2022.12.03  豆イカエギング


Report by  T-Ya


アタリを取る釣り

 テレビの釣り番組で出演者のことを「アタリを取る釣りを得意としている」と紹介していた。釣りのジャンルをそのように表すのは面白いと思った。確かにアタリを感じた時は釣りの中で最もトキメク瞬間であり、うまくアワセが決まった時は最高に楽しいと感じる。自分も上手くはないがアジングやエギングでアタリを取る釣りを楽しんでいるので大いに番組に共感したが、出演者の名前は忘れてしまった(汗)。

 あっというまに12月。県内でこの時期の風物詩・ヒイカが釣れだしたようなので行くことにした。アジングタックルほぼそのままで手軽に出来て、小さなアタリを感じて掛けるという大好きな釣りの一つだ。年によって好不調があり盛期も短いので年に一回行けるかどうか、タイミングが合えば行くぐらいだが、今年はどんな具合だろうか。

不調の年かも

 お気に入りの漁港の常夜灯前のポイントは人気があるので場所確保の為に早めに出発。それが早すぎて午後3時半に到着。釣り場はガラガラで好きな場所に入ることが出来た。他の釣りをしている人がいたので話を聞いてみると、今年のヒイカは不調らしい。その人も前日にエギングで狙って一杯だけだったの事。餌釣りでは多少釣れているらしいが時合いは短いようだ。少し残念な情報だったが、とりあえず姿を見ることを目標に釣りを始めることにした。

 まだ明るいうちに1.5号のエギをセットして釣り開始。一年ぶりなので釣り方を忘れてしまったが、アオリイカのエギングと同様にシャクってフォールを繰り返す。しかし明るいうちはアタリ無し。確か去年は日没前に釣れだしたのだが。

嗚呼このアタリ

 暗くなってからも暫くはアタリが無かったが、他の釣り人が釣り上げたようでそこから時合い到来。自分にもヒットした。シャクった後のフォールでラインテンションを掛けて誘うと微かな重みが伝わるのがアタリ。手首を返して合わせると小さいながらもクンクンというイカ特有の引きでアジングロッドが曲がる。水面に出るとチュッチュッとかわいい水鉄砲の攻撃を受ける。ウ~ンこれこれ、このアタリと一連のやり取りがヒイカ釣りの醍醐味だったな~などと思いながら、しばし時合いの釣りを楽しんだ。

 やがて時合いが過ぎてアタリが無くなったので、レンジを変えたりエギを変えたりして色々試してみると、スローフォールのエギでフリーフォールにするとボトム付近で釣れることが分かった。手元にアタリが伝わらないのでラインの変化に目を凝らすが、イカが乗ったのか着底したのかの見分けがつかず、次のシャクリで乗っていたということが多くなったが仕方ない。その釣り方でミミイカも混じりながらポツポツと拾い釣りを続けたが、やがて釣れなくなったので終了することにした。

 不調と聞いて全く釣れないことも覚悟したが、時合いの入れ乗りやボトムネチネチで何とか2桁のヒイカを釣ることができた。また来たいが、この時期は他の釣り物も多いので体が3つぐらい欲しいところだ。