむことが出来た。残りのシーズンもタイミングを見て釣行したい。また12月にはメッキ釣りも再開する予定なので忙しくなりそうだ。感染が再拡大しなければ、だが。