2022.01.16  アタリ多彩 真冬のエギング


Report by  T-Ya


意気揚々と・・・

 先月の満月での釣行ではアオリイカが良く釣れたが、あとで調べてみると丁度海水温が上昇傾向であったことも要因だったようだ。この週末も満月周りで穏やかな天候の予報。水温は5日前に急激に低下して期待薄だと思っていたが、2日前になって上昇に転じたので一気に期待が膨らんだ。今回も爆釣だ~と、土曜日に意気揚々と出発。

 ところが途中の高速でリールを忘れたことに気が付いた。引き返して再出発となると大幅に時間ロスとなるので、泣く泣くこの日の釣行を断念。忘れ物はこれまでも何度かやらかしたが、現地に着いてから気がつくことが多かった。今回は途中で気が付いたのでまだマシな方か。幸い翌日も穏やかな天候なので、仕切り直しで日曜日に予定変更。

TSUNAMI

 土曜の深夜に突如、津波警報・注意報が太平洋岸に発令された。心配ではあるが巨大な津波ではないようなので翌日になれば釣りは出来るだろうと思いながら就寝。そして翌朝TVを見ると、なんと警報・注意報が継続されている。普通の地震による津波と違って長引いているのだろうか。しかも釣行を予定している四国南東部では漁船転覆などの被害も出ているようだ。なかなか状況が変わらずヤキモキしていると、出発する時間になってしまった。四国には注意報が発令されたままで、さすがにこのままで釣りは出来ない。しかしこの好条件の日を逃すのも惜しいので、一か八かで出発することにした。到着までに注意報が解除されることを期待して。そして道中のラジオで注意報が解除されたとの一報が。やや無謀な試みだったが、目論見通りに事が進んで一安心。

ロープ持参

 日没前に四国南西部に到着。釣り場のサーフへ向かう道中に急斜面があり、ロープを伝って降りるのだが、先月来た時にはロープが途中で切れて斜面の半分ぐらいしかなく、怖い思いをしながら降りた。それで今回は事前にロープを購入。長さが分からなかったが何となくで20mを選択。山道を降り、問題の急斜面に到着。覚えたばっかりのもやい結びで木にくくり付ける。ロープに体重をあずけるのではなく、手すりのように片手でつかんでそろりそろりと降りる。そして無事にサーフへ降り立つ。長さは20mでピッタリだった。ロープが必要な釣りなど、もはやライトゲームとは言えないが、人を寄せ付けない秘境の釣り場という雰囲気があり大好きな釣り場だ。

やっと釣り

 色々あったがやっと釣りが出来る所まで漕ぎ着けた。波は無く少し追い風で最高の状況。水温を測ると前日よりも1度ほど高いようだ。ちょうど日没時刻にキャスト開始。まだ明るいうちは釣れそうにないが、様子見でしゃくってみる。エギが手前に戻ってきて最後のシャクリでいきなりドスンと乗ってグワーンとラインが出る。嬉しいことに、一投目で釣れてしまった。ゆっくり寄せてキャッチ成功。なかなかの重量感で、1.1kgのアオリイカ。

 幸先よく釣れて今夜は大漁かと思ったが、その後はなかなかアタリが無い。月が輝きを増し、1時間ほど経ってやっとイカのアタリ。しかし乗らない。次のキャストでも触ったような。そこでエギを変えて3度目の正直、今度はしっかり抱いたので、フルパワーフッキング。ドンと乗ったがあまり引かない。やや小型のアオリイカだった。

 また1時間ぐらい経ってからクンクンと引っ張るアタリ。小型のイカ特有のアタリで、引っ張り合いをしたりアワセたりするとすっぽ抜けることが多い。ベールを返して少し走らせ、暫くしてから聞いてみると重みを感じたのでアワセを入れるとヒット。意外と大きめでやり取りを楽しめた一杯だった。

 またしばらくして今度はヌーンと重くなるアタリ。ボトム狙いだとエギが岩などに当たって引っ張られるような感触が伝わってくるが、イカの重くなるアタリは少し違う。それを見分けてアワセが決まるとチョー気持ちイイ。結局1時間に1回ぐらいのアタリを繰り返して計4杯をキャッチ。時間が来たので終了することにした。

 条件が良かったので沢山釣れるかと思ったが、そう甘くは無かった。まあこの時期はこんなものだろう。サイズも少し良かったので満足できた。今後さらに水温が下がるが、条件が良ければまた行って見たい。ただ蔓延防止措置が出そうな情勢なので残念ながら今シーズンこれでは終了になるだろう。